7月15日(祝・月)曇時々晴
昨日の座礁により、浸水はありませんでしたが船底の状態がわからないため結局船を陸に上げて状態を確認しました。キールの鉛が若干変形しましたが、なんとか持ちこたえていました。ただキールの付け根のFRPに亀裂ができているため、再度同じような状況になると次は持ちこたえられそうもありません。とりあえず年内ぐらいは大丈夫だと思いつつも、念のためキールの付け根のFRPを補強してもらうことにしました。写真の左側下部にえぐれたようなキズがあるのですが写真ではあまり目立ちません。
自分でも初めての経験でしたが、改めてヨットの頑丈さを実感しました。あれだけの衝撃でも浸水することなく航海を続けられた訳ですから。何よりもゲストの皆さんに何事もなくてホッとしています。今回のことから辛坊さんのヨットの船体が壊れたマッコウクジラとの衝突ってものすごい衝撃だったのだと思います。
自分の船も、もう30年近く乗っているヨットですし、FRPの寿命から考えても劣化してきていると思うけど、それでも少々のトラブルには耐えられる点ではさすがチタグループの作った船だと思います。そんな訳で残念ながら一ヶ月ぐらいLeia号はドック入りします。ほんとうは年内乗ってからとも思ったけど次にくるゲストに不快な思いをさせることないよう、最善の状態にしておくことが自分にとって重要なことだと思っています。自然を相手にしている以上何が起こるかわかりませんが、人間としてできる最善を常に尽くしておくことが大事だと自分は思っています。
笹子トンネルの事故以来、国内では道路や橋やトンネルといったインフラの補強が行われ始めましたが、予算上結構先送りになっていると聞きます。これらは気づいたら早急に必ずきちっと補強してほしいものです。