<NHKニュースより>
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世界遺産に登録されているオーストリア第2の都市グラーツで、男が車で通行していた人を次々にはねたりナイフで刺したりして、少なくとも3人が死亡、30人以上がけがをしました。
オーストリア第2の都市グラーツの中心部で、20日昼ごろ、男が運転するSUV=多目的スポーツ車が猛スピードで通行していた人を次々にはねました。男はいったん車を止めて通行していた人をナイフで刺したあと、再び車を暴走させて人をはねており、少なくとも3人が死亡、34人がけがをしました。
警察は、車を運転していた26歳の男を拘束し、詳しい動機を調べていますが、家庭の問題を抱え精神的に不安定だったという情報が寄せられていることなどからテロ組織とは関係がないという見方を示しています。
事件があった現場は、中世の美しい建造物が数多く残る地区として世界遺産に登録されている旧市街で、地元メディアによりますと、車は、買い物客や観光客でにぎわう中を時速100キロ程のスピードで走っていたということです。グラーツには、日本からも大勢の観光客が訪れますが、現地の日本大使館によりますと、日本人が巻き込まれたという情報はないということです。
警察は、車を運転していた26歳の男を拘束し、詳しい動機を調べていますが、家庭の問題を抱え精神的に不安定だったという情報が寄せられていることなどからテロ組織とは関係がないという見方を示しています。
事件があった現場は、中世の美しい建造物が数多く残る地区として世界遺産に登録されている旧市街で、地元メディアによりますと、車は、買い物客や観光客でにぎわう中を時速100キロ程のスピードで走っていたということです。グラーツには、日本からも大勢の観光客が訪れますが、現地の日本大使館によりますと、日本人が巻き込まれたという情報はないということです。
<転載終わり>
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オーストリア南東部グラーツで20日、男が車で群衆に突っ込み、子ども1人を含む3人が死亡、少なくとも34人が負傷したそうです。
運転していたセルビア出身のオーストリア人(26)が逮捕されましたが、動機は不明とのこと。テロとの関連はないとみられています。
グラーツはシュタイヤマルク州の州都で、ウィーンに次ぐオーストリア第2の都市。容疑者は都心部を車で走行し、通常は車の進入が禁止されている区域へも乗り入れて、歩行者らをはねたということです。
このニュースから、サラエボ事件を連想される方は多いのではないでしょうか。1914年6月28日、ハンガリーの皇帝・国王の継承者フランツ・フェルディナント夫妻が、サラエボ(当時オーストリア領)を視察中、ボスニア出身のボスニア系セルビア人の青年ガヴリロ・プリンツィプによって暗殺された事件です。この事件がきっかけとなり、第一次世界大戦がはじまりました。
運転していたセルビア出身のオーストリア人(26)が逮捕されましたが、動機は不明とのこと。テロとの関連はないとみられています。
グラーツはシュタイヤマルク州の州都で、ウィーンに次ぐオーストリア第2の都市。容疑者は都心部を車で走行し、通常は車の進入が禁止されている区域へも乗り入れて、歩行者らをはねたということです。
このニュースから、サラエボ事件を連想される方は多いのではないでしょうか。1914年6月28日、ハンガリーの皇帝・国王の継承者フランツ・フェルディナント夫妻が、サラエボ(当時オーストリア領)を視察中、ボスニア出身のボスニア系セルビア人の青年ガヴリロ・プリンツィプによって暗殺された事件です。この事件がきっかけとなり、第一次世界大戦がはじまりました。
今回の事件が戦争に発展することはないでしょうが、国家の重要人物が殺害されるような事件が起きれば、戦争に発展する可能性があることは歴史が証明しています。戦争をはじめたいと考えている勢力が、何らかの事件を起こせば、戦争がはじまってしまう危険は大いにあります。日本も第二次世界大戦では、その当事者でしたから、戦争を起こしたい勢力が、尖閣諸島や竹島に火を付けることは可能だと思います。ウクライナや南沙諸島、キルギス、シリアなど世界にはいつ大戦争になってもおかしくない火種がたくさんあります。
誰も戦争を望んでなどいませんが、それを起こしたいと思っている勢力がいることも確かです。人類の歴史をみれば、戦争の歴史ですから、日本が戦争に巻き込まれる可能性も否定はできません。日本の重要人物が危められたなら、憤りを持つ日本人は多いはずです。国民の集団意識が戦争へ向かえば、開戦となってしまうこともあり得ます。今は戦争など考えられませんが、70年前は大戦争をやっていました。その事実だけは忘れたくはありません。