遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

やっぱ、お腹が基本

2011-10-28 21:54:39 | BIONEWS
金沢大、食欲・食行動を支配する脳内の「腹時計」メカニズムを発見(マイコミジャーナル) - goo ニュース
動物には概日(サーカディアン)リズムというのがありまして、一日の生命活動が無意識にちゃんと調節されています。『体内時計』ともいいますね。このリズムは脳の視交叉上核が眼から伝わる光の有無に従って時を刻みます。んだから、朝起きたらとりあえずカーテンを開けて光を浴びると脳がとりあえずすっきりするわけです。すっきりするでしょ? ねっ?!
しかし、一日の体内リズムって、光だけで調節されてるわけではなくて、『食事』も大きな要素だってことはわかるはずです。むしろ、この二つの要素が調和して我々の体内リズムは快適に保たれています。マウスを使った実験でも、視交叉上核を壊されて光によるリズム調整が出来なくなっても食事のリズムはキープされることが分かっておりまして、具体的な実験結果等は記事を読んでほしいのですが、要するに食事による体内時計を管理しているシステムは、光によって体内時計を調節する遺伝子と同じ遺伝子を使うが働いている場所は脳でも視交叉上核以外の部位にあるということです。この二つのシステムが互いに影響しあって食べ物を摂る行動を支配しています。腹が減ったからやたらに動き回ってたら際限がないし、むしろエネルギー的に無駄なわけで、こういった行動制御の仕組みを獲得したといえます。夜食を喰う人って、概日リズムが狂ってるからなのかな? 心当たりある・・・よね。

増える大腸がんの予防に ビフィズス菌「BB536」有効か(産経新聞) - goo ニュース
国際乳酸菌学会で発表されました。提供は森永乳業♪ 「まあ、体にいいんだろうなぁ」っていう程度の理解でいいですよ。毒素産生型フラジリス菌を腸から駆逐して慢性炎症を抑制してくれるそうです。
ところで、ビフィズス菌って乳酸菌だったっけ? 乳酸菌の定義って、資化したグルコースの半分以上を乳酸に発酵する細菌であります。こいつは、それほどでもなかったと思うんだが・・・ま、別にいいか。体にいいんだし。

肝臓の働きを活発にし「お酒を翌日に残さないオトコ」をサポートする、『アラニン』の働きとは?(インターネットコム) - goo ニュース
うこんですよ! しじみですよ! アラニンですよー!!
うこんは高知の実家の畑で栽培されてるんで、毎朝こいつの粉末をひとさじずつ飲んでます。確かに調子がいいです。「疲れにくく脂肪が燃える健康的な身体作りがしやすくなる」と記事中ではすんごく宣伝しています。ダイエット効果はあるのかどうか分かりませんが、とりあえず体重は緩やかに減少傾向ではあります。
アラニンっていうアミノ酸は、アミノ基にメチル基がついてるだけという非常にシンプルな構造をもったアミノ酸です。記事中に記述されているようにこれが「燃焼系アミノ酸」と呼ばれているかどうかは、知りません。講義でアミノ酸の話しはするんですがね。大学で使う専門書にそんな文言はないよ。w

「ビールやワイン、温めて」提案 節電の冬を商機に(朝日新聞) - goo ニュース
テキサス大時代の同僚でスコットランド人の友達が、人肌に温めて飲むエールがあるって言ってました。キリンビールが黒ビールでお勧めしているのは、この飲み方なんでしょう。だったら、上面発酵で醸したホット用ビール出せばいいのにね♪ 買わないけど。(笑)
キンキンに冷やして飲むのはアメリカ人の楽しみ方だと思います。欧州人は冷やしても飲むけど、室温で飲むことも多いです。
コメント
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