寒川神社で参道を進むと神門があって、そこをくぐって本殿に詣る。
神門には毎年暮れ、正月から2月にかけて「迎春ねぶた」が設置される。
当初は干支に題材をとっていたが12年で一巡してから神話に基づいた絵柄になっている。
今回は青森ねぶた師の北村春一氏制作の「瓊瓊杵尊と木花咲耶姫」だ。
瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)は国家安泰と五穀豊穣の神様であり、
木花咲耶姫は桜の咲き誇るような美しさと共に、火中の産屋で出産した安産と子授けの神様だ。
中央は瓊瓊杵尊と木花咲耶姫の子、火遠理命(ほおりのみこと)で後の神武天皇の祖父にあたる。
7年前の迎春ねぶたは北村蓮明氏制作の「八岐大蛇退治」だった。
素戔嗚尊が八岐大蛇を退治する出雲神話がモチーフになっていた。
今回制作の北村春一氏は北村蓮明氏の長男だそうだ。