伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

彦根市で学力向上支援事業を学ぶ

2016年01月20日 | 市議会
視察日程の2日目、前日夜半から降り始めたらしい雪が積もった彦根市で学力向上支援事業を学びました。

2011年に生活保護世帯中学生を対象に始めた事業で、学力港を支援することで生活保護受給になってしまう負の連鎖を断ち切ろうとしてこの事業をはじめたといいます。



以前、市議団でさいたま市の同様の事業を視察したことがありますが、ここではNPOに委託して、公民館などの会議室を借りて子どもの居場所を作り、そこで子どもたちの学習支援をするという内容で、全国の自治体で実施している自治体は、同様の形で取り組んでいる事例が多いといいます。

彦根市の場合は、居場所に集めて学習支援を行うのでなく、元教員や教員免許所持者を嘱託や日々雇用などの高地でサポーターとして雇用し、子どもの家庭を訪ねて個別に学習支援をするという内容。

当初は、学習理解度に応じた国語、数学、英語のプリントを届けて回収し添削指導をする形の事業としてスタートしたといいます。しかし、それぞれの家庭に学習環境がないなどプリントに回答すること事態が困難な事例が多いことから、現在は添削指導に加え家庭訪問での学習支援をすすめているだのといいます。

こうした支援の結果、生徒が自ら来所して学習支援を受けるようになったりしているといい、その際には個人情報の流出を防ぐ観点から個別に対応をしているのだといいます。

この事業を利用している生徒たちには学習の意欲や学習雨の習慣化に結びつくなどの効果が上がっているといい、夜間の高校も含め利用者のほとんどが進学が実現しているといいます。

現在は生花保護世帯に加えて生活困窮世帯まで対象を広げているといいます。

この事業でサポートをしている元中学校の教員は、学校では子どもの家庭環境までは見えなったけれども、福祉からは見えるようになったとして、学校と情報を共有しながら学校の手が届かない分野で支援をすすめていることを説明してくれました。

また、生徒達は学習の支援を受けるだけでなく、「ここがわからない」など学校では言えないこともサポーターに率直に相談できるようになるといい、その面でも事業の効果が上がっているといいます。

ざっと説明を聞いてみて、居場所に来て学習する事業の場合、その様々な条件から居場所に来ることができない子どもたちに支援の手が届かないという面があるものの、家庭に出かけて支援するという形になれば、学習以前の条件整備などの面も含め、多角的な指導ができる利点があり、これは良いと思う反面、支援する対象が多くなるとサポーターの確保などの問題が出てきて、この面から事業が困難になるということも考慮する必要も出てくると思われるので、いわき市にとってどういう事業内容が良いのかは、よく考える必要があると思いました。

彦根市での視察を終えて、次の視察地の富山市に向かうことになったわけですが、彦根市では結構ざんざん雪が降っていました。



乗車列車を変更しながら、無事に富山市に到着しました。


富山市のライトレール(路面電車)


列車の中から見えた北陸地方は雪景色でした。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿