猫の額ほどのわが家の庭にも、それなりに四季は巡っている。気がついたら、身近なところにも、秋があった。
手入れもせず、雑草のことだけを気にしている内に、今年も山茶花が咲いた。
山茶花は冬の季語だ。
歌謡曲に「山茶花の宿」というのがあった。「曇りガラスを手で拭いて……」、だったように記憶している。そう言えば、あの歌も冬の印象だ。
ウメモドキが赤い実をつけた。もちろん気付いていたが、レンズを向ける気持ちにはなれずにいた。陽に映えて真っ赤に照っているさまは、やはり可憐だ。
枝と枝に糸を張って、女郎蜘蛛が餌の到来を待っていた。いかにも「……」らしい名前。
昆虫の仲間かと思っていたが、分類学の上では「節足動物クモ綱」に属し、昆虫とは「綱」が異なるのだそうだ。
季語としては夏。「秋でもいいのではないかなあ」、と思ったりもしている。
もっとも、俳句を作らない私が言うのは、とんだお門違いというものだ。
秋は卵を産むので、食欲が旺盛だ。産卵後は死を待つだけ。
今は猛り狂っているように見えるのは、私の読み過ぎなのかも知れない。
ここのところ、政界は面白いことになっている。
福田首相との秘密会談で、大連立を画策していた民主党の小沢代表が、党内の反発を食らって、一昨日、辞意を表明した。
民主党にしてみれば、いまさら大連立ということにはならないのだろう。
国際社会を向こうに回して、「テロ特措法」に反対したのだ。それもこれも政権奪取を睨んでの勝負だったわけだ。ここに到って、連立と言ったのでは、中途半端で選挙には勝てない。
策士が策に溺れた感があるが、民主党では、慰留につとめているとのこと。慰留に応じたら、どんなことになるのか。
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