雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

冬(パリにて)

2013年12月13日 | ポエム

 冬 (パリにて)


暗い夜の街の
石畳を歩いていると
冬の冷えた空気が
僕の頬を過り
今夜は
君の広い額と
風の様な眉を
僕の心になすりつけて行く
ひどく中途半端に‥‥

僕があわてて作り上げる
君の面影は
今もむかしの様に
笑っているか
子犬みたいに
首を傾げている

ねぇ、遠い故郷にいる
本当の君は、今
空を飛んでいますか
川を流れていますか
地面を踏みしめていますか
(1978~2011.12.18)

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