徒然幸せ日記

作者が日常の生活で見たこと、感じたこと、感動したこと!を書いています。
特に、「幸せ」とは何かについて考えています。

「考える力の鍛え方」(東京大学教授上田正仁氏著)を読んで

2018-03-24 13:17:06 | 本と雑誌
1ヶ月くらい前に購入してあったこの本を最近読んだが、参考になることも多かった。
(アマゾンのWEBより)

この本の目的をまえがきから少し引用させていただくと、

 資源が乏しく少子高齢化が急速に進行している日本が今後も繁栄を維持するためには、変化に対応できる人材を育てるしかありません。そのためには、しっかりとした「マニュアル力」の基礎の上に「考える力」と「創造力」を鍛える必要があります。
「考える力」だけでなく、「創造力」さえも意識的な努力の積み重ねによって鍛えることができるのです。ではどうすればよいか。それが本書でお伝えしたい内容です。
と書かれていて、
 
概要を私なりの解釈で少し書かせていただくと、

1 入試問題のように答えが最初から1つに決まっている問題は、「マニュアル力」を鍛えればよい。知識やスキルを身につけることは、無駄なことではなく、基礎的なこと。

2 しかし、社会で必要な発見や発明は「マニュアル力」だけでは無理。
  今、必要なのは「自ら考え、創造する力」
  「考える力」とは、問題の本質を見極める力であり、
  「創造する力」とは、他の人が意識していない問題を見いだしそれを独自の方法で解決するまでやり遂げる能力」
  アインシュタインにはこうした能力が備わっていた。

3 それを身につけるためには、3つのステップで鍛えるしかない。

① 「問題を見つける
   与えられた問題を解くのではなく、疑問点を深掘りして何が問題なのかを見極める
   「どうしてだろう」「おもしろそう」「気になる」→もっと考える
   「何がわからないかうまく言えない」という問題が大事→本質を抽出してモデル化
    メモをとり、わかったことは消していく。自分の言葉でメモをとる。
    インターネット等で収集できる情報は既にわかっていること。解決する価値のある    ものではない。その中の「事実」には価値がある。
「ノウハウ」は独自に生み出すことに価値がある。
    情報収集で重要なことは「理解できるまで集中して読み」「理解したら捨てる」こ    と
    これ以上の詳しいことは本書を読んで下さい。

② 「問題を解く
    独自に編み出すのが基本
     類型化→要素化→各要素の個別解決 ここでは、「マニュアル力」が役立つ
     複雑な問題ではあえて「回り道」をする
     1+1=2になるのはどのような条件の場合か、わかりますか?
     本書にその答えが書いてあります。
     
③ 「問題を最後まで諦めずに粘り強く解く
    インターネットで調べて「わかったつもり」になっていることが一番いけない
    フェルマーの最終定理を360年ぶりに解いたアンドリュー・ワイルズ教授は7年    間考え続けて解いた。
    ずっと考え続けていると「ふとした時」に答えが解ることがある。
    心に余裕をもち、ちょっとした疑問も大切にする。
    トライ・アンド・エラーを最低100回
    本書にはもっと詳しく書かれています。

以上が私のまとめです。

「インフォーメーション(情報)を徹底的に分析することによって、インテリジェンス(知恵)を獲得する」ことが重要だと著者は述べられています。

受験勉強ばかりが勉強でないことは誰もが認めることですが、ではどうすればいいのかをこの本を参考に考えていきましょう。


 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「隣の家族は青く見える」(... | トップ | 今年も月ヶ瀬の梅を見に行き... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

本と雑誌」カテゴリの最新記事