雲のたまてばこ~ゆうすげびとに捧げる詩とひとりごと

窓の雨つぶのような、高原のヒグラシの声のような、青春の日々の大切な箱の中の詩を、ゆうすげびとに捧げます

星-2

2013年10月08日 | ポエム


 星-2


考え方によっては
何でもないことが
考え方によっては
すべてをむなしくしてしまう

明るい陽射しは
いつか西の海に沈んでしまって
影になった山の上の
あの星の光だけが
僕の心をあたためてくれる

考え方によっては
笑ってすませることが
考え方によっては
恐ろしく深刻になる

だからといって
考えまいとすることは
逃げることですか
負けることですか

(1972.12.13~1976.12.1)


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