散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

締めは琴似で

2020-08-08 20:43:31 | 飲み歩き・琴似界隈
小樽に行ったのだから、当然のことながら、最後はバー「A」にたどり着くはずなのだが、行ってみると開いていない。開店時間の30分後くらいに行き、15分ほど待ったが店が開く気配もない。張り紙のようなものも無いので、予定したものではなく、突発的な何かだろうか。

非常に心配になりつつもどうしようもなく、私は琴似に戻ることにした。タイミング的にバスが来ない感じだったので、小樽駅まで戻り、JRで琴似へ。ちょうどエアポートが来たので、スムーズに戻ることができた。席はそこそこ込んでいたが、一人客の隣に座る人はいない位だったので(クロスシート)、まあ、問題なかったと言えよう。

琴似に戻り、立ち寄るのはバー「D」だ。最初の客になってしまったが、結局、その後10人ぐらいの客が来て、テーブルとカウンターは1席づつ空けながら、満員になった。それなりに人が来るようで、何よりである。

1杯目は今月の新入荷から、クレイゲラキホグスヘッド11年(ケイデンヘッド)を注文。ちょっとドライで辛口だったので、加水してみると味が良く分かる。

2杯目はウッドフォードリザーブケンタッキーダービー2019。バーボンの甘い香りがするが、ちょっと尖っているような気もして加水すると、迫力が無くなった。アルコール度数が45度だから、それほど高い訳でもなかったか。



3杯目はハイランドパークフルボリューム。18年熟成原酒を使っているということで、クリーミーかつボリュームがある(全体的な味のふくらみがあるというか)。これだと加水の必要が全くない。値段もそれほど高くないし、さすが良いもの出してくるよね。



というところで、冒頭に書いた通り満席になったので、帰ることにした。ここに来たのは良かったけれども、小樽の件が心配でならない。次はまた、小樽芸術村浮世絵展の第4期の時に行って、確認してくることにしよう。



夜はそれほど涼しくならなかったので、タクシーに乗らずに歩いて帰る。
コメント

3連休初日は小樽(4)

2020-08-08 18:27:43 | 飲み歩き・北海道内
小樽の夜、今日もいつもながらの居酒屋「O」に行き、カウンター席に無事座る。さて、まずはビールと酢の物(タコ、イカ、カニ、エビ、ホッキ、赤貝、ワカメ、きゅうり)でさっぱりと行こう。



今日のお勧めからとうもろこしのかき揚げ。とうもろこしの粒を全部外したのちに、もう一度円柱状にかためて揚げたもの。かなり軽やかに揚がっており、なおかつバラしやすくて食べやすい。そのまま食べても良いのだが、岩塩をかけると甘味が引き立つのだ。



飲み物は佐渡の酒、真野鶴を頂くことにしよう。



今日は少し寿司(とびっこ、赤貝、甘エビ、白身)を食べて、締めは鉄火巻にした。今日の鉄火巻は赤身の部分だったが、ワサビがぎりぎりの線まで効いており、赤身の味が引き立っているように思う。かなりの美味さで、あっという間に食べてしまった。



今日はそれなりにお客さんが来ていたようで、何よりであった。ちょっと控えめにしておいて(昼のドリアが重かった)、次へ。

コメント

3連休初日は小樽(3)

2020-08-08 16:53:04 | 美術・アート
続いて、市立小樽美術館、文学館へ。

■市立小樽美術館「中村善策 さあ風景画を始めよう」。
「下落合風景」:1934年の東京風景。中村善策は三岸好太郎(1934年死去)を当然知っていたのだろうか。
「港と展望」:「小品から始めよう」というコーナーにあったものだが、小さいながら、手前の木から街並みと港、遠くの岬まで中村善策っぽい。
「夕日」:これは初見ではなかろうか。青い空、紫の山、グレーの大地をあえて平板に描いた作品。

■市立小樽美術館「水彩画家 白江正夫からのメッセージ」。
「波止場風景」:明るい、思い思いに散るような雲が素敵。オレンジ色の機材の色も効果的だ。
「港風景」:これも明るい作品で、何となくパレードを描いたようにも思える。
「小樽港(赤い屋根)」:赤、オレンジに青の屋根が連なる作品。今回は特に白江の明るい作品に目が行った。

「暮色(祝津)」:水墨画のようにも感じられる作品。水が「スイー」と流れていくようだ。
「建物(東京)」:縦方向にも建物がみっちり描かれると、息が詰まるような気がするね。
「赤い木」:太陽と風景のシリーズ。太陽の周りに散乱する光が描かれており、この風景を見ていると「太陽がまぶしかったので」と人を殺してしまいそうだ。

■市立小樽文学館「カワウソお司書の読書記録展。」。岩手県出身、円山動物園に勤務していた人の本・カワウソ・獣医学部に関する展示。



その他「常設展〈特集〉スペイン風邪と文学」「常設展〈特集〉大林宣彦監督追悼-映像になった山中恒作品-」が開催されていた。久々に常設展示の方を見ると、小熊秀雄「立教大学夕景」という作品が展示されていた。

 

いつもの喫茶コーナーでは、感染防止のためかコーヒーなどを用意していないようだった。



小休止の後、17時頃に夜の街へ。
コメント

3連休初日は小樽(2)

2020-08-08 15:00:11 | 美術・アート
小樽芸術の村、まずは旧三井銀行小樽支店へ行こう。7月23日~9月1日まで、小樽芸術村友の会会員は、なんとすべての展覧会が無料招待なのである。閉館していた時期もあったので、その埋め合わせなのだろう。親会社はどうやら今の所安定しているようなので、安心してお世話になろう。

■小樽芸術村「浮世絵展2020第3期 びっくり仰天! 浮世絵ワールド~歌川国芳を中心に~」。
歌川国芳「荷宝蔵壁のむだ書」:天保の改革で役者の似顔絵禁止令が出た時に、「壁の落書きですから」という体で作られた作品。これが何と5点も展示されていた。
歌川国芳「としよりのよふな若い人だ」:これは人間を組み合わせて人の顔を描いたもので、有名なのは「みかけハこハゐがとんだいゝ人だ」というのが一番だと思う。今回は比較的珍しい、女性の顔の作品が展示されていた。



次は鰐鮫を退治するダイナミックな作品(作品名失念)。



この他、かなり有名な「讃岐院眷族をして為朝をすくふ図」「相馬ノ古内裏」など、分かりやすい作品も多く展示されていたので、見に行って損はないと思う。そんなに混雑はしていなかったが、子供連れで見に来ている家族もそこそこいた。

歌川国芳「木曽街道六十九次シリーズ」:これは宿の名前をもじった人や文物を描く、ダジャレ作品なのである。藁に火がついているシーンは「蕨(わらび)」のように、ベタな奴もあるのだが、人物の名前などにひっかけているものは、なかなか分からない。私の教養をもってしても(笑)、多分、十数個しか分からなかったんじゃないかな。



横の庭には彫刻作品が展示されている(過去に紹介したような記憶もあるが…)。

和泉正敏「よろこび」。



和泉正敏「嵐の中」。



続いて、久々の似鳥美術館へ(3回目かな?)。会員無料、3連休の初日とあって混雑しているのではないかと思ったら、私以外の観覧者は数人であった。拍子抜けである。

谷文晁「孔雀図」:迫力もあるし、色彩も素晴らしい。いい作品を持っているよ。
横山大観「龍」:龍のスケール感が良く出ており、力がある。
横山操「朱富士」:堂々とした富士の足元で、湖の岸辺の立体感が妙にある。上手い。

佐伯祐三「オワーズ河周辺風景」:ヴラマンク調のところはあるが、灰色の空を描いた荒々しい風景画はなかなかのもの。
林武「富士」:青い空と紫の富士。画の枠外からひょっこりとオレンジ色の太陽が姿を見せている。
岸田劉生「黒き土の上に立てる女」:おや、「岸田劉生展」の出張から帰ってきたね。名古屋でお会いして以来ですな(と、仕事仲間のようなことを思う)。

一階にはステンドグラスがあり、人物の入らない、文様だけの奴もなかなか素敵だ。



一階と地下の展示コーナーも撮影可能。

ドーム「蝶文蓋物」:結構、New Collectionと掲示されているものがあった。



なかなか気持ちがスカッとするような作品も多いので、ぜひ見たことのない人は一度、そして見たことのある人も再訪して損はないかと思う。



いちおう、ステンドグラス美術館も見てきたが、こちらはものの性質上、展示は変わっていないと思う。しかしながら、観覧者はここが一番多い。やはりわかりやすいのだろうか。


→ステンドグラス美術館に抜ける小道。ちょっと南仏っぽい(私は欧州には行ったことが無いけどね)。
コメント

3連休初日は小樽(1)

2020-08-08 12:43:44 | 食べ歩き
今日はもともと小樽に行こうと思っていた。昼前になり、区民センターの図書室で本を返してから高速バスに乗る。乗員はそうだなあ、10人弱というところか。

普段は小樽駅前まで乗っていくのだが、今日はその手前の市役所通りで下車。確か蕎麦屋さんがあったので、そこで食事をして行こうかと思ったのだが、大幅に通り過ぎてしまい、諦める。もう一つ前の停留所で降りるべきだったかなあ。

ということで繁華街方面に歩いて行くうちに、昼食の場所が決まった。あのクラシックな喫茶店「C」へ行こう。ちょうど昼時だったので混雑具合が気になったが、私が入ったときには先客2組くらいで、問題なしであった。その後に割と客は来たのだが、何しろ昔のつくりである。座席も、座席同士の間も空間に余裕があり、他人が近いという感じは一切なかった。



注文は今日のランチセットにつられてしまい(品数が多いのよ)、キノコのドリアとする。時間がかかるかなあと思ったが、思ったより早くキノコドリアがやってきた。小さなサラダとスープ添えである。



ドリアはもう少し熱々でも良かったが…。ま、すんなりと食べられた。食後にイチゴアイスクリームとコーヒー。



これだけの取り合わせで850円だから、ついつられるのである。古典的な喫茶店で週刊誌を読みつつ、それなりにのんびりした。



さて、今日の目的である美術館に行くとするか。しかし、半袖で来てしまったが、今日の小樽は(札幌も)少し涼しいね。
コメント