先日、このブログで本田圭祐という男を取り上げたが、今日はNHK「仕事の流儀 プロフェッショナル」に出ていた、本田徹医師について書いておきたい。
医師は、現在70歳くらいだろうか。東京の下町山谷で貧しくて病気になっても、診てもらえないような人ばかりを対象に、たぶん浅草にある病院で勤務している。
ちょびひげをたくわえ、きりっとして、自分の信じた道をどんどん進んできた。
5歳の頃、自分がかかったはしかで小さい弟を死なせてしまったという鮮烈な記憶を糧に、人の命を救おうと志し、アフリカ等で貧しい人の治療をし、長野の佐久中央病院で4年ほど修行をつみ、また、外国へ出かけ、ここ30年ほどは、東京の山谷で活躍している。
本人にとっては、活躍しているなどという思い上がりはない。ただ、一木一草にも命が宿る、その命を本人の思いに沿いながら全うさせてあげたい。少しでも、笑みが見られるようにしたい。そう願うのみである。
貧しい人も裕福な人も、服を脱げばそう大して違いはない。貧しい人にも、教えられることはたあくさんある。その生き様。
そう考えるからこそ、最善の方法で、弱い人間に向き合える。
板橋さんという患者さんの、「先生は本当に善い人だ」と言った言葉が印象的だった。
本田医師の、どこまでも謙虚な言葉。「プロフェッショナルというのは、いつでも、自分に不足しているものがあると感じて、それを補おうとする人」との定義に脱帽。
これからも、おおいに、人生を全うしてほしい。
自分も、謙虚に、ひたむきに生きていかねばと感じるのであった。
PS この番組のテーマソングであるスガシカオの「プログレス」という曲もすばらしいので、是非聞いてみてほしい。
「あと、一歩だけ前に進もう」