2月21日(火)晴
こんばんわ。わかりやすい人間なので今日もブログを書いていると言うことはお酒を飲んでいない日なのです。明日はDUOの常連会で飲むことになりますが、暖かくなるそうなのでよかったと思います。寒暖が少しはっきりしてきたので春が近くなってきたようです。
ところで現在「物部氏の正体」と言う本を読んでいます。仏教導入に際し、蘇我氏との争いに敗れたあの物部氏のことです。ほんとうかどうかよくわからないのですが、物部の祖先は天皇より早く大和に降りた櫛玉にぎ速日命(くしたまにぎはやひのみこと)であり、神武天皇に大和を譲り、天皇家の祭祀を取り仕切っていたのだそうです。すなわち物部氏の神道の祭祀を天皇家が踏襲していたようです。この話は僕的には結構真実に近いのではないかと思う訳です。天孫降臨などと言う話は作り話でしょうけど、天皇家は多分外来の弥生人であったと思っているので、それ以前に大和にやってきた外来人がいたとしても全然おかしくないし、一定の勢力を持っていたのでしょう。「にぎはやひのみこと」は天皇家と同じ外来人であったが、土着の縄文人であった長髄彦(ながすねひこ)と連携して大和を治めていたのであったが、同郷人の神武が来たことによって長髄彦(ながすねひこ)を裏切り、大和朝廷が出来上がったのではないかと考えられます。それが国譲りの神話の元になったような気がしています。そして物部氏は神道の祭祀を後ろ盾に天皇家に強い発言力を持っていたと思います。だから天皇が「神道もよいが、仏教も捨てがたい」と言った発言に対し、猛反対したのでしょう。一方あとから来た蘇我氏は物部の勢力を排除する絶好の機会となり、蘇我入鹿によって物部守屋を排除したのが歴史の真実だったのではないでしょうか?こんなことを考えて本を読んでいると、古代日本の歴史と言うのはわからないことだらけなので結構おもしろいものです。正解が一つしかないお勉強に慣れ親しんだ人にはおもしろくないかもしれませんが、歴史書自身、後の権力者が都合の良いように書いているのだから100%の真実はありえない訳です。そう言う意味で古事記や日本書紀を見て行くと事実と隠された真実が合い半ばしているところで解釈がいろいろあっておもしろいのかもしれません。
閑人の想像でした。それではまた。