<ロイターより転載>
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伊勢の「金座」遷宮、経済の時代へ
杉山容俊
ある国内証券のマーケットアナリストが、伊勢神宮の式年遷宮(しきねんせんぐう)と経済との関係性について興味深い説を話してくれた。式年遷宮とは、20年に一度社殿を建て替え、御装束や神宝を新調して、御神体である神儀を新宮へ遷す日本で最も重要な祭儀の一つだ。
原則20年ごとに東の御敷地である「米座(こめざ・こめくら)」と西の御敷地である「金座(かねざ・かねくら)」とで新宮が遷り変わる。記録によれば持統天皇4年(690年)に第1回が行われ、以後1300年以上にわたって続けられているという。
伊勢では、古来から東の「米座」に神様がおられる時代は平和で心豊かな「精神の時代」、西の「金座10+ 件」に神様がおられる時代は波乱、激動、物質欲が強い「経済の時代」として言い伝えられており、過去を振り返れば「金座」と「米座」で時代が移り変わっているという。
上記アナリストによると、幕末期を迎える1849年─69年は新宮が「金座10+ 件」にあり、黒船来航から明治維新の幕開けに向け激動の時代となった。1869年─89年は「米座」に遷り明治の文明開化を謳歌した。続く1889年─1909年の「金座10+ 件」では日清日露戦争の時代、1909年─29年の「米座」では大正ロマン・デモクラシーとなり大衆文化の花が開いた。
再び「金座」に遷った1929年以降では第二次世界大戦が勃発。敗戦の混乱で遷宮が4年延期され、1953年に「米座」に遷ると戦後復興の時代に入る。1973年─93年の「金座」ではバブル景気で「ジャパン アズ No.1」へと駆け上ったが、「米座」となる1993年以降、バブルがはじけ、今日まで平成デフレ不況が続いているという。
そして2013年、第62回となる式年遷宮で新宮が「金座」へと遷座され、向こう20年間にわたる「経済の時代」に突入する。
奇しくも昨年末の衆院選で政局が大きな変化を迎えており、今年7月の参院選でも自民党が圧勝すれば、長期安定政権として経済回復に向けたシナリオを描きやすい。
上記アナリストも、安倍新政権と、世界最速でデフレ脱却を果たした1932年─36年の高橋是清蔵相による金輸出再禁止・日銀引き受けによる政府支出の増額などのリフレーション政策とを重ね合わせ、国内経済の回復に期待を寄せていた。
2013年は巳年。「漢書 律暦史」では「止む」を意味する「已」とされ、草木の成長が極限に達し、新たな命が作られはじめる時期と解釈されている。
安倍晋三首相は4日、新年の恒例行事である伊勢神宮の参拝後、年頭記者会見で「どんな小さなことでも暮らしの中に何か新しいものが1つ生まれてくるような、そういう年に向けて、国民の皆様とともに頑張っていきたい」と述べた。
すでに昨年末から年始にかけた上昇局面で、日経平均は2割以上上昇している。年末年始の休暇中に再開した学生時代の旧友らは「株価が上昇する前に買っておけばよかった」と口を揃えるものの、「もう上がり過ぎて上昇余地が少ないのでは」「本当に日本経済が回復するか不安」など異口同音に"買わない"理由を並べる。
約7年半前、小泉純一郎首相(当時)による「郵政解散」に続く自民党の圧勝を受け、日経平均が一時4割近い上昇を演じた時にも、取材先でたびたび耳にしたのは「今の若い人は日本株の買い方を知らない」との言葉だった。
20代から30代の若い世代は人生の半分以上がデフレ下にあり、「株価=下がるもの」との数式が頭の中に出来上がっているため、上昇局面にあっても腰の入った買いが出来ないというのだ。実際、ここ数年間で起こった上げ相場では外国人投資家が買い主体となる傾向にあり、国内勢が日本株の上昇をけん引しているとは言い難い。
時代背景などは異なるものの「郵政解散」時の4割近い上昇に比べれば、2割高はまだ道半ばと捉えられなくもない。たが、植え付けられた「株価=下がるもの」という恐怖感の方がやはり強いのか。
今後20年間の「経済の時代」を築いていく若い世代が、デフレ不況下に浸かった半生から抜け出し、意識が自然と上向くような政局運営に期待したい。
(東京 10日 ロイター10+ 件)
<転載終わり>
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12月号の月刊『玉響』に中矢代表が書かれた内容と同じ観点の記事がロイターにありました。1992年から2012年までは平和な米座でしたが、今年からは波乱、動乱の金座に入るとのことです。
明治維新や日清日露戦争、大東亜戦争、バブル経済などのような大きな事件は今のところ発生していませんが、これからの20年間は大激変の年になる可能性が高いようです。戦争は誰もしたいとは思っていませんが、戦争を必要としている勢力がいることも事実ですので、乗せられてしまうことのないようにしたいものです。
*本日午後から新宿で、パイウオーターの第一人者である日向先生の講演会が開催されました。開演15分前に会場に着いたのですが、やはりもう席はほとんど埋まっていて、一番後ろの席しかありませんでした。パイウオーターを開発された山下博士の直弟子の日向先生の講演ですので、とても貴重です。πの世界は常識では考えられない世界ですので、目からウロコのびっくり内容ばかりでした。ですので、質問がいつもより多かったです。北海道や福島、兵庫などの遠方から来た方も、今日の講演会は満足されたのではないでしょうか。πの世界は広くそして深いと思いました。イオン化の世界とは違った世界ですので、理論も事例も聞いたことのないことばかりで、大変勉強になりました。これを機にもっとπについて勉強し、ひふみ農園で実際に試してみたいと思います。
その後の懇親会では日向先生や中矢代表を囲んで、大いに盛り上がりました。東光社さんの懇親会は、肉抜きの料理なので安心して食べることができます。お店も貸切なので、大いに楽しめました。スタッフの皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。