<週刊現代より転載>
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100年に一度といわれた金融危機だったリーマンショックから15年。ついに新たなる波乱の芽が見え始めた。
米国のシリコンバレー銀行、シグネチャー銀行などの破綻に続いて、3月19日には経営不安が高まっていたクレディ・スイス・グループが、同じくスイスの金融最大手UBSに買収されることが決まった。これに伴いクレディ・スイスが発行していた「AT1債」と呼ばれる社債(日本円にして約2兆2000億円)が無価値になると発表された。経済産業研究所コンサルティング・フェローの藤和彦氏が解説する。
「金融危機はまだ序の口だと見ています。長期の金融緩和から一転して、米国は政策金利を1年で4%も上昇させました。この影響が出ないと考えるほうが不自然です。
クレディ・スイスはもともと乱脈経営が知られていましたが、金利上昇で債券などの保有資産が下落し、財務状況の悪化が懸念されて経営危機に陥ったのです」
金融コンサルティング会社インフィニティの田代秀敏氏も、リーマンショック時の既視感があるという。
「どこかから火が出て、政府が慌てて鎮めるが、最後は手に負えず破綻させてしまう状態になってリセッションに入るという流れです。しかも現在は、あの当時よりもマグマがはるかに大きい。リーマンショック以降、世界は金融緩和をずっとやってきた上に、パンデミックやウクライナ戦争でマネーは膨れ上がっていますからね」
重要になるのは、今後の米国の金利動向だ。3月は0・25%の利上げが確定しているが、問題は次の5月。インフレが収まらず、さらなる利上げが必要となれば、銀行の破綻は連鎖するだろう。 「米国以上に不動産市場が活況を呈していたカナダ経済では、すでに住宅価格が大きく下落しています。もし米国でも不動産市況が悪化すれば、さらに多くの金融機関が破綻するでしょう」(藤氏)
5月はただでさえ「セル・イン・メイ(「5月に株を売って夏のバカンスに出かけよう」の意)」といわれ、相場が弱い時期。春の嵐が近いようだ。
「週刊現代」2023年4月1・8日号より
<転載終わり>
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『完訳 日月神示』の「黄金の巻 第五十九帖」の神示はとても有名です。
『金で世を治めて、金で潰して、地固めしてみろくの世と致すのぢゃ。』
これは、お金が不要であるという意味ではなく、強欲な資本主義の終焉をさしているのではないかと思います。15年前のリーマンショックで資本主義は大きな打撃を受けましたが、崩壊することはありませんでした。
資本主義末期になるとバブル発生と崩壊を繰り返すため、近年はその間隔が短くなってきています。2012年頃は第2のリーマンショックが起こり、日本は大不況に陥るという本が多く出ていましたし、ネットの記事でもよく見かけました。最近は不況に陥るという本もあまり見かけなくなりました。
地震などの天災も忘れた頃にやってくるので、経済危機も皆が意識していない時に来るように思います。リーマンショックのように突然来るのかも知れませんし、ゆっくりと変化するのかも知れません。経済危機は突然来る可能性がありますが、資本主義の崩壊は30年、50年というスパンで変化していくのだと思います。では資本主義の後にはどのような社会になるのでしょうか。それは中矢代表の著書「ミロクの経済学」に書かれていますので、関心のある方は読んでみるとよいと思います。