9月2日(金)曇時々雨
台風が明日の朝には上陸しそうです。当初の予想よりだいぶ西にずれたので東海直撃は無くなったようです。ただずいぶんゆっくりした台風なので雨による被害は大きくなりそうです。名古屋でも現在風が強くなってきました。明日の午前中までは静かにしていることになりそうです。
ところで昨日は三重から来た友人と久しぶりに会い、一杯飲んで昔話に花を咲かせました。台風が来ているので早めに帰ったため、いつもの居酒屋に顔を出したのですが、貸し切りだと言うことで入れてもらえませんでした。もう何回も入れなくて帰ったことがあるので、最近気にならなくなりました。
さて今日はこの前「論語」の話をした時に、日本では戦後この種の教育をしなくなってしまったため、生き方の哲学が失われてしまったのではないかと言った話をしたと思います。これに少し補足を加えたいと思います。どうして論語教育がなくなってしまったかと言うといろいろ理由はあるのですが、その中でまったく間違った解釈をして孔子批判になった極めて低俗な話があります。
「子曰く、ただ女子と小人とは養いがたしとなす。これを近づくれば則ち不遜なり。これを遠ざくれば則ち怨むと。」
ここで言う女子=おんな、小人=こどもと受け取り、おんな、子供は云々と解釈して、論語は男尊女卑と言った解釈をする輩がいましたが、ほんとうはまったく違う意味なのです。
まず前提として知っておかなければならないことは、立派な男子を「君子」と言い、立派な女性を「淑女」と言う事です。そして君子でない男性が小人であり、淑女でない女性を女子と言っていることです。
したがってこの論語の一説はこんな意味なのです。
君子と淑女は別だが、淑女でない女性と君子でない男性はどうも扱いにくいものです。近づけて愛すると図に乗るし、遠ざけてうとんずると怨みに思う。
このように正しく解釈すれば、当たり前のことを言っているのです。孔子の言うことは日本人の精神として見ればすべて当たり前のことを言っているにすぎないのです。最近論語は我々に理解し易い形で紹介されています。是非一度古きを温めてみて下さい。きっと目からうろこの新しさを発見することでしょう。人間は2500年前も現在もあまり変わっていないようです。
それではまた。