一昨日、図書館で借りていたこの本を読み終わった。
新聞に紹介記事があって、今自分が習っているピアノ関係で役に立つと思ったからだ。
また、アフロヘアーの稲垣えみ子さんの本は前にも読んでいて面白かったからである。
さて、内容であるが、稲垣さんがあるピアノ専門誌に「40年ぶりのピアノ再開」の実録記事を書くために、ピアノの練習を始めたことに始まる。
イケメンの先生の下、月1のレッスンだが、すごい練習量で難しいクラシックに挑戦していく。
稲垣さんは12歳までピアノを習っていたらしく、その時分モーツアルトの「きらきら星変奏曲」まで弾けたらしくて、1か月でこの曲をまた弾けるようになったとか。
その後、ショパンの「ワルツ作品64-2」には苦労する(譜面が暗号のようなものらしい)もののこれも見事クリアー。
そうして段々と難曲に挑戦され続けた経過と上達の苦労やコツやそこで感じたことを詳しく書かれている。
大人のピアノは子どもの時のピアノと違って、やらされている感がない。
やりたい気持ちで楽しく続けることが一番重要だ。
でも、稲垣さんと違って私のように59歳から始めた者にはなかなかクラシックはしんどい。
だから、弾きたい曲を選曲して自分のペースでゆっくりと軽い気持ちと姿勢で練習するのが良いらしい。
練習を続ければ「そのうち指が曲を覚えますから。そしたら楽しくなりますよ」という言葉に励まされた気がする。
肝心なのは1歩踏み出して、諦めないことらしい。
ベートーベンの「月光」やドビッシーの「月の光」が弾ける稲垣さんて最高です。
私も稲垣さんお薦めのバッハの「平均律クラヴィーアの1-1」を目標にやってみることにします。
この本はお薦めです。