野の花録 六

　６月になりました。路傍の花も夏に向けてどんどん顔ぶれが変わっていきます。
　待ち焦がれていたコアジサイが咲いていました。普通に見るアジサイのような華やかさはありませんが、ヒカゲにひっそり、控えめに咲いている姿にいっぺんに惹かれました。



　アジサイも咲き始めました。この頃の色合いが好きです。



　これは野の花ではありませんが、隣のうちの庭に咲いていたテッセンの花です。ゴージャスな花です。



　この季節になってよく目にするのがエゴノキ。そろそろ花も散り始めていますが、葉っぱの上に咲かないので、目立たないかも知れません。



　こちらはよく目立ちます。いま路傍にたくさん咲いています。密集した花も良いですが、まばらに見えるのもなかなか良い。



　犬を飼い始めてから5年目になりますか。その間、何度も歩いていた散歩道に新たに発見したのがシロバナタニウツギ（と思ったのですが、その後、花色がピンク色に変化しました。ハコネウツギかもしれません。いや、その可能性がはるかに高い）。足元には良い物があるとばかりに下ばかり見て歩いているせいか。なぜか気がつきませんでした。
その後、同じ道を犬の散歩道にしている方も今年初めて見つけたとか。もしかして今年初めて花をつけたのかもしれません。



こちらはよく見るウツギです。



　ドクダミも咲いています。



　コバンソウを初めて見つけたのが6年前くらいでしょうか。見つけたというより、認識した、ということかもしれません。一度認識すると、あちこちに見つけることができ、いまや本当にどこにでもあるということが分かってきました。でも初めて見つけた時の感動は忘れませんね。



　我が家の庭のハルユキノシタも花を初めてつけました。何本か花茎を伸ばすのですが、3分の2は途中で折れてしまいました。どこかの虫が噛みちぎったのかもしれません。咲いた花はわずかです。



　クサイチゴの実が鳴りました。収穫。



　滝大洞大池。前から気になっていましたが、黄色の花が水草の中に。なかなか雰囲気が良い。



　そして夕刻近く。横からさす日で照らされた林が水面にきれいに映し出されました。