泉の森には実をいっぱいつける木がいろいろある。
水車の上を覆うようにしているのはイイギリだ。
イイギリの赤い実は下から見ると房が下がっている様子がきれいに見えるが、
上とか横から見ると大きな葉が覆っていることが分る。
それでもヒヨドリ達は食べ頃を知って間もなくやって来ることだろう。
しらかしの池の庭では薄黄色の丸い実がなっている。
ムクロジだ。
熟すにつれて上部のフタのようなものが開く。フタには突起が二つ付いている。
ムクロジの子房は3つの心皮から出来ていて受粉するとそれぞれ分果になるが、
そのうち一つだけが大きくなり残りは未発達で大きくなる果実に付く。
熟すにつれて、その部分がフタのように開くというわけだ。
しらかしの家の裏の駐車場付近にはセンダンの大きな木がある。
まだどの実も青くて熟していないようだ。
水源地の奥のフェンスには蔓が這っていて小さな実がいっぱい生っている。
毎年ここで見られる多年草のアマチャヅルだ。
先の方に丸いスジが付いているのが特徴で花冠が落ちた痕らしい。
去年も見ていて、次は花を観察したいと思っていたのだが、今年も見逃した。
鬼に笑われるが来年こそ。