ホクトマンのアドブログ

アドベンチャープログラムを愛するすべての人と、そうでもないすべての人へ。ひとりごと、今思うこと、泣き言、楽しか

悪魔に心を奪われた悲劇

2016-02-17 | 雑念
悪魔

この世に悪魔が存在する。
僕が失恋した女性のことである。

数日前、僕を100%綺麗にフった彼女は急に

会いたい

と言い出した。
僕は年甲斐もなく喜んで
食事に誘った。

僕にはもうLINEも会うのも精神衛生上、良くないから
このまま音信不通がベストと考えていた矢先の誘惑である。

僕が本気で傷ついていることも知った上で
翻弄してくるのだ。

バカな僕は、忘れなきゃいけないのに、また会ってしまう。ひとしきり楽しい話と食事を済ませ、昼夜逆転した彼女のデザート欲に付き合ってマクドへ。

4時間もしゃべり続け、閉店近くまでいて帰路につく。

USJ行きます?

唐突に囁く彼女。

(てめぇ、どんな神経してんだ?)

僕は喜んで頷く。

僕の気持ちを踏みにじるように
「僕の気持ちに応えられない」と言いながら
食事に行き、USJを誘う。

あ、悪魔だ。

僕は呪いの縛りに震えながら
絞り出すように

「あかんやろ?USJはあかんやろ?」

と我に返りつつ
もう会わないほうがいいと言い放った。

友人として好き

と微妙なことを言う。
僕の心はボロボロになっていた。

心拍数が上がり
心臓を鷲掴みされる。

USJは行くのを泣く泣くキャンセルした。
僕のこの状態で行くのは
ジェットコースターに乗る前にゲロを吐いちまう。

人がそんなふうに苦しんでいる姿は面白い

と無邪気に笑っている。

キャンセルは全然構わんよと
企んだような眼差しを残して
彼女は家の前で車を降りて振り返らずに消えて行った。

本当は遠いところに行ってしまう彼女に「頑張って」って励ましてあげたかった。

多分、彼女は不安もあって誰かと(誰でもいいから)一緒にいたい気分だったのだろう。


神戸の街に雨が降ってきた。