前回の休日が雨降りと強風だったため、山も海も断念。そして、暫く休みが来ないのだが、明日は夜勤。朝仕事の時間帯に山に出かけるだけなら何とかなるかもしれない。
でもね、昨日までの雨量がかなり多かったので、そっちこっちで水が溢れ出している。この状態だと、目的としているS川上流部は、危険かもしれない。
妻は妻で、
「明日の朝って、すごく寒くなるって天気予報に書いてあったわよ。」
と言ってくる。
確かに、予想最低気温が山形で3℃なら、山は氷点下まで下がるだろう。
でも、ここで出かけないと、前回の山菜採りから10日近く間が空いてしまうことになる。自然界の変化が著しいこの時期の10日間は、大きい。植物の生育状況がガラリと変わってしまう心配もある。
そんな葛藤に揺れ動いているところに、職場のWさんが、
「ほれ、出ったぞ。」
と、持ってきたのが、
またまた出てたようです 孟宗竹
有難く戴きます。これは、今日から明日にかけて調理しなくちゃいけないね。持ち帰って何とかしましょう。
なんだか、みんなが寄ってたかって「山に行くな!」と言っているような気がしてきました。
実は、これだけじゃないんだよね。
冷蔵庫には、
ウドさんと
コシアブラさん(画像右側)とが
出番を待っているんですよね。
・・・正直なところ、ぐうの音も出ない。 降参です。
これだけ「行ってはいけない条件」と、「やり遂げておかなければならない条件」とが揃っているのに、それでも遊びに出かけたら愚かだ。もし、出かけたら、祟りに遭うんじゃないかな。
山行は諦めて、身辺整理から始めることにしましょう。まずは、孟宗竹から。
妻に聞くと、土佐煮が一番使い勝手が良いし日持ちもするという。はい、決まりです。
アク抜きして柔らかくなったら翌朝まで放置
再利用分の姫皮を外して量ったら500g程
食べやすいように切り分けたら
結構ありますね
多分、孟宗竹もこれが最後でしょう。思い切って全部煮詰めます。調味料の配分は、いつも通り。
一丁上がり!
次、ウドです。今回のウドは、根が土に埋もれていない、地元では『けつかけウド』と呼ばれるタイプです。よく日に当たっている分、アクが強くなります。これは、タケノコなんかと同じ。したがって、
よく日に当たった枝葉を分けて
アク抜きのためにひと茹で
※必要ないかもしれないけど、この方がアクは薄まると思います
こちらも、前回美味しかったオリーブ炒めにします。
やっぱり、簡単だけどすごく美味しいです
ウドの軸の方は、斜め切りにして、煮物にします。
だし汁に酒醤油みりんと砂糖少々
ツナ缶を加えてコトコト煮詰めていきます
仕上がりました
柔らかくなり、調味料と海鮮の味の染み込んだウドは、これまたすごく美味しいです。練り物でも缶詰でもいいから海鮮の風味が加わると、ウドの煮物は、美味しくなります。ベーコン炒めも美味しいから、加える具材と加熱の仕方の組み合わせを工夫していくと、新しい料理が生まれそうな予感がしています。
さあ、いよいよ最後になります。
ウドの新芽(左)と、コシアブラ(右)とを使います
これは、最初から決まっています。天ぷらです。たったこれだけと感じるかもしれませんが、どうしてどうして、
1回に数本ずつしか揚げられません(右はウドの煮物)
まずは、ウドを低温でじっくり揚げます(タラノメと同じ)
そして、コシアブラ、
吹き出す揚げ玉をどんどん掬い取っていくうちに
泡立ちがおとなしくなってきたら裏返して
長時間、揚げていると萎びてしまいますから、そうなる前に引き上げます。
※葉っぱが落ちやすいので、優しく扱います
こんなにいっぱいになっちゃった(手前右がウドです)
明日、妻が実家を訪ねるというので、届けて食べてもらうことにしましょう(大変喜んで食べてくれたみたい。良かった!)。
採ってきてから7日目でしたが、全ての山菜+αを、大変美味しく戴くことが出来ました。
やったぜ!
これにて、もらった山菜と冷蔵庫に待機していた山菜(未調理)は、完売です。更に付け足すと、本日の食卓はもとより、お弁当のおかずや副菜が、これから暫くは豊かになること間違いなし。
さあ、今度こそ、マタギに絡みついていた手かせ足かせがなくなりましたよ!
・・・それにしても、これだけご馳走が揃うんだったら、やっぱり、みんなが言うように出かけなくてよかったのかなと、あらためて思いました。
そして昨日、たまたまなんだけど、仕事から帰宅したら向かいの住人と顔があってしまった。即座に車を運転中のM氏を止めて声を掛ける。
「明後日、どうだ!」
「ん?・・・大丈夫だ!何時や?」
「この前より夜明け、早くなってきたから、3時40分でどうだ?」
「OK!」
一瞬にして、同行者と計画が決定! これは、神様の思し召しだよね。
もしかして、この時を待っていてくれたのかな?
ああ~、山に行ける!
山の神様、天気の神様、どうか微笑んでくださいませ。
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