散歩日記XX

主に趣味の話を書いているブログです。

なぜか秋田2(13)大衆酒場

2025-02-23 15:12:40 | 飲み歩き・日本国内
駅前飲食店街を歩いてみた。味のある店は多いが、さすがに昼間はあまり開いているところがない。おそらくそんなに古くないであろうけれども、「T」という店が12時オープンということで、入ることにした。



奥に若者の宴会組がいるのがイマイチだが、カウンター席の真ん中辺に座る。まずは角ハイボールを注文。通しは生キャベツ(味噌ダレあり)、浅漬け(後から出て来た)である。



さて、この店、不安になるほど値段が安い。トップにある名物豚ハラミ皮煮込はハラミの仕込みの時にしか取れず、量が無いため今日は出せないとか。では普通の煮込みを注文しよう。





煮込み230円(税別)。おお、これ臭みもないしなかなか良いね。



今日は開店準備に手こずったらしいが、やっと炭火のスタンバイができたらしく、最初に頼んだシロ、アカ(レバ)、カシラ、ガツ各80円(税別)が到着。値段なりにサイズが小さいが、それはしょうがないだろう。



飲み物は角ハイお代わりから、千歳盛の一級330円(税別)を注文。おーっと、嬉しいことに思った以上になみなみ来たな。



これを飲みながら、締めのオタフクソースやきそば200円(税別)を注文だ。値段からしてこれも量はさほど多くないのだが、気の利いたことに玉子が落としてあり、青海苔と魚粉も振りかけてある。いい気づかいだね。



最初は準備が整わず、店の人もテンパっていたため、どうしたことかと思ったが、なかなかいい飲み屋であった。



勘定をしたら、秋田のせんべいをお土産に頂いた。



この後もう少し散歩がてらに、文化創造館、図書館(石川達三記念室)、芸術劇場を眺めてから(いわゆる展覧会などはやっていなかったので、撮影した写真は別途記事にする予定)、ホテルで休憩だ。
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なぜか秋田2(12)市内あちこち

2025-02-23 11:40:35 | 美術・アート
ホテルを出発して、まずは歩いて10分くらいのところにある秋田市赤れんが郷土館へ。





■赤れんが郷土館。ここは前来た時と変わりがないと思う。旧秋田銀行本店本館にして、重文。なんとなく小樽の三井銀行と近い雰囲気がある。



旧頭取室にある紅縞石の暖炉。



貴賓室にある長椅子と衝立。「秋田」の文字をデザインした秋田銀行の行章。



2階から天井とシャンデリアを見る。



■関谷四郎記念室。秋田に生まれた鍛金の人間国宝である関谷の作品が展示されている。

■勝平得之記念館「秋田の自然と風俗~農村へのまなざし~」。版画作家である。
「農民風俗十二カ月」:3月に堆肥を入れ、4月に種まきとやはり北海道より春は早い。
「橇」:普段は乗合馬車で、冬になると橇に乗って農民たちは湯治に行っていたのだそうだ。
「土に生きる・タイトル画」:ドキュメンタリー映画のタイトル画を版画で作成したもの。なんと解説は徳川無声である。「りはを」という文字があり、意味を考えこんでしまう。逆から読んでも「をはり」、そうか「終わり」か!



続いて、企画展示室へ。



■企画展示室「第7回秋田アーツ&クラフツ」。これは赤れんが郷土館と秋田公立美術大学連携企画展だそうだ。
尾澤勇「雲海-大平山遠望-」:地元の山をテーマにするのはいいね。



尾澤勇「鳥海颪-縄文の風-」:こちらは鳥海山から吹き降ろす風をテーマにしたもの。



竹本悠太郎「トリトヒト」:立派な脱乾漆像を作るよなあ。



熊谷晃「変塗蒔絵螺鈿箱 ゴゼンタチバナ」:日本伝統漆芸展入選作品だそうだ。やっぱりこの大学、レベル高いのでは。



千貝弘「杢目銅 接合せ花器」:削ったり延ばしたり(←幼稚でスマン)、かなりの技巧が必要らしい。



進藤春雄「銀線香器 小さな息吹」:銀線細工という手法らしい。これも細やか。



1階ロビーに降りてきて天井を見上げると、ステンドグラス調の模様があった。



休憩してから少し歩いて、市内周遊バス「ぐるる」に乗って移動する。



■あきた文学資料館。定時制高校の校舎を再利用した施設とのこと。





私が知っている秋田関係の作家といえば、小林多喜二、石川達三、西木正明、阿部牧郎くらいか。結構年配のオジサンが近寄ってきて、話しかけられる。話がくどかったり、地元自慢ばかりだと困るなあと思ったが、この人がフランスに留学して文学を研究した資料館の館長なのであった。この人曰く、プロレタリア文学は秋田で始まったといえるということであった(文学をやれる余裕と、その反面の貧しさがあったのだろう)。

資料は撮影不可だったが、「さきがけ文学賞」の像、工藤健「春のリズム」があったので、これを撮影。



さて、そろそろ昼時になった。
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なぜか秋田2(11)近美断念

2025-02-23 07:41:14 | 食べ歩き
6時半起床。髪の毛にものすごい変な寝癖がついていて驚く。なんとか直して、7時から朝食だ。

朝食はご飯(梅ザーサイ、辛子明太子)、味噌汁、サラダ、納豆、冷奴、鮭、卵焼き、ベーコン、ソーセージ、青菜、ひじき、オレンジジュース。今日は秋田の郷土料理ではなく、ごく普通の日本の朝食風にしてみた。



多分、これまでのビュッフェスタイルの朝食で初めて見たと思う、アイス2種(バニラ、抹茶)を食べる。


→盛り方のセンス皆無。

早くから急いで朝食を取ったのは、横手市にある秋田県立近代美術館に行くためだったのだが、どうも交通の便が怪しい。JRは運休の可能性(一部路線はすでに運休)があるとのこと。だったら、高速バスはどうなんだと調べてみると、バス会社のホームページには全てかどうか分からないが、運転手不足で運休という情報がある。

秋田から横手市までは70キロ離れているのだが、この状況で行くのは危険だということで訪問を断念。無理せずに秋田市内で行っていない施設と、街中を回ることにした。かなり残念なのだけれども、こうやってのんびり市内を散策するというのも楽しいかもしれない。
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なぜか秋田2(10)ここも名バーだ

2025-02-22 23:29:49 | 飲み歩き・日本国内
2軒目は昨日行ったバーで紹介いただいたバー「ms」へ。



紹介の際に聞いた通り、メニューを見るとなるほどウイスキーが充実している。さてと、まずは宮城峡のソーダ割りでスタートするか。秋田には日本酒はもちろん、ジンを作っているメーカーもあるのだが、ウイスキーは作ってないようなので、仙台のウイスキーを頂くことにした。注文の後、店主はなんか私のことを怪しんで、様子を窺っているな。

ここは思い切って話をしようと、2杯目にスプリングバンクエジンバラフェスティバル2008、2009がともに800円でとても安いので、その成り立ちとどっちが良いか相談してみた。

聞くと、これはいわゆるお祭りバージョン(フェスティバル)なので、それほど熟成した原酒を使っていないということで値段が安いのでしょうと。そして、ハーフで両方お出ししますということで、それに乗っかることにした。



なるほど。多少の違いはあれども、そこは流石にスプリングバンク。兄弟とも言える味わい。両者、若干軽みがあるものの、私の好みは2009年の方だな。

これで下地を作ったので「スコッチのアイラでなく、2000円以下で、これは今飲んでおいた方がいいですよというウイスキーを勧めてください」と面倒な注文をしてみた(他に客はいないのである)。

すると3種類候補を挙げていただいたので、どれにするかと悩んでいると、「じゃあハーフで2種類お出ししましょう」と、ハイランドパーク16年旧ボトルとバルヴィニー21年ポートウッドフィニッシュとなった。



ハイランドパークはかすかに塩っぽいなかなかの味。このバーにかかっているBGMが「波」の音なので、とても合う(気がする)。

バルヴィニーはポートウッドの渋みで鄙びた味わい。どちらも素晴らしいウイスキーで良いものを飲ませて頂いた。わがままに応えていただいてありがとうございました。

この後、コンビニにちょっと立ち寄ってからホテルへ。コンビニの入口には北国らしく風除室がついている。



今日は19,494歩。まあまあ歩いた。シャワーを浴びてから、軽く一杯やって就寝。
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なぜか秋田2(9)こだわるのやめるか

2025-02-22 18:20:04 | 食べ歩き
17:30過ぎにホテルから川反に向けて出発。昨日行けなかった居酒屋は、残念なことに今日はさらに遅くに開店するらしい(19:30開店予定)。表に貼ってある紙を見ると、昨日の分が完売し(メインはおでん)、仕込みに時間がかかるとのこと。有名になった店のオーバー観光客問題にも困ったものである(私自身、観光客で行く気満々だったのだが)。もう一軒、前回の秋田訪問で好印象だった店も席が空いているようだったが、予約で満席。さて、どうするか。

ふと思ったのだが、私は札幌ではあまり郷土料理の店には行かないよね。これは私に限らず地元の人ってそういうものだと思う。そうなると、郷土料理店は値段もまあまあ行ってしまうし、そんなにこだわらなくても良いのかなという気がしてきた。

ということで、ちょっと気になっていた、洋食「K」へ。先客一名。カウンター席に座るが、かなりしんとした感じで気まずい中、ハートランドでスタート。店主もウエイトレスのお姉さんもそんなにフレンドリーでもなく(不愛想でもない)、困っていたら、後になってBGMがかかった。最初から音楽入れてくれても良かったのに。



注文は本日のオードブル3点(小エビガーリック炒め、ホタテとトマトのマリネ、生ハム)でスタート。オードブルでは何気なく作っていた小エビガーリック炒めがソース(トマト風味)とともに美味い。マリネと生ハムはまあ普通だな。



グラスワインの赤(テバルド)を注文して、オニオングラタンスープ1/2サイズをお願いする。オニオングラタンスープもスープは事前に仕込んでいるのだろうが、それ以外は注文してから玉ねぎを炒めて作っており、あっさりしつつも熱々で美味い。



ご飯ものは避けて、メインは秋田県産豚のローストンカツにしてみた。トンカツは厚みが1.5センチくらいで予想以上のボリューム。付け合わせのサラダも豊かな感じである。


→ちゃんとしたブロガーならカツの断面を見せるものですが。

このトンカツをデミグラスソースとともにたっぷり満喫して、腹がいっぱいだ。少し食べ物を控えておいて、後でどっか行ってみるかというのは無理になった。まあ、洋食で軽く一杯というのも悪くないであろう。

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なぜか秋田2(8)市内でギャラリー巡り

2025-02-22 15:00:32 | 美術・アート
昼食を終えて、駅方面に少し戻り、フォンテAKITAなる建物へ。

■ギャラリープリモ「珈琲の楽しみ」。コーヒーカップが展示販売されている。



■秋田公立美術大学サテライトセンター「AKIBI ARTs MARKET 2025」。秋田公立美術大学の展示販売展を見る。これがなかなか達者な作品を出している人も多いのである。先日「北海道には美大がない」(美術専攻課程はあるが)という趣旨の展覧会があったが、秋田には少なくともあるのだね。



■フォンテAKITA「由利本荘市の工芸品展」。同じフロアで開催されていた。



展示は刺し子、こけし、ごてんまり(毬)、組子細工など。


→これは本荘刺し子。

それからまた少し歩いて、千秋美術館へ。

■秋田市立千秋美術館「美術の扉」。明日、この美術館が入っているビルが全館閉館なので今日見ておいて良かった。危ないところだ。
伝荻津勝孝「秋田街道絵巻(上巻)」:今日、追分に行ったときに土崎という駅があって、そこで降りる人が結構いたのでどうしたのかと思ったが、昔は港として米の出荷で栄えていたのだね。
伊藤若冲「寒山拾得図」:よくイメージするような奇怪な二人ではなく、子供のように見える寒山拾得である。
伊藤若冲「雨龍図」:これは一転して、若冲得意の薄墨の技を見せる作品。

平福穂庵「アイヌ鮭漁図」:穂庵は函館に何度か来たことがあるらしい。
平福穂庵「乳虎」:サーカス団の実物の虎を見て描いたらしい写実的な作品。函館の博物館にも同様の図があるのだそうだ。
平福穂庵「荒川鉱山真景之図」:わざとらしくない鳥瞰図といった感じか。

平福百穂「猟夫」:現代スケッチ画と思えるような作品。
平福百穂「獅子図」:六曲一双で獅子の雄雌を描いた作品。これも現代に通じるセンスがある。
谷文晁「金碧山水図」:谷文晁の作品が何点かあったのだが、タッチが全部違うという技巧派ぶりを見せている。これらの品は金足の奈良家(旧奈良家住宅が秋田県立博物館分館になっているあれだろう。吹雪のため見てこなかったが)から寄贈されたのだそうだ。

美術館内に「岡田謙三記念館」もあり、こちらでは岡田の1939年~1982年の17点が展示されていた。作品数はそれほどでもないが、具象から抽象へと移り変わる流れを一通り見ることができる。

展示室は撮影不可だったので、ロビーにある流政之「どさ、さきもり」を記念に撮影した。





この辺りで腰痛が限界に達し、いったんホテルで休憩。無理しないで行こう。
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なぜか秋田2(7)市場で寿司

2025-02-22 13:24:00 | 食べ歩き
なんとか秋田に戻ってきて、腹が減った。駅前のあたりは一応再開発されており、今風の「昼飲み」もやっているのだが、その手の店はやっぱり気が乗らず、秋田市民市場へ。しかしここも建物内に業務スーパーが入ったり、曜日ごとでメニューが変わる食堂(今日はレバニラ?)に大行列ができたり、時代の流れはどこにでも侵蝕してくるものである。

昼は軽めにしておこうということで、回転寿司の市場「IZ」へ。久しぶりにレーンいっぱいに寿司が回転している店を見た。

私はメニューをじっくり眺め、秋田の酒、銀紋(常温)といちおしランチというのを選択。





酒は税抜350円で、こういう普通のがいいんだよね。少しして、いちおしランチが到着。乗っているのは左上から鯛、マグロ、ホタテ、アジ、イカ、数の子、カンパチ、イクラ、ウニ(だと思う)。



ちょっとご飯の部分が固めに握られていたのだが、魚は鯛、マグロあたりがなかなか悪くなかった。ウニもちょっとだけ安価に食べられるのが嬉しいのである(ランチは税込1760円)。味噌汁も魚のアラで出汁を取ったであろう熱々のものだった。

本日の単品メニューもあるのだが、私はこれだけ食べられれば十分である。



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なぜか秋田2(6)吹雪の博物館

2025-02-22 12:10:18 | 美術・アート
8:40頃にホテルを出る。駅前通りを歩き、駅近くのビルなどを眺めてから、この旅初めての秋田駅へ。



地方都市は意外とどこでもそうだが、交通系カードの使用可能区間というのは思ったよりも狭い。今回の私の目的地までは何とか使えそうだ。



それから一旦災害があった時の鉄路の復旧はいずこも大変なようである。JR北海道などこれ幸いと廃線にしているようにしか見えないが、一民間企業のせいにしないで、国が復旧の責任を負っても良い気がするのだが…。



9:42男鹿線で追分へ。幸いJRは平常運行のようである。




→えっ、朝乗らないと次は夕方なの(多分、男鹿線がそうなだけで、他に北上する列車はあると思う)。

何だか外れにある寂しいホームにやってきた。



男鹿線=男鹿なまはげラインなのだそうだ。秋田は何でも秋田犬となまはげを持ち出しがちであるな。



乗車すること4駅目で追分に到着。駅前を見るとまさになにもなさそう(後で見るとちょっとだけ飲食店があった)。



断続的に雪が降る中、秋田県立博物館へ。Y字路があって右手の細い道が近道なのだそうだ。



突き当りに案内看板があったが、文字も薄れており不安が増してくる。



JR男鹿線を踏切で越える。



途中に目印となる県立金足農業高校があるのだ。



金足農業高校といえば、なんといっても高校野球。「第100回全国高等学校野球選手権記念大会準優勝 雑草軍団」なる碑があった。



「大相撲幕内力士 豪風 旭関の栄誉を讃えて 県民栄誉賞受賞」の碑。



「第33代WBC世界スーパーフェザー級チャンピオン 三浦隆司氏の栄光を讃えて 県民栄誉賞受賞」の碑。野球だけじゃないのね。



「栄光燦然 野球部 昭和59年春夏連続甲子園出場記念之碑」というのもあった。



その後、小泉潟公園というエリアに入る。





そして秋田県立博物館へ。追分駅から徒歩20分という目安が書いてあって、「私が歩くとそんなにかからないんだよな」と思っていたのに、本当に徒歩20分はかかった。冬の小道を歩いてきたからなあ。



■秋田県立博物館「企画展 県指定文化財展 秋田の宝」。せっかく旅してきたからには、やっぱり地元密着型の展示を見たいのである。写真は館蔵品に限り撮影可能ということであった。

「紙本金地着色 男鹿図屏風」:江戸時代前期の作品。当時から文化度は高かった模様。





「秋田杣子造材之図」:昔の秋田林業の様子を残す作品。



「検地図絵及び下絵」:不定形の農地を長方形に見立てて面積を計算しているのだろう。実に興味深い図である。



荻津勝孝「紙本着色秋田風俗絵巻 正月年礼」:秋田藩士で絵師。こういうのが残っているところが素晴らしい。



平田篤胤「竹画賛」:秋田に生まれて、晩年に江戸追放となり秋田に戻ったらしい。





■秋田県立博物館「常設展」。館蔵品と埋蔵文化財センター蔵の作品は撮影が可能。
「大型磨製石器」:驚くほど滑らかに仕上げた石器。重文。



「耳・髪かざりを付けた土偶」:土偶にも興味深い形のものがある。



「土偶」(左右ともに):右は遮光器土偶の小型版か。



「愛染明王像」(複製):複製なので撮影可能。この辺の仏教美術(密教)が伝わっているのもさすがである。



「不動明王像」。



「白山女神像」:仏教だけではなく神道もある。



「線刻千手観音等鏡像」:大仙市水神社に伝わる平安時代の国宝(複製)。これまたスゴイ。



実はこの博物館は企画展も含めて観覧無料だったのだが、展示はこのように充実している。やはりこういう面では東北に北海道は敵わないのである。とまあ、私は東北地方の文化度の高さに驚かされているのだが、後で聞いた話によると(いや、想像はついていた)、秋田は金持ちは非常に金持ちでそれゆえに文化財や文化が伝わった側面はあるものの、小作農などの貧しい人たちも大変多かったのだとか。それを思うと、単純に昔に目をつぶって「文化バンザイ!」というわけにはいかないよな。

「久保田城図」:もともと天守閣は作らなかったらしい。



蒔絵、螺鈿細工の類もある。



「阿仁鉱山作業絵巻」:鉱山資源は金と力の元であるのだが、大体働いている人は虐げられているのだよね。



戦時中のポスター「この味は闇のたばこで買えぬ味」だそうだ。「もれなく戦がついてくるなり」と続けたくなるよ。



勝平得之「米作四題 刈あげ」:ステンドグラス状になった作品。



勝平得之「米作四題 田植」。



窓ガラスから見えるところに珪化木があった。写真じゃ良く見えないけれども、ニスを塗ったように光っている。



「由利高原鉄道鳥海山ろく線 ディーゼルカー運転台 YR-1500形」:「おばこ」のヘッドマークがついている。



最後に正面入口を撮影。さあ、駅に戻ろう。



JRが一部運休になっているという話もあって、様子を見るためもあって追分駅へ。道中、また吹雪となってとにかく大変だった。





駅近くでまたもやなまはげ登場。



着いてみると期待していた12:10の秋田行きは通常運転のようだった(東能代以北が運休だった。と言っても、土地勘がないからどの辺が雪で危ないのか、全くわからんのだ)。いや、本当に秋田を舐めたらあかん。



しかし、列車を待っているうちに、空は次第に晴れてくるのであった。





まあ、いずれにせよ秋田駅に戻ろう。
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なぜか秋田2(5)朝食良好

2025-02-22 07:36:48 | 食べ歩き
6時半過ぎに起床。7時の朝食開始に向けて一階に降りる。今日は早出おじさんが1、2名いるものの、会場は空いており優雅に朝食が食べられた。

食べたものは、ご飯(鶏そぼろ)、味噌汁、チョロギ、いぶりがっこ、ソーセージ、しょっつる焼きそば、青菜、稲庭うどん、きりたんぽ鍋、とんぶりとろろ、温泉たまご、味海苔、グレープジュース。



稲庭うどんは本来の食感じゃないだろうが、せっかくなので食べてみた。きりたんぽも作り置きで汁に入っていたため、グズグズだったが、スープは美味い。しょっつる焼きそばはそれほど癖のない醤油焼きそばという感じか。後は珍しいのでチョロギを食べてみたが、まあ、そんなに食べなくても良い食べ物だよね。

もう少し追加ということで、カレー(豚肉とマッシュルームか)、辛子明太子、フルーツ&ヨーグルトを食べる。まあ、食べすぎない範囲で収めたが、さすが老舗ホテルの朝食とあって、なかなかいいね。



但し、税込み2500円だそうだ(私としてはツアーパックの金額に含まれているので、全体としては納得の価格だった)。



コーヒーとエレベーター前にあった新聞(秋田魁新報)を持ち帰り、部屋で一旦休憩だ。新聞を読むと、昨日は伊丹・秋田間の飛行機が一便運休になったそうで、自分の乗っていた飛行機は無事着陸出来て良かったなと思う。

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なぜか秋田2(4)名バー再訪

2025-02-21 23:22:09 | 飲み歩き・日本国内
次に行きたい店のオープンがまだ先ということで、ここで川反のバー「L」に行くことにした。

開店直後なので先客なく、カウンター席の真ん中辺に座る。まずは様子見でスーパーニッカのソーダ割りを注文するのだが、これがちょっとしっかり濃いめで美味いのよね。





通しをつまみながらメニューを見るのだが、最近なかなか見ない、珍しいウイスキーがあり過ぎて目の毒だなあ。ものすごく悩んだ結果、2杯目はレダイグ17年モスカテルフィニッシュを注文。「私はレダイグが好きでして」というと、マスターが会話に参加してきた。



このウイスキーはレダイグっぽくなく、スモーキーな感じとモスカテル(マスカットということである)の華やかさが両立している。

3杯目はさっき迷った宮城峡マンサリーニャウッドフィニッシュを注文。同じフィニッシュの余市バージョンは飲んだことがあるのだが、宮城峡のこれもまた格別だね。



いや、なかなか素晴らしいものを飲ませてもらった。私が札幌から来たことと、もし他に行くとしたら良いバーはありますかなんて話をしつつ、勘定をしてもらった。

これは札幌にもなかなかないナイスバー(しかも開業1964年で私より年上)。ぜひとも、もう一度来たいものである。



帰りに紹介してもらったバーのありかを確認する。さっき行きたかった店はちょっと距離があるので、今日はまあまあ飲んでいることから断念。コンビニで夜食を仕入れてホテルに戻る。

シャワーを浴びてから、またしょうもないビデオ(youtubeの「美味しんぼ」とか)を見ながら軽く一杯やる。この旅はなるべく自分を追い込まず、リラックスして過ごしたい。


→さすがに食べたりなかった模様。

夜中に吹雪と雷。明日以降は大丈夫か? 本日11,636歩。
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