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ああ、甲子園
気がつくと、球場で生徒や応援団、ブラスバンド部の演奏に合わせて大声を出した野球の応援歌が頭の中で鳴っている。
今年の夏は、僕の母黌、熊本県立済々黌高等学校が、18年ぶり7回目となる甲子園出場を果たし、元気で爽やかな後輩達の姿に、たくさんのパワーをもらった。
夏の甲子園の他の出場校の名前を見たら、天理、智弁和歌山、大阪桐蔭、光星学院、日大三校、作新学院など名の知れた強豪校が名を連ねている。どう考えても我が済々黌とは大きな実力の差があることは歴然としている。甲子園初戦の相手となった徳島の鳴門高校にしても今年の春の選抜で8強の強豪。とにかく何とか甲子園で1勝はしてほしいと先輩は願った。
春選抜ベスト4で、県内では別格に強かった九学を準決勝で破ったのだから、チェンスが無いとも言えない。ただし鳴門に勝っても2選目は、おそらく春の選抜優勝し、春夏連覇を目指す大阪桐蔭。組み合わせを知ったときは「ああっ」と正直嘆いてしまった。ところが我が済々黌の後輩達は、強豪校との対戦を歓迎している様子。確かに、どうせなら最強のチームと檜舞台で思い切り戦う姿を見てみたい。
もう半世紀以上も昔の話で、今回の甲子園でも触れられる事も無かったが、済々黌野球部は、春夏併せて初めて九州に優勝旗をもたらし、今でも熊本県内では唯一の甲子園優勝経験校なのだ。そのときのことは57歳の僕でさえ知らないが、優勝チームの選手だった方々の話を直接聞く機会があり、ノーマークの済々黌が選手自ら「次は負ける」と言いながら、あれよあれよと勝ち上がった無欲の勝利だったと聞いていた。
毎年の県大会前の地元紙のチーム紹介でも済々黌の目標は「甲子園」と必ず書いてある。秋からの新人戦以来の公式戦で1回戦や2回戦負けが続き、結果を出していない年でさえ、夏になると生徒達は優勝を目指す。他の県大会の参加校が目標はベスト8、とか2勝したいと言う中、そこがいいなあと先輩は思う。甲子園出場を決めた後でも、生徒も監督も「優勝を目指して頑張る」と言い切っていることがすごいと思った。
結果は、初戦はみごと勝利。次の試合では大阪桐蔭にチャレンジして敗れたものの、その大阪桐蔭戦でも済々黌らしさは十分出せたと思う。2試合ともにスタンドの応援がまたスゴかった。勝った地元大阪桐蔭の監督が「サッカーで言えば、アウエーの試合だった」という位、日本一の応援だと思います。本当なら僕も応援に行きたかった。生きているうちに8回目の出場はあるだろうか、とずいぶん悩んだ。が、仕事と日程上断念せざるを得なかった。
甲子園での済々黌応援の夢は、まだ残ったままだ。仕事を引退し、元気があるうちに、ぜひ甲子園に連れていってほしい。
(2012.8.22)
気がつくと、球場で生徒や応援団、ブラスバンド部の演奏に合わせて大声を出した野球の応援歌が頭の中で鳴っている。
今年の夏は、僕の母黌、熊本県立済々黌高等学校が、18年ぶり7回目となる甲子園出場を果たし、元気で爽やかな後輩達の姿に、たくさんのパワーをもらった。
夏の甲子園の他の出場校の名前を見たら、天理、智弁和歌山、大阪桐蔭、光星学院、日大三校、作新学院など名の知れた強豪校が名を連ねている。どう考えても我が済々黌とは大きな実力の差があることは歴然としている。甲子園初戦の相手となった徳島の鳴門高校にしても今年の春の選抜で8強の強豪。とにかく何とか甲子園で1勝はしてほしいと先輩は願った。
春選抜ベスト4で、県内では別格に強かった九学を準決勝で破ったのだから、チェンスが無いとも言えない。ただし鳴門に勝っても2選目は、おそらく春の選抜優勝し、春夏連覇を目指す大阪桐蔭。組み合わせを知ったときは「ああっ」と正直嘆いてしまった。ところが我が済々黌の後輩達は、強豪校との対戦を歓迎している様子。確かに、どうせなら最強のチームと檜舞台で思い切り戦う姿を見てみたい。
もう半世紀以上も昔の話で、今回の甲子園でも触れられる事も無かったが、済々黌野球部は、春夏併せて初めて九州に優勝旗をもたらし、今でも熊本県内では唯一の甲子園優勝経験校なのだ。そのときのことは57歳の僕でさえ知らないが、優勝チームの選手だった方々の話を直接聞く機会があり、ノーマークの済々黌が選手自ら「次は負ける」と言いながら、あれよあれよと勝ち上がった無欲の勝利だったと聞いていた。
毎年の県大会前の地元紙のチーム紹介でも済々黌の目標は「甲子園」と必ず書いてある。秋からの新人戦以来の公式戦で1回戦や2回戦負けが続き、結果を出していない年でさえ、夏になると生徒達は優勝を目指す。他の県大会の参加校が目標はベスト8、とか2勝したいと言う中、そこがいいなあと先輩は思う。甲子園出場を決めた後でも、生徒も監督も「優勝を目指して頑張る」と言い切っていることがすごいと思った。
結果は、初戦はみごと勝利。次の試合では大阪桐蔭にチャレンジして敗れたものの、その大阪桐蔭戦でも済々黌らしさは十分出せたと思う。2試合ともにスタンドの応援がまたスゴかった。勝った地元大阪桐蔭の監督が「サッカーで言えば、アウエーの試合だった」という位、日本一の応援だと思います。本当なら僕も応援に行きたかった。生きているうちに8回目の出場はあるだろうか、とずいぶん悩んだ。が、仕事と日程上断念せざるを得なかった。
甲子園での済々黌応援の夢は、まだ残ったままだ。仕事を引退し、元気があるうちに、ぜひ甲子園に連れていってほしい。
(2012.8.22)
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