私の住んでいる家のすぐそばには、昔は立派なシナゴーグが建っていました。
(そう建っていた・・・今はありません。)

シナゴーグが建設されたのは、1905年のことです。
除幕式には、市長が市民を代表して「今後は真の隣人愛と人間愛に基づく活動を通じて、
ユダヤ協会とともにあることを共に約束します」と宣言したのに、33年後の1938年11月10日に
ここに住んでいる市民によって、このシナゴーグは焼かれてしまいます。
今日11月9日は、昔シナゴーグがあった場所で、「11月ポグロム」(水晶の夜)(1938年の反ユダヤ主義暴動)を忘れてはいけないという意味を込めて、
毎年、地域の「歴史と記憶の保存会」の人たちによる追悼集会が行われます。以前の記事☆

防空壕跡の壁には、毎年シナゴーグの写真が映し出されます。
初めて見たときは、びっくりしたんですよね・・・
ちゃんと警備のための警察官が数名立ち、地元の新聞記者もやってきて、
18時の集会が始まる前には、町の教会の鐘が長い間なり続けます。
今年も70―80名の参加者がありました。
今年は、過去の歴史の証言者が年々少なる中、
どうやって若い世代に過去の出来事を伝えていこうかというのがテーマの集会でした。
近所の学校で複数の学年の生徒たちが、1年をかけて
自分たちの学校に在籍していた
ユダヤ人の子どもたちの軌跡をたどるプロジェクトがあったそうで、
今回はその子どもたちの発表もありました。

その後、シナゴーグ跡に書かれているプレートの除幕式がありました。
以前からあったプレートに誤記があったということで、
保存会の方たちが修正した内容のプレートが新しくつけられました。
以前のプレートには、以前ここにはシナゴーグがあり、
11月8日に焼かれてしまいました・・・というような内容のことが書かれていた記憶があります。
新しいプレートは、半分壊されたシナゴーグのスケッチが絵が描かれていて、
先に書いた市長の言葉の引用とともに、

「ここに住んでいる市民の手によって、1938年11月9日に火がつけられ、壊されるのを
消防士・警察・野次馬も何もせずに傍観し、39年にはシナゴーグは取り壊され、
1942年に、防空壕が建てられその壁の中に、ここに暮らしたユダヤ人の人たちの
痛みや歴史を隠しました。」と書かれて、
私たち市民も加害者ということを意識させられる内容になっています。
今までの集会でも、ナチスだけが悪いのではなく、
何もしなかった市民も加害者なんだということをいつも考えさせられてきていました。
無知、無関心ほど怖いものはない・・・本当に毎年考えさせられます。
こういう考える機会を与えてくれる、歴史と記憶の保存会の方々に感謝です。
(そう建っていた・・・今はありません。)

シナゴーグが建設されたのは、1905年のことです。
除幕式には、市長が市民を代表して「今後は真の隣人愛と人間愛に基づく活動を通じて、
ユダヤ協会とともにあることを共に約束します」と宣言したのに、33年後の1938年11月10日に
ここに住んでいる市民によって、このシナゴーグは焼かれてしまいます。
今日11月9日は、昔シナゴーグがあった場所で、「11月ポグロム」(水晶の夜)(1938年の反ユダヤ主義暴動)を忘れてはいけないという意味を込めて、
毎年、地域の「歴史と記憶の保存会」の人たちによる追悼集会が行われます。以前の記事☆

防空壕跡の壁には、毎年シナゴーグの写真が映し出されます。
初めて見たときは、びっくりしたんですよね・・・
ちゃんと警備のための警察官が数名立ち、地元の新聞記者もやってきて、
18時の集会が始まる前には、町の教会の鐘が長い間なり続けます。
今年も70―80名の参加者がありました。
今年は、過去の歴史の証言者が年々少なる中、
どうやって若い世代に過去の出来事を伝えていこうかというのがテーマの集会でした。
近所の学校で複数の学年の生徒たちが、1年をかけて
自分たちの学校に在籍していた
ユダヤ人の子どもたちの軌跡をたどるプロジェクトがあったそうで、
今回はその子どもたちの発表もありました。

その後、シナゴーグ跡に書かれているプレートの除幕式がありました。
以前からあったプレートに誤記があったということで、
保存会の方たちが修正した内容のプレートが新しくつけられました。
以前のプレートには、以前ここにはシナゴーグがあり、
11月8日に焼かれてしまいました・・・というような内容のことが書かれていた記憶があります。
新しいプレートは、半分壊されたシナゴーグのスケッチが絵が描かれていて、
先に書いた市長の言葉の引用とともに、

「ここに住んでいる市民の手によって、1938年11月9日に火がつけられ、壊されるのを
消防士・警察・野次馬も何もせずに傍観し、39年にはシナゴーグは取り壊され、
1942年に、防空壕が建てられその壁の中に、ここに暮らしたユダヤ人の人たちの
痛みや歴史を隠しました。」と書かれて、
私たち市民も加害者ということを意識させられる内容になっています。
今までの集会でも、ナチスだけが悪いのではなく、
何もしなかった市民も加害者なんだということをいつも考えさせられてきていました。
無知、無関心ほど怖いものはない・・・本当に毎年考えさせられます。
こういう考える機会を与えてくれる、歴史と記憶の保存会の方々に感謝です。