BELOVED

好きな漫画やBL小説の二次小説を書いています。
作者様・出版社様とは一切関係ありません。

他罰感情について。

2013年03月10日 | 日記
今日は些細な仕事上のミスで、バイト先で上司に怒られました。

わたしは彼に怒られる理由があるから、素直に謝りました。

けれども、世の中には自分の非を認めない人が居るんじゃないかと思うんです。

最近は余り観ていない韓国ドラマですが、いつも登場人物たちは自分が原因で招いた結果だというのに、「お前の所為だ!」とか、「あいつが悪いんだ!」とか、他人の所為にしていることが多いです。

こういった「他罰感情」は、悪循環を引き起こす、と、ある方がブログで書いておられました。

確かに、自分の責任であるのに、他人の所為にして逃げ続けると駄目になりますね。

今観ている「夜行観覧車」でも、登場人物の何人かが「他罰感情」を持っていることに気づきました。

たとえば、ひばりが丘自治会の、小島さん。

彼女は殺人事件が自分が必死に守ってきた高級住宅地で起きたことによって生活が一変したことを、全て高橋家と遠藤家の所為にしているのです。

「殺人犯の家族は、この地域から出て行ってもらう」という、極端な他罰感情・排除思考を持っている彼女は、事件とは全く無関係である筈の遠藤家にまでひばりが丘から出て行くよう命じてます。

彼女の行動や言動は言語道断であり、異常です。

それと、高橋家の長女・比奈子。

事件が起きて家族や友人を失い、行き場のない怒りを遠藤家の娘・彩花にぶつけています。

「あなたが引っ越してきたせいで、うちはめちゃくちゃになった!」と叫ぶ彼女の姿が痛々しかったです。

やり場のない怒りを他人へぶつけることしかできない彼女。

最後に、遠藤家の娘・彩花。

彼女はひばりが丘に引っ越してきてから中学受験に失敗し、ただ高級住宅地に住んでいるというだけで小学校時代の友人たちからいじめられています。

彼女をいじめている友人達も、身勝手な理由で彼女をいじめている訳ですが、そんなことでいじめられる側はたまったものではありません。

彩花は全てはひばりが丘に住んでいる所為だ、家を建てて住もうと言い出した母親の所為だと思うようになり、家庭内暴力を振るう。

比奈子と彩花が抱える行き場のない怒りは、それぞれ別のものですが、他人を責めたり、恨んだりしても何も状況は変わらないと思うんです。

現実から逃げてはいけません。

・・と、偉そうに語れる立場じゃありませんが。

「他罰感情」というものは、厄介なものです。
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