徒然幸せ日記

作者が日常の生活で見たこと、感じたこと、感動したこと!を書いています。
特に、「幸せ」とは何かについて考えています。

河合雅司氏著「未来の年表」~人口減少日本でこれから起きること~を読んで(その2)

2018-02-05 15:18:46 | 本と雑誌
昨日紹介したこの本についての続きである。
昨日は、この本が一番危惧している点についてのみ述べたが、
この本はP22~P23で2017年から2115年までに起こるであろう「人口減少カレンダー」を掲載し、それぞれの年に具体的にどのような問題が発生する可能性が高いかを表を使うなどして具体的に説明している。
人口減少、高齢者の増加問題以外の主なことだけでも取り上げると、「国立大学の倒産」「IT技術者の不足」「人件費の高騰」「認知症の増加」「輸血用血液の不足」「空き家の増加」「火葬場不足」「地方自治体の半数が消滅」「世界的な食糧争奪戦」と色々だ。

その原因は「超少子・高齢」→人口減少かつ活力の低下だ。
(「少子・高齢化」などという生やさしいものではない)

さて、それならどうするか?であるが、
普通に考えるのは、もちろん人口増へ子どもを増やすこと。(といっても、結婚しない・できない、子ども産まない・産めない人が増加)
といって、海外からの移民の増加は海外の状況をみても、あまり望ましいものではない。
かといって、ロボットでどこまでカバーできるかは?

そこでこの本の2部に10の処方箋が書かれている。
その中で、「24時間社会からの脱却」とか「「非居住エリアを明確化」とかは既に始まっている。それ以外も概ねそれらはできることだと思う。

その中で一番大きな提言は「現在65歳以上と定義している高齢者を75歳以上にしようとする考え方」であるが、これには反対である。
いくら、財源不足で今のままでは制度が破綻すると言っても、短絡的すぎる。
75歳まで年金をもらえないような社会では年金をもらえないで亡くなる人(もらえたとして、医療・介護中)がかなり出てくる。
また、仮に75歳まで働くとしたら、それまでの仕事を用意してもらえるのか?と思う。

そこで、私が思うには、これから年金をもらおうとする人にはあと20年くらいは今までの約束は守りつつ、年金は若い人が年寄りを支えるという従来の発想から、自分が働いた分に会社が上乗せして自分で貯金していく制度に徐々に切り替えざるを得ないのではないか?(そうでないと支える人がいない)

しかも、お金持ちの人からはもっと税負担してもらうか寄付してもらえるような制度を考えるべきではないかと思う。

これからの日本。
困難な課題が一杯だが、第二次世界大戦で負けてから立ち直ったその強さを信じて頑張るしかないと思う。
特にこれからの日本を背負っていく技術力や指導能力を持った人材を育てることが急務だと思う。
特に国語力と何か優れた技術力。そして、世界で活躍するための、外国語力が必要では?

この本の著者はまず日本の現状を各自が知り、オープンに議論することが必要だと考えています。
ですので、本を購入するのがベストですが、2月6日に見つけた次のyoutubeをまず見られるのもいいかなと思います。(著者がテレビに登場しています)
https://www.youtube.com/watch?v=XTl5Jenp4hA
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 河合雅司氏著「未来の年表」... | トップ | 「立春寒波」到来 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

本と雑誌」カテゴリの最新記事