Kayaとののんびり生活 どいちゅらんど 

人生の半分ちかくになったドイツ生活のブログです。

伝統的な工法で作られた煙だし人形。

2017-10-28 | お気に入り エルツ山地のもの


今回の旅行で最初に行った工房が、
ザイフェンの教会の近くにあるクラウス・メルテン工房でした。
去年最終日に行って買えなかったので、今回は初日に行って買うぞって決めていたんです。

職人がモチーフになっている煙だし人形は、
ザイフェンの隣りにあるハイデルベルク村の
ハウシュタイン工房でつくられたのが初めだそうです。
残念ながら、1948年にその工房の伝統は途絶えてしまいました。
そこで、ザイフェンのおもちゃ博物館で部長兼修復のお仕事をされていた
クラウス・メルテンさんが伝統を引き継ぐために85年に工房を始められました。
こうして、細くて長い脚が特徴的な「ハウシュタインけむり出し人形」が復活しました。

私は、最初はライフェンドレーン職人か煙突掃除人を買おうと思っていました。ライフェンドレーン職人さんの記事☆

今工房を継がれている息子さんが工房におられたので、
色々と話しをする事ができました。

お話の中で、特注になるけれど昔の工法(顔・腕そして足を、パン生地とよばれる、白亜・にかわ・ライ麦粉・おがくず・水などを混ぜたペースト)で作ったものはまた違った表情をしているという事を教えてもらいました。
実際に、ならべると昔の工法で作られた方が素敵。
しかし、注文してから2年くらいかかると言われたので今回は諦めて、木のみで作られた煙突掃除人を買いました。


帰る前の夜に、息子さんから、まだザイフェンにいますか??と言うメッセージをもらい、電話で話すことに。

数年前に特別注文をしたお客さんが、2年経っても取りに来られないので
電話で確認したところ、注文をキャンセルされたので
もし私が欲しければ売ってもらえるという話でした。

休暇最終日、お買い物は、すべて終わっており・・・
今回は自分にあまり買わなかったな~(お土産ばかり買っていたので)なんて思っていたのに・・・

帰る日にもう一度工房によって、
そのライフェンドレーン職人を連れて帰ることに。
(かなり痛い臨時出費になりますが、この機会を逃すといつ会えるかわからない・・・)


マイスターの手によって一つずつ、
昔からの伝統的な工法で作られています、というサイン入りの証明書が入っています。


煙突掃除人は木だけで作られたもの。並べると雰囲気がずいぶん違うのが分かります。

小さいライフェンドレーンをちゃんと持っているおじさん。
クリスマスのモチーフではないので、ずっと飾っておけます。
帰ってきてから、一人でニヤニヤしています。
お香を入れて使うのはもったいないな~(笑)