雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

紅葉と水仙

2011年12月09日 | ポエム

紅葉と水仙

 水仙は僕が大好きな花の一つだ。いろんな種類の水仙があり、求めて庭にも植えているが、一番好きなのは白い花びらに中心部が黄色い日本水仙だ。細長く、すっと伸びる葉の様子も好きである。庭の水仙は、咲き出すと花生けにする。姿もいいが、また香りが何とも言えず、部屋の中がなつかしい香りでいっぱいになる。
 トイレにも一輪挿しを飾り、「これがホントの水仙トイレ」と言って毎年家族中から冷笑を浴びている。
 その水仙が今年は、2週間ほど早く咲き出した。周りの木々の紅葉はモミジもイチョウも遅れて葉が散り出したばかりだというのに。秋は足取りは遅く、春は早い。と、言うことは冬が短くなるのだろうか?
 気候変動に植物も戸惑っているのか、昨年はソメイヨシノの狂い咲きや、紫陽花は冬に一度芽を開いて心配した。今年も先日の南阿蘇でプラムの木に花が咲いていた。秋に植える春花壇は冬の間はちぢこまった様子に見えるが、今年はビオラやパンジーがすでに大きく株を成長させている。花を早く楽しめることはうれしいけど。
 亡くなった父が「水仙が好きだ」と言っていた。そのためか父の姿と似ても似つかないのだが水仙を見ると父のことを感じる。
(2011.12.10)
 


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