雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

2013年09月28日 | ポエム


 柿

自分ひとりの木がほしくて
柿の種を土に埋めた
はやくおおきくなるんだよって
そのうえから水をかけた

だれよりも高い木がほしくて
だれよりも高く木に登りたくて‥‥

そんな小さい頃を
思い出させるような
秋の青空の似合う
柿の実
(1973.11.11)


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