このドラマの最終回が昨日放送された。(実は先週が最終回のはずだったが、新潟・山形地震で途中で放送中止になったので、再度最初から放送された)
このドラマ、タイトルと俳優さんの良さから見られた方が結構いるのでは?
主人公、東山結衣(吉高由里子)が、某企業に勤めて定時退庁するのだが、他の職員はなかなか帰らない。元彼の種田晃太郎(向井理)などは、ワーカホリック的に働く。
そして、各話でそれなりの話はあったものの、どうも核心の定時退庁には話は進まない。
進まないどころか、最終回では主人公までがとんでもない残業を行い、ついに倒れてしまう。
最終的に、元彼が倒れた主人公を介抱し、元の関係にもどっていくというラブドラマになってしまった。
これは、この「定時退庁」をいうテーマがそう簡単に実現できるものではないことを示している。
短時間に仕事の成果を上げようとすればするほど、仕事時間は長くなる。
徹夜しても足りないくらいだ。
しかも、優秀な人ほど帰れなくなる。
なぜなら、その人がいないと、重要な部分が進まないからだ。
だから、ドラマでも、主任としての主人公は部下たちを放って帰るわけにいかず、社長に直訴して人員増を勝ち取り必死に頑張るのだ。
これは、ごく自然な成り行きなのだ。
でも、そこで終わってしまっていいものか?
番組では、「なぜ働くのか?」ということを最後に投げかけ、各人から色々な答えが返ってきていたが、答えは一つではない。
一人ひとり違って当然なのだ。(もちろん、お金を稼ぐためというのは共通だと思うが)
人生の目的が「楽しむ」ということであるのなら、「働く」はただの手段
体を壊すまで働くのは本末転倒だ。
しかし、さっきも書いたが、どうしてもやらなければならない仕事があるとき、放っておけるか!
それでは、ユースケ・サンタマリアが言っていたように仕事を失い「楽しむ」ことができなくなるのだ。
だから、難しい。
その難しいということをもう一度再確認させてくれるドラマだった気がする。