ご本人が書いても構いません、との事で僕のクリスマスを詳細に。
クリボッチ【くり・ぼっち】(名)
①クリスマスをひとりぼっちで過ごす事。またその状態。
②ある意味世の中に不必要な言葉。
③おおよそ世の中に1000万人以上いると予想される。
その寂しい聖夜を癒してくれるという女神が手を差し伸べてくれた。
僕はその女性が海外に旅をするという話を聞き、タイミングもいいから餞別でも渡そうと思ったので旅立ちの日を尋ねた。それは28だといい、その前に飯でもと……
そしてそれがたまたま「クリスマスの夜」という話になった。
25っ?
いいのかな?
それが僕の第一印象。
25に男性と食事って、ある意味勇気ありますよね。
僕の方が怖気付いたくらい。
でもアッケラカンと良いですよ、と言っているので良いのでしょう。望むところだし僕のクリボッチも解消するんだし。
後日、店を調べていく。
数日前に予約を取れるところは少なく、
ポータルサイトにて良い時間帯のものを即決予約。もう迷っている時間もなかった。
12/25(金)の19:30に三宮駅に待ち合わせ。
しかし難題というか僕の誤算は「体調」である。ゴリゴリのゴッホゴホの咳風邪なのである。
そこから少し歩いて車に乗って、新神戸のビッフェタイプのレストラン。自由になんでも食べていいし、嫌いなものも正直わからないから。
それに加えて、居酒屋でもなく、ファミレスでもない。
そして……25である。
その日に食事をすることへの礼儀としての一定以上のクオリティも加えなければならない。
折角、その日に食事するんだからね。
という事で新神戸のホテル内のビッフェ。
清潔感漂うレストランは黒服の男たちが皿を引いたり接客したり。
周りはおめかししたカップルやファミリーたち。
照明はそこまで暗くなくポップな色使いのカジュアルな店内に僕は安心して、食事も美味しく楽しんだ。
お酒が飲めない僕にとって、ディナーを一緒に食べるというのは相手にも「飲みづらくさせる」という苦悩もあるのだが、ラッキーな事に相手も飲まないとのこと。
ということで雰囲気良し、食事もよし、唯一ダメは、僕の体調のみ!
そんなクリスマスの素敵な夜はあっという間に過ぎ去った。
相手も「クリスマスに食事するなんてほぼ無い」と喜んでいた(と思う)。
色んな愉快な話をして、笑わされるし
そういうエピソードをたくさん持つ愉快な人
魅力も溢れている。
でも少し深いところの話も開示してくれたりした。その話をしたかったのだろうか、しておくべきと思ったのだろうか、それとも僕が無意識に聴取してしまったのだろうか。
結構ダークな世界までオープンに。
それに比べるとペラペラな僕の中身を開示しても大したインパクトも与えられず、なんかアンバランスな深い話題も冗談の延長のようなリアクションしかできなかった。
本来は真剣に聞くべきなのだろう。
でも僕はやっぱり「優しさライセンス」は期限切れなのかもしれない。
相手の親身な話もすぐにチャチャを入れてしまう。一緒になって同じトーンにはちょっとなりにくい。人の不幸が好きなのだろうか?ちょっと半笑いだったと思う。
これではいけないね。
「優しさライセンス」はどこで発行しているのだろうか?マイナンバー制度になれば簡単に市役所で発行してもらえるのだろうか?
とあっという間に閉店のお時間になって
帰還する事に。
神戸から僕の自宅への途中にその女性のご自宅はあって、丁度いい時間、ドライブもできる。
補足するように話題を積み重ねる。
どうやらそこでも僕の会話術が、彼女の安心を勝ち取っているようで。
ずーっと咳き込みながらも話題は途切れないのが、どうやら高評価のようである。ありがとうございまーす。
そして僕の今までの経験や、ここまで喋りができるようになった辛い(?)修行の日々達に感謝である。
そして車の中で用意していたプレゼントを渡した。食事の時に渡してリアクションを見るのも楽しいのだが、僕が荷物を持って車から降りて一緒にレストランまで持って行って、そこで渡して、また車に戻ってくるならば、
後で帰るときに渡した方が荷物ならなくてイイじゃん!
という合理的な考えから車の後部座席に置いていた。
25に会うということは、そういうことなのだ。
プレゼントを探すため、僕は約束の三宮の時間から半日を遡る時に三宮入りをしていた。
女性が喜ぶ物。
そして貴金属のような記念になるものを避けた。
別に付き合っているわけでは無いし、意味のあるものを探すことになる。
ある別の女性は、ハンドクリームがいい!と言い出す。形にも残らないしあっても困らないらしい。
僕もそれを聞いた瞬間、
あっ!それいい!
と思った。
なぜならそのプレゼントを渡す方の女性は、北極圏に近いところまで旅をするという。
寒さと乾燥で肌がカサカサになるだろうと。
問題は、そういうクリーム状のモノが機内持ち込みなどが出来ない可能性があるということ。
早速、薦められた店に行った。
店員に迷わず声をかけて案内してもらう。もう、その人を20以上拘束してアドバイスしてもらい、散々悩んで購入。機内持ち込みに関しては若干の不安もあるが、それは本人が考えるだろう。
とにかく店員の「こちらの商品はネットで1位になりました」とか「これだけをお求めに来られる方もおられます」などの僕に全くマッチしていない売り文句に、
いや、もう買う気はあるからその情報は今じゃ無いよね?とツッコミたくなるのを我慢してオススメする詰め合わせを購入した。
いい買い物をした。
僕の働いたお金でクリスマスに喜んでくれるプレゼントを購入する。最近とんとしていない行動だわ。財布からお金を取り出す時にふと思った。
そういう意味では25に行われた食事会の意味がにじみ出てきた。
楽しい夜はおうちの前まで。
そこで少し話もした。
本当に話したかったのはそういうことなのかもしれない。
別れ際に名残惜しく話を続けてしまうその雰囲気はもうクリスマスの恋人達の仲間入りである。
でも手も触れず、キスもせず、何もしない僕。
本来であれば、イタリア人のナンパジイさんを目指す僕としては絶対に口説き落とさねばならない時間だったと思うのだが、
僕の勇気が湧かないのか、カッコつけたのか、本気じゃ無いのか。
しかも咳は車内に響き渡る。
僕の気管支が悲鳴をあげている。
僕はクリスマスに女性を誘って、
プレゼントもあげて、
家の前まで送って、
、、、、で、何もしないんだからね。
関西人のノリのいい女性ならそれこそ前のめりに前に転びますよ。
吉本新喜劇ですよ。
いや、これは言わせて下さい。
「なんで行かないの?」
「もう付き合っちゃえばイイじゃん!」
「意気地なし!」
いろいろなご意見もございましょう。
みなさん、僕にも彼女にも諸事情、ございますから。見守ってください。
僕は彼女と挨拶をして帰宅。
1日を振り返る。
うん、とってもイイ日だった。
2015年のクリスマス
悪くない。
そして旅立つ彼女には、
お気をつけてー!クリームつけてねー!
僕は今、楽しい人生を歩んでいる。
クリボッチ【くり・ぼっち】(名)
①クリスマスをひとりぼっちで過ごす事。またその状態。
②ある意味世の中に不必要な言葉。
③おおよそ世の中に1000万人以上いると予想される。
その寂しい聖夜を癒してくれるという女神が手を差し伸べてくれた。
僕はその女性が海外に旅をするという話を聞き、タイミングもいいから餞別でも渡そうと思ったので旅立ちの日を尋ねた。それは28だといい、その前に飯でもと……
そしてそれがたまたま「クリスマスの夜」という話になった。
25っ?
いいのかな?
それが僕の第一印象。
25に男性と食事って、ある意味勇気ありますよね。
僕の方が怖気付いたくらい。
でもアッケラカンと良いですよ、と言っているので良いのでしょう。望むところだし僕のクリボッチも解消するんだし。
後日、店を調べていく。
数日前に予約を取れるところは少なく、
ポータルサイトにて良い時間帯のものを即決予約。もう迷っている時間もなかった。
12/25(金)の19:30に三宮駅に待ち合わせ。
しかし難題というか僕の誤算は「体調」である。ゴリゴリのゴッホゴホの咳風邪なのである。
そこから少し歩いて車に乗って、新神戸のビッフェタイプのレストラン。自由になんでも食べていいし、嫌いなものも正直わからないから。
それに加えて、居酒屋でもなく、ファミレスでもない。
そして……25である。
その日に食事をすることへの礼儀としての一定以上のクオリティも加えなければならない。
折角、その日に食事するんだからね。
という事で新神戸のホテル内のビッフェ。
清潔感漂うレストランは黒服の男たちが皿を引いたり接客したり。
周りはおめかししたカップルやファミリーたち。
照明はそこまで暗くなくポップな色使いのカジュアルな店内に僕は安心して、食事も美味しく楽しんだ。
お酒が飲めない僕にとって、ディナーを一緒に食べるというのは相手にも「飲みづらくさせる」という苦悩もあるのだが、ラッキーな事に相手も飲まないとのこと。
ということで雰囲気良し、食事もよし、唯一ダメは、僕の体調のみ!
そんなクリスマスの素敵な夜はあっという間に過ぎ去った。
相手も「クリスマスに食事するなんてほぼ無い」と喜んでいた(と思う)。
色んな愉快な話をして、笑わされるし
そういうエピソードをたくさん持つ愉快な人
魅力も溢れている。
でも少し深いところの話も開示してくれたりした。その話をしたかったのだろうか、しておくべきと思ったのだろうか、それとも僕が無意識に聴取してしまったのだろうか。
結構ダークな世界までオープンに。
それに比べるとペラペラな僕の中身を開示しても大したインパクトも与えられず、なんかアンバランスな深い話題も冗談の延長のようなリアクションしかできなかった。
本来は真剣に聞くべきなのだろう。
でも僕はやっぱり「優しさライセンス」は期限切れなのかもしれない。
相手の親身な話もすぐにチャチャを入れてしまう。一緒になって同じトーンにはちょっとなりにくい。人の不幸が好きなのだろうか?ちょっと半笑いだったと思う。
これではいけないね。
「優しさライセンス」はどこで発行しているのだろうか?マイナンバー制度になれば簡単に市役所で発行してもらえるのだろうか?
とあっという間に閉店のお時間になって
帰還する事に。
神戸から僕の自宅への途中にその女性のご自宅はあって、丁度いい時間、ドライブもできる。
補足するように話題を積み重ねる。
どうやらそこでも僕の会話術が、彼女の安心を勝ち取っているようで。
ずーっと咳き込みながらも話題は途切れないのが、どうやら高評価のようである。ありがとうございまーす。
そして僕の今までの経験や、ここまで喋りができるようになった辛い(?)修行の日々達に感謝である。
そして車の中で用意していたプレゼントを渡した。食事の時に渡してリアクションを見るのも楽しいのだが、僕が荷物を持って車から降りて一緒にレストランまで持って行って、そこで渡して、また車に戻ってくるならば、
後で帰るときに渡した方が荷物ならなくてイイじゃん!
という合理的な考えから車の後部座席に置いていた。
25に会うということは、そういうことなのだ。
プレゼントを探すため、僕は約束の三宮の時間から半日を遡る時に三宮入りをしていた。
女性が喜ぶ物。
そして貴金属のような記念になるものを避けた。
別に付き合っているわけでは無いし、意味のあるものを探すことになる。
ある別の女性は、ハンドクリームがいい!と言い出す。形にも残らないしあっても困らないらしい。
僕もそれを聞いた瞬間、
あっ!それいい!
と思った。
なぜならそのプレゼントを渡す方の女性は、北極圏に近いところまで旅をするという。
寒さと乾燥で肌がカサカサになるだろうと。
問題は、そういうクリーム状のモノが機内持ち込みなどが出来ない可能性があるということ。
早速、薦められた店に行った。
店員に迷わず声をかけて案内してもらう。もう、その人を20以上拘束してアドバイスしてもらい、散々悩んで購入。機内持ち込みに関しては若干の不安もあるが、それは本人が考えるだろう。
とにかく店員の「こちらの商品はネットで1位になりました」とか「これだけをお求めに来られる方もおられます」などの僕に全くマッチしていない売り文句に、
いや、もう買う気はあるからその情報は今じゃ無いよね?とツッコミたくなるのを我慢してオススメする詰め合わせを購入した。
いい買い物をした。
僕の働いたお金でクリスマスに喜んでくれるプレゼントを購入する。最近とんとしていない行動だわ。財布からお金を取り出す時にふと思った。
そういう意味では25に行われた食事会の意味がにじみ出てきた。
楽しい夜はおうちの前まで。
そこで少し話もした。
本当に話したかったのはそういうことなのかもしれない。
別れ際に名残惜しく話を続けてしまうその雰囲気はもうクリスマスの恋人達の仲間入りである。
でも手も触れず、キスもせず、何もしない僕。
本来であれば、イタリア人のナンパジイさんを目指す僕としては絶対に口説き落とさねばならない時間だったと思うのだが、
僕の勇気が湧かないのか、カッコつけたのか、本気じゃ無いのか。
しかも咳は車内に響き渡る。
僕の気管支が悲鳴をあげている。
僕はクリスマスに女性を誘って、
プレゼントもあげて、
家の前まで送って、
、、、、で、何もしないんだからね。
関西人のノリのいい女性ならそれこそ前のめりに前に転びますよ。
吉本新喜劇ですよ。
いや、これは言わせて下さい。
「なんで行かないの?」
「もう付き合っちゃえばイイじゃん!」
「意気地なし!」
いろいろなご意見もございましょう。
みなさん、僕にも彼女にも諸事情、ございますから。見守ってください。
僕は彼女と挨拶をして帰宅。
1日を振り返る。
うん、とってもイイ日だった。
2015年のクリスマス
悪くない。
そして旅立つ彼女には、
お気をつけてー!クリームつけてねー!
僕は今、楽しい人生を歩んでいる。