「いつもより辛くねえさげな。」
「んだが。ありがど様な。」
そう言ってT氏から受け取った2つの瓶。
南蛮ダレと粉唐辛子です
賞味期限は、半永久だから、慌てて使う必要はないんだけど、せっかく戴いたんだから、一度は味わっておかねばなるまい。
特に、粉唐辛子は初めてなので、絶対に食しておくべきだと考えた。
調べてみると、ここからキムチを作るには、ひたすら長い道のりがあることが分かった。
ただ、その一歩手前の『ヤンニョム』なる状態にしておくと、活用の幅もぐっと広がるらしい。
とっかかりは,ここですね。
まずは、ヤンニョムを作って料理に活かしていきましょう。
このヤンニョムとやら、韓国では、各家庭ごとに作り方が違うらしい。
今回は、韓国料理研究家のキムヨンハさんのレシピを参考にさせていただきました。
材料のラインナップ
紹介してあった分量だと怖いので、辛さ控えめに作ってみることにしましょう。
※粉唐辛子9,コチュジャン24、醬油55、砂糖5、はちみつ22,ごま油11gに、おろしニンニク13とショウガ7gです
それでも、
これって、とんでもない量なんじゃない?
でも、最後まで行ってみますよ。
未体験の領域にある調味料の完成
これを使って料理をするんだけど、今回はヤンニョムチキンなる料理に挑戦します。
とりあえず、やってみますね。
・鶏もも肉をひと口大に切って、みりん少々と塩コショウで下味をつけて10分
・水分を拭き取って片栗粉を塗したら
・170℃の油で普通に揚げて
・余分な油を切ります
・鍋の方も軽く洗って仕切り直し
・出来立てのヤンニョムを敷いて(大さじ3ぐらいかな?)
・加熱しながら、揚げたての鶏から揚げに絡めていきます
・全体にヤンニョムが塗されたら完成
普通の鶏カラみたいに盛り付けてみると
とてもジューシーな仕上がり!
さて、夕食時。
まっ先に箸で摘まんで口に入れると、カラッとした鶏肉を非常に甘旨い衣が包み込んで、すごく美味しい!!
だが、その数秒後。
未だかつて経験したことのない辛味が口の中に広がり始める。
ぎゃあああ~!!!!!
慌ててご飯をかきこむと少し辛味が薄まる。
まだ足りない。
酒だ酒!
グビグビッと飲むと、ようやく落ち着いた。
警戒警報発令!
妻にもその旨を伝えて食べてもらったが、一切れでギブアップ。
「美味しいのは分かるんだけど、これは無理。」
はい、よく分かります。
この日は、他にも美味しいおかずが色々あったので、ヤンニョムチキン氏には、早めに撤退していただくことにしました。
ぬかった!
これは、完全にマタギのミス。
新製品なのに、辛さについて味見もせずに最後まで調理してしまったんだから。
早速、原作者であるT氏に連絡を入れた。
「今まで食ったことねえ辛さだっけ。」
「そうか。うまくいったみっでだな。ふっふっふ。」
んんん?
これは、確信犯か?
「まあ、旨さはすごく楽しめっから、1年かけて楽しませてもらうな。」
「うん、そうしてけろ。まだ、届けっさげな。」
「ありがと様。で、キノコ採りどうする?」
「それなんだけど、忙しくてよお。」
そうか。それは残念。
まあ、春になったら間違いなく同行出来るからな。
それまで、このヤンニョムを上手に使った料理を開発して冬を越しましょう。
ところで、このヤンニョムチキンは、その後、細かく刻んで、色々な料理に添えたり、マタギの晩酌のつまみにさせて貰って試行錯誤しています。
どんな激辛でも、薄めれば、美味しく戴けると考えました。
実際、かなりいけます。
ともあれ、今回の件は、いい勉強になりました。
ご馳走様でした。
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