散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

やむを得ず帯広(6)

2021-04-29 20:06:47 | 食べ歩き
買い物で疲れ切ってからの夕食。葬儀会場を地図で見た時に、すぐ近くに聞いたことのある飲食店があるなと思っていた。普段は駅近くにしか行かないので、この稀なる機会に行ってみることにしよう。ということで、歩いて数分「TI」へ。



何となく、鶏料理に特化した和食の店だろうと思っていたのだが、ちょっと印象が違った。広い駐車場のある中、道路から奥まったところにある建物へと向かう。白い塔のようなところが入口だが、左側に展開しているところも飲食できる模様。駐車場の広さからして、相当な席数があるようだ。



予約はしていなかったが、入口で聞くと何とか入れそう。部屋の名前が付いた札をもらい、右手に進むと2人がけテーブルの個室であった。これは他人との接触がなくていいやと席に着く。



メニューを眺めて注文。注文するときは個室にある黒電話でするようになっている。もしかして、今時だとダイヤル式の電話に悩む人もいるかもしれない。久しぶりにダイヤルを回す感触を感じながら、気温も下がってきたので燗酒を注文。通しに煮つぶがついてきた。



外出中、足りなくなりがちな野菜サラダから食べよう。



そして鶏の前菜的なものとして、もつポンを注文。いろいろな部位がザバッとポン酢に漬かっており、さっぱりと食べやすい(真ん中の白いものは大根の浅漬け)。



今日のメインは焼鳥盛りあわせだ。鶏精、鶏モツ、鶏皮、つくね、玉ねぎ・ピーマンの焼物がセットになっているが、やはりこの店、量が多い。おそらく家族一同で出かけてきて、色々な注文をしてわいわい楽しむ感じなのではなかろうか。



鶏の精肉とつくねは割と普通だなという印象だったが、美唄焼鳥のスタイルにも似たモツ、皮の脂とタレのしみこみ方がちょうどよい皮が美味しい。追加した燗酒がまだあるので、漬物くらい注文しておくかなと思ったら、またその漬物が多かった。



腹いっぱいになり、葬儀会場に戻る。あまりすることもなく、23時頃就寝。睡眠不足は解消された。
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やむを得ず帯広(5)

2021-04-29 16:33:58 | 食べ歩き
さて、昼食をどこで取るべきか。混雑しているところに入っちゃったら嫌だし、それでも少しは楽しみを求めたいしなあ。緑ヶ丘公園から帯広駅の方に少し向かうと、そういえば焼肉の「H」があるんだった。祝日だし込んでいるかなあ…、と悩みながら店に入ってみると、おや意外と何とかなりそうだ。

私の入った一角では、5テーブル中2テーブルが距離を取るために使われない状態になっている。また換気の良さでは定評のある焼肉店、私もちょっと小さめの4人掛けテーブルに座ることになったので、隣との距離も十分ある。

焼肉を単品注文してから、ついふらふらっと、店で開発した「ほろ」という発泡酒を注文。



すぐに一人にはちょうど良い量と値段のキムチがやってきたので、それをつまみにする。



いやー、良いですな。焼肉は豚ホルモン(塩味)。



ジンギスカン並(手前)、上サガリ(奥)も到着。



じゃんじゃん焼いて行こう(でも、一人分なのでしょぼく見える)。



やっぱりこの帯広ローカルチェーンは融通が利いて、値段も安いし良いよね。もっと食べられるかと思ったが、3人前で結構量もあり、昼食はこれで終了。飲み物も1杯に抑えておいた。

さて、これで一旦帰るか。



暑くなく寒くなく、散歩にちょうど良い感じなので、少し回り道をしながら葬儀場の方へ。



帯広は札幌よりも桜が多いような気がするね。



と、一旦、葬儀場の控室に戻ったのだが、ここで問題が発生した。礼服をレンタルすることになり、その試着に行かなければならないのだ。私は何とか礼服じゃなくても許されないか? と思っていたのだが(一応ジャケットを着ているが、黒っぽくはない…)、世の中はそれを許さないらしい。

試着できる場所というのが葬儀場のグループ企業である結婚式場で、歩いて行くには微妙な距離なのだ(帰りの感じからすると、多分徒歩20分くらいだった)。次の試着予定客もいるそうなので、早くいかなければならず、不本意ながらタクシーで移動。結婚式場のスタッフ数人に迎え入れられ、妙な感じで礼服を合わせ、面倒なことにそれを持ち帰らなければならない。

さて、今回の教訓として忘れないように書いておこう。礼服上下・黒ネクタイはレンタルが可能である。しかし、それ以外のものはレンタルできないのである。となると、まず必要になってくるのがワイシャツだ。ということで、まあまあ近くにあるショッピングセンターまで、ソフトケースに入った礼服を持ったまま行かなければならない。まったくもう!

最初に電話があったときは、すぐ喪服が必要な状況にも聞こえなかったので、さすがに持っていくのはまずかろうということでこうなったのだが、未来の私に伝えておきたい。礼服を持っていくのは無理だとしても、レンタルが可能だ。それより、細かい備品を持っていくべきだ、と。

ワイシャツの次は黒い靴下を購入。これも1足はたまたま持ってきたのだが、それでは足りない。そしてそこで気がついたのが、黒い靴がないのだ。いや、靴まで買うのかいと相当悩んだが、やっぱり必要だよね。札幌に帰ってから通勤で使うこともあるだろうと、やむを得ず購入。さらにはベルトも黒いものがないことに気がついたが、もう私は力尽きていた。持ってきたこげ茶のベルトでごまかそう。

ということで、ショッピングセンターが広大(帯広の土地は広いのだ)なこともあって、買い物地獄にすっかり疲れてしまい、とぼとぼと式場の方に荷物を抱えて戻るのであった。

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やむを得ず帯広(4)

2021-04-29 12:24:19 | 美術・アート
続いて、帯広百年記念館へ。

おおとひでお「ノース・ウインドー」(2点とも)がロビーに展示されている。



ロビーでは他に端午の節句にちなんだ展示がされている。1922年制作「桃太郎人形」。箱に「隆光作」と書かれているとのこと。



鎧兜なども展示されている(詳細は見てこなかった)。



それから2階特別展示室では「辻川和夫写真展」が開催されていた。



撮影してよいものかどうか聞くのが面倒だったので何も公開するものがないが、なかなか立派な風景写真であった。

今日はほかにもFLOWMOTIONや帯広市民ギャラリー、とかちプラザでのアート展示があるようだったが、ちょっと疲れてきた。断念して、昼食をとることにしよう。
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やむを得ず帯広(3)

2021-04-29 12:18:22 | 美術・アート
何しろ昨日はよく寝ていなかったため、かなりぐっすり眠って7時40分頃起床。コンビニで買ったもので朝食を済ませたはずだが、珍しく記録が残っていない。さすがにちょっと動顛しているのだろうか。

さて、葬儀の日程は決まったのだが、今日が4月29日(祝)で友引。今日の葬式を避ける人が多かったらしく、明日に集中しているとのこと。希望としては、今日通夜、明日葬儀がベストだったのだが、4月30日通夜、5月1日葬儀となってしまった。従って、今日は儀式のない日になってしまったのだ。さあどうする?

地図を見るとここから緑が丘公園には歩いて行けそう(むしろ、帯広駅から行くより近い)。ならばここに行くしかないではないか。



美術館の周りには桜が咲いており(満開)、かなりの人出だったが、美術館の観覧者はかなり少なめ。安心して、またスピードを気にせずに見ることができる。

■帯広美術館「手島圭三郎絵本原画展 森といのちの交響詩」。江別市セラミックアートセンターでも原画展を見たが、さて、どうだろう。



「カムイチカㇷ゚」:若いシャチの群れが神の悪口を言いはやし、それに対してシマフクロウの神の怒りが爆発!



シマフクロウの羽ばたきが襲い掛かる。



シャチの群れは木と岩と波で、皮をやぶり、肉を切り、骨を砕かれた!(やりすぎでは、神よ)。



「エタㇱペカムイ」:威張りくさって弱い者いじめをするトドの大将が、自分より強いと噂されるヒグマと戦う。結果はお互いに弱り切って引き分け。戦いのむなしさを知る。



「はるのちょう」:太陽の光が蝶の形をとり、雪をとかしていく。見えてくる地面の姿も蝶の形をしている。



「かしこくいきるしまりす」:巣にドングリをため込んだしまりす。



見たことのない原画が多く、見ごたえがあった。

■帯広美術館「子どものイメージ」。こちらはコレクション・ギャラリーの展示。
ロベール・ボンフィス「アルプスーフランス国有鉄道」:帯広のポスターコレクションは一度ちゃんと見たいものだ。



ジュール・シェレ「プチ・サン=トマーおもちゃ、本」:百貨店のクリスマス・新年シーズンのポスター。



フィルマン・ブイセ「プーラン・チョコレート」:文字は「味わって比べて」と書いてあるそうだ。



作者不詳「ムニエ・チョコレート」:モダンデザインでいいよね。



ポール・ベルトン「ノルマンディ、ブルターニュー西部鉄道」:しっかり解説を付ければ、鉄オタ向け展覧会もできそうじゃない?



レオネット・カピエット「「全国子ども週間」厚生省」:ルネッサンスの味わいがあるポスター。今の日本の厚労省に作れるか?



楢原武正「子供」:ご自身の娘さんを描いたものだが、のちに幼くして亡くなったらしい。年に一度言葉を交わす方だけに、何とも言えない気持ちになる。



この後、喫茶コーナーでブレンドコーヒーを頂く。値段は安いが酸味が強めで、ちょっと好みとは違う感じ。

 

そして、帯広美術館は開館29年にして入館者200万人達成だそうである。最初の100万人に13年、次の100万人が16年かかったというところが心配だが、ぜひ十勝地方にこの美術館あり! と頑張ってほしいものである。

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