Kayaとののんびり生活 どいちゅらんど 

人生の半分ちかくになったドイツ生活のブログです。

ベルリンの展覧会へ ~東ベルリン 半分の首都~

2019-10-17 | 東のコト・モノ

さて、私が今回ベルリンへ行った一番の理由は、
お買い物をしに行ったのではないのです。(笑)

少し前からMuseum Ephraim Palais(市立博物館 エフライム宮殿)
といわれるニコライ地区にあるところで壁の崩壊から30周年を記念して開かれている
企画展 「東ベルリン ~半分の首都~」を見に行くためでした。

開催期間が11月9日の壁崩壊の日までだったため、
この機会に行っておかないといけないということになったわけです。


ここで展示されているものは、壁が建設された60年代から89年までの、
東ベルリンの人々の日常生活。
壁博物館などの展示物とは異なる、ベルリンの分断の歴史と、
忘れ去られつつある記憶でもある、普通の生活にスポットを当てたものでした。

 


東ドイツの首都ベルリンと書かれたプレート。見慣れたプレートです。(笑)


路面電車に乗って町並みを撮影したフィルムや、通りの様子のパノラマ写真。



仕事のシフト表や、その日の社員食堂のメニュー。


Kaufhalleと呼ばれるスーパーのロゴ。
家の前にあったので、毎日見ていたロゴです。見た瞬間に思い出しました。(笑)


学校から子どもの日に遠足で行ったKulturparkのポスターも。

 


ベルリンといえば熊。
当時お土産にたくさんクマのぬいぐるみをもらったものです。




当時住んでいた通りの名前を見つけて嬉しくなったり。
(東ドイツの政治家の名前だったので、現在は当然違う名前になっています。)

そう、展示物には私が知っているドイツがありました。(笑)

中でも、そこで暮らしていた人達の思い出の品とまつわるエピソードが
展示されているものが興味深く、じっくり読んでしまいました。


来場者にあなたの東ベルリンにまつわるエピソードを聞かせてくださいと書かれたプレート。

 

見ている間ずっと気になっていたので、帰る前に展示場におられる人に
今でもエピソードの募集をされているのか聞きました。(展示が来月の9日までなので)
エピソードが公開されるかはわからないけれど、メールで書いてと言われ
あなたは同時東ベルリンにいたの?というのはなしになりました。
どう見てもアジア人の私が、
昔の東ベルリンに住んでいたのに結びつかなかったんだと思います。

1年だけれど家族で暮らしていたことを伝え、色々な当時のものが
まだ実家にあるという話しをすると、ぜひメールで連絡を取るように言われました。
どんどん記憶から忘れ去られていくことがないように
記録するっていう作業をしているんだとか。

父親が滞在している間、
ちょっとメールの文章を考えて書いてみようかと真剣に考えています。
たった一年だけれど、
本当にいい意味だけではないけれど、
私の人生に影響を与えた1年なのでちゃんと向き合いたいなって思っています。