<船井幸雄.comより転載>
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皆さんこんにちは。最近は新緑が目立ちはじめ、初夏のような陽気になってきました。
そしてもうすぐゴールデンウィーク♪心身ともにリフレッシュしたいですね!
船井本社『船井幸雄.com』事務局&『船井メールクラブ』事務局の藤原かおりです。
さて、健康ブームの昨今、健康や美容のことを考えると、「食」を大切にし、野菜をしっかりとることに行きつく人は多いのではないでしょうか。
実際最近は、肉食を疑問視する考えも多く、これまでにないほど「野菜」に注目が集まっているように思います。
私も野菜を食べると体調がいいし、お肉よりもやっぱり野菜の方がカラダによく、それが無農薬、有機栽培だったりしたら、もう「まちがいない!」と思っていました。
しかし、本当に野菜は体によいのでしょうか? 体に良くて害がなく、安全、安心な“本物”と言えるのでしょうか?
というのも最近、恐ろしい話を聞いたのです。
スーパーや八百屋などでは、いろどりよく、大きさや形も均一な野菜がズラッときれいに並べられています。
しかし、「自然の賜物の野菜がなぜこんなにも大きさや形が揃っているのか?」と考えたことはあるでしょうか? 多くの人は、「野菜はきれいで当たり前」と思っているのではないでしょうか?(私もそうでしたが・・・)
実は、現在スーパー、そして外食産業で出回っている野菜はほとんどが(有機栽培のものも含めて)「F1種」というタネが使われているそうです。
「F1種」は人工的に異なった性質の種を掛け合わせて作った種のことで、一代目は、「雑種強勢」という、両方の良い面が表に出る性質が働き、野菜の生育がよく、大きさや形、収穫の時期が揃うようになるのだそうです。まさに、大量生産、大量消費にうってつけのものでしょう(「F1種」については、船井勝仁のコラム「「天律時代」の到来に向けて」の2011年8月1日号や8月11日号でも紹介しています)。
しかし、魔法は「一代限り」で、F1種の野菜から種を採って蒔いても、二代目以降は親と同じ性質を持つ野菜にはならず、採種はほとんどされないので、実質一代限りなのだそうです。
市場に売りやすい野菜を大量に作れるF1種は農家にとっても都合がよく、また種苗業者にとっても、毎年種を買ってくれることになるので、まさに好都合なのだそうです。
私たちがふだん口にするのは、ほとんどがこのF1種からできた野菜です。
確かに、「F1種」は人工的に掛け合わせて作られたものとはいえ、これだけなら、「まあ、仕方がないことかな」と思えるかもしれません。
しかし実は、このF1種を作るときに都合のいいものとして使われているのが、「雄性不稔(ゆうせいふねん)」という、ミトコンドリア遺伝子の突然変異によっておしべを持たずに生まれてきた野菜(個体)の性質を利用する方法なのだそうです。
これは簡単に言えば、野菜を人工的に“無精子症”にする技術なのだそうです。現在の「F1種」を作る時には、ほとんどこの技術が使われているそうです。
この「雄性不稔のF1種」からできた野菜を食べ続けることの健康への影響は本当にないのか? 子孫を作れない野菜ばかりを食べていて、人間に影響がないなんてあり得ないのではないのか?
・・・と、この「雄性不稔」に対する危機感をひと一倍強く持たれているのが、野口のタネ/野口種苗研究所 代表の野口勲さんです。
野口さんの会社(タネ屋)では、F1種ではなく、何世代にも渡って育てられる「固定種」を販売されています。
そして、『タネが危ない』(日本経済新聞社)などの著書もある野口さんには、「船井メールクラブ」の4月19日にご執筆いただき、会員様から大きな反響をいただきました。
野口さんは、昨今の「草食系男子」流行りの風潮も実は、このおしべ異常をベースとしたF1種からできた野菜が影響しているのではないか・・・と考えられています(可能性は大いに考えられるでしょう)。
「それじゃあ、安心して食べられるものなどないじゃないか」という声も「船井メールクラブ」の会員様からいただきましたが、残念ながら、それも一つの現実なのかもしれません。
しかし少なくとも、人口がどんどん減り、需要よりも供給が上回る現代、大量生産に最適な、この「雄性不稔」の技術を使ったF1種を作る方法は見直す必要があるように思います。
野菜や「F1種」の実態を多くの人が知り、人類の永続を阻む可能性のある技術に対しては、
「No!」という姿勢を一人ひとりが持つことが求められているのかもしれません。
<転載終わり>
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スーパーなどで販売されている野菜の90%以上がF1種と言われています。F1種には「雄性不稔」の問題がありますので、できれば避けたほうがいいと思います。ただ、避けたいといっても市販の野菜のほとんどは、F1種ですので避けようがないのが現実です。
ひふみ農園では、できるだけ野口種苗さんから種を購入して栽培していますので、安全なのですが、固定種は野菜の形が均等になりません。曲がった大根や人参、ほうれん草などが結構できてしまいます。するとユーザの方から、形が奇怪だとか形がヘンだと言われます。均一な形の良い野菜を要望しているのは結局ユーザさんなので、生産者はF1種を使うということになるのだと思います。F1種はモンサントが画策しているといっても、ユーザが望まなければ売れません。結局ユーザさんは真っ直ぐな大根のほうがいいわけです。「雄性不稔」の問題はすぐには表面化しませんので、誰も気付きません。気付いた時には無精子病になっていたということになる可能性がありますが、それもF1種が原因だとは特定できません。
今日はこれからひふみ農園丹波篠山で実習会が開催されます。関西で初めてのひふみ農園がスタートします。定員の20名の皆さんが今日は集まり、畝の作り方や種の蒔き方、苗の定植までやりたいと思います。
昨日は、群馬のひふみ農園サークル太田の活動日でした。耕運機を掛けて、畑らしくなりました。いよいよサークル太田も進んでいます。5月3日は長野の小諸でもスタートします。全国にどんどんひふみ農園サークルができてきました。今年はどれだけ増えるか楽しみですね。