山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

大口消費者さん、お帰り!

2022年05月04日 | 山菜料理

 マタギの場合、GW中も勤務がある。で、本日は日勤。仕事を終えて帰宅すると、車の配置が変わっていて、普段妻が駐める場所に息子の車があった。

 おおっ、帰省したのね。 妻に聞くと、

「あれっ、言ってなかったっけ。」

との返事。

 全く記憶なし。

 まあ、いいんじゃない。1ヶ月ぶりに息子が帰ってきただけのことだ。

 ただ、一つだけ問題がある。それは、ディナーですよ。

 昨日採ってきた山菜は、正に季節の味。

       誰もがホッとする春の味わい、コゴミのゴマ和え

       鮮烈な春の香りが印象的なクワダイのおひたし

    これまた春の香りと味わい、お酒とご飯の共、フキノトウ炒め煮

 どれも、いい出来映えですよ。多分、息子も喜んで食べるでしょう。でも、ちょっと地味と言うか、年寄り好みの料理です。しかも、本日予定していたのがこれ。

       フキノトウの蕾です

 天ぷらにしようと思っていました。悪くないんだけど、やっぱり地味だよねえ。精進料理のような食卓に花を添える素材、何かないかと冷凍庫を探してみました。そうして見つけたのがこれ。

       息子の大好きなエビがありました

 したがって、本日のディナーは、決まりです。

   ≪天ぷら御膳≫

 長くなりそうなので説明は軽くします。

 下ごしらえ・調理の部

 ・3%の食塩水(40℃)に冷凍海老を放して20分

 この間にやること、

 ・フキノトウを花付き(左)と花無し(右)に分けておきました

 ※一晩で驚くほど成長していたのは、室温の高さのせいだと思う

 ・併せて揚げるレンコンも洗って薄切りにしておきました

       解凍完了!

 ・エビは殻を剥いて、背わたを抜いて、しっぽの先と腹とわきの筋も切っておきました

 ※かなり塩辛い水(海水並み)で解凍しているので、丁寧に水気を拭き取ります

 ・かるく薄力粉をまぶしておきました

 ※衣のムラを少なくしたかった

 ・バッター液は、いつもの割合(卵液:薄力粉:片栗粉 = 4:4:1)

 ※卵液300mlほしかったので、卵黄は中2個分+冷水でブレンド

       少々エビ反ったけど問題なし

 ・全て160℃で揚げてみました

 細かい温度調整の仕方については、後日。

       最後のフキノトウで、丁度 液を使い切りました

       ちょっと多くなりすぎたかなと思ったんだけど

 帰省した我が家の大口消費者は、

「美味しい!」

と言いながら喜んで食べてくれていました。これで、第一目標達成。

       本日のディナー(食べかけ御免)

 これぞ山海の珍味!で、我ながら美味しく出来たと思いました。

 ですが、今回、せっかくだから試してみたかったのが、同じ温度で2種類のフキノトウ(花のあるなし)を揚げて食べ比べること。

 結果は、160℃ぐらいだと殆ど違いが無く、どちらでも程よい春の香りを楽しめるということ。

 つまり、160℃ぐらいの低温でじっくりと揚げると、フキノトウのアクが程よく飛ぶので、花芽のあるなしを気にせずに楽しめるということでしょうか。

 まずは、我が家の大口消費者が喜んで食べてくれたことが良かった。そして、揚げ方について一つ賢くなった気がするので良かった。

 山の神様とともに、ゴールデンウィークに感謝です。ありがとうございました。



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