マタギの場合、GW中も勤務がある。で、本日は日勤。仕事を終えて帰宅すると、車の配置が変わっていて、普段妻が駐める場所に息子の車があった。
おおっ、帰省したのね。 妻に聞くと、
「あれっ、言ってなかったっけ。」
との返事。
全く記憶なし。
まあ、いいんじゃない。1ヶ月ぶりに息子が帰ってきただけのことだ。
ただ、一つだけ問題がある。それは、ディナーですよ。
昨日採ってきた山菜は、正に季節の味。
誰もがホッとする春の味わい、コゴミのゴマ和え
鮮烈な春の香りが印象的なクワダイのおひたし
これまた春の香りと味わい、お酒とご飯の共、フキノトウ炒め煮
どれも、いい出来映えですよ。多分、息子も喜んで食べるでしょう。でも、ちょっと地味と言うか、年寄り好みの料理です。しかも、本日予定していたのがこれ。
フキノトウの蕾です
天ぷらにしようと思っていました。悪くないんだけど、やっぱり地味だよねえ。精進料理のような食卓に花を添える素材、何かないかと冷凍庫を探してみました。そうして見つけたのがこれ。
息子の大好きなエビがありました
したがって、本日のディナーは、決まりです。
≪天ぷら御膳≫
長くなりそうなので説明は軽くします。
下ごしらえ・調理の部
・3%の食塩水(40℃)に冷凍海老を放して20分
この間にやること、
・フキノトウを花付き(左)と花無し(右)に分けておきました
※一晩で驚くほど成長していたのは、室温の高さのせいだと思う
・併せて揚げるレンコンも洗って薄切りにしておきました
解凍完了!
・エビは殻を剥いて、背わたを抜いて、しっぽの先と腹とわきの筋も切っておきました
※かなり塩辛い水(海水並み)で解凍しているので、丁寧に水気を拭き取ります
・かるく薄力粉をまぶしておきました
※衣のムラを少なくしたかった
・バッター液は、いつもの割合(卵液:薄力粉:片栗粉 = 4:4:1)
※卵液300mlほしかったので、卵黄は中2個分+冷水でブレンド
少々エビ反ったけど問題なし
・全て160℃で揚げてみました
細かい温度調整の仕方については、後日。
最後のフキノトウで、丁度 液を使い切りました
ちょっと多くなりすぎたかなと思ったんだけど
帰省した我が家の大口消費者は、
「美味しい!」
と言いながら喜んで食べてくれていました。これで、第一目標達成。
本日のディナー(食べかけ御免)
これぞ山海の珍味!で、我ながら美味しく出来たと思いました。
ですが、今回、せっかくだから試してみたかったのが、同じ温度で2種類のフキノトウ(花のあるなし)を揚げて食べ比べること。
結果は、160℃ぐらいだと殆ど違いが無く、どちらでも程よい春の香りを楽しめるということ。
つまり、160℃ぐらいの低温でじっくりと揚げると、フキノトウのアクが程よく飛ぶので、花芽のあるなしを気にせずに楽しめるということでしょうか。
まずは、我が家の大口消費者が喜んで食べてくれたことが良かった。そして、揚げ方について一つ賢くなった気がするので良かった。
山の神様とともに、ゴールデンウィークに感謝です。ありがとうございました。
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