▲先日ふと例によって空を見上げると、大きな龍が泳いでいた.
うたた寝と居眠りと眠気を覚ます5つの方法
このところ、夕食を食べ、あと片付けを終えた後、ちょっと甘いものを食べてお茶を飲むか、アルコールが飲み足らずにナッツでも齧りながら焼酎やワインかウイスキーを飲みつつ、テレビを視ていて、そのままうたた寝というコースが多い。(妻のいる自宅から勤務先までは車で75分ほどかかり、週に4日は自宅に戻らず勤務先でもある実家に単身で泊っている)
テレビは、放送中の番組を視るより、最近は興味のある番組を録画したものの中から選んで視る場合が多く、従って真剣にあるいは楽しんで視ているはずであるが、それでもいつの間にか眠っていて、気がつくと2時間近く経っている。座椅子に腰掛けたままの居眠りで、この時期なので肌寒くて目が覚めることがあり「しまった。風邪をひくのでは」とヒヤリとする。
逆にお風呂にも入り、さあ寝ていいのだよという状況でベットに横になり、本を読む幸せな時間を経るうちに眠気がさし、ライトを消して眠りの体制に入った途端に、なぜか暗闇の中で悶々として眠れないことがある。仕様がないからもう一度枕元のライトを点け、再び眠気の限界まで本を読む。もうダメだという眠気が訪れてから本を閉じライトを消すのだが、やはりなかなか眠れない、なんて夜も少なくない。
数日前の晩など、そのくり返しでとうとう外が白み、薄い本だったが一晩で一気に一冊の本を読了してしまった。多分夕食後の余計な居眠りが睡眠を妨げているのだと思う。
翌日は、前の晩に眠るべき時間に眠れなかったために、また夕食後のうたた寝が起きてしまう悪循環。ただ夕食後のうたた寝は、一人暮らしであれば、誰にも迷惑をかけるものではないので罪は無い。
それから自分が運転していないときの車や、バスや電車などの乗車中の居眠りは、とても気持ちがよい。赤ちゃんに揺りかごがあるが、大人になっても車や電車の適度な揺れは眠気を誘われてしまう。これも運転手さえ気にしなければ罪は無い。
しかしもっとも避けねばならないのは車を運転中の居眠りである。自分や家族、そして最悪の場合は周りの命をさえ危険にさらしてしまう。
運転中に眠気がした場合は、窓を全開して風に当たる、ガムを噛むかアメ玉をしゃぶる、「眠るなー」と言いながら頬をピシャピシャと叩く、大声で母校の校歌を4番まで唱う、などの対処法をとる。それでも眠気がとれないときは時間が許す限り、思い切って車を停め15分程眠ることにしている。たいていの眠気は頬をピシャピシャの段階で目が覚めてしまう。
もっとも最近は家人から「いいのよ。そんな時は無理に目を覚まさなくても」と言われる。もちろん家人の冗談である、と思いたい。いや信じている。もし「自分の妻の場合は本気かも」という方がおられたら、保険金を手にした奥さんの笑顔をその時に思い浮かべることが眠気覚ましに一番効果があるのかもしれない。ブラックだなあ。もちろん私は違うけど。
命の危険はないが、昼食を食べた後の午後の授業・講演会・研修会でのお話を聞くだけの時間の居眠りは多くの方が経験することだろう。先生や講師に悪いと思いながらも、緊張感の無い場面では、なかなか眠気に抵抗出来ないで、無駄なそして孤独な闘いをするしかない。
「いかん、いかん」と必死に眠気と闘い、周りに気付かれぬように時々おおげさに頷いたり、ペンを持ちメモを取るふりをする。しかし自分が逆の立場であれば、俗に「舟を漕ぐ」と表現される不自然に身体が揺れていたりして、居眠りしている人は一目瞭然にすぐに分かるのだ。
また後で、自分が居眠り半分に書いたメモを見たら、ほとんど文字のようなものでしかなく自ら書いた文字が意味不明だったりするし、居眠り中に最も赤面するのは、思わず涎を垂らしてしまった瞬間である。
私の二人の妹が中学生だか高校生の頃、妹達がいない時にこっそり妹の教科書の先の方のまだ開いていないページを開き、私の顔や飼っていた猫のイラストに「眠ったらあかん」という吹き出しをいれた落書きを何度がしたことがある。聞くだけの授業が多い、世界史や古文などのような教科書を選ぶ。
妹達がいつ、どんな状況でそのページを開くことになるか分からないが、眠気と闘っているときに見たら、効果てきめん、いっぺんに目が覚めたに違いない。
「もう。怖い先生の授業なのに、笑いをこらえるの大変だったよ」
この親切な行為の結末は、ほとんど忘れた頃に妹の抗議で終わる。
(2012.10.12)
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