9月3日(水)晴のち曇
自転車の鍵が壊れてしまったため、鍵の取り付けのため自転車屋さんに。ところが近所の自転車屋さんは最近廃業したようだ。しかたなく2kmほど離れた自転車屋に行くと「本日定休日」の看板。家に戻って今度は反対方向に3Kmほど離れた自転車屋さんでやっと鍵を取り付けてもらった。そう言えば近所の電気屋さんも最近シャッターが降りたままだ。
こうして昔から町の需要に応えてきた商店が閉鎖していくことはさびしい限りだ。でもその責任の大部分は我々消費者にあるのだろう。車社会になり、我々は遠くの量販店を利用するようになり、近所の商店は利用しなくなったから自業自得の結果とも言える。購入する時は遠くの量販店で購入し、修理等困った時だけ近くの商店を利用しようとするけど、これでは個人商店はやっていけるはずがないのだから当然の結果と言える。世の中の流れだからと言ってしまえばそれまでのことであるが、高齢化社会を迎えた現在、ほんとうにこのままで良いのだろうかと疑問に感じている。
個人的な思いつきではあるが、町全体が自分達の利便を守るために個人商店を活用するしくみがあってもよさそうな感じがしてならない。そのためには量販や大手通販と個人商店の連携、住民と個人商店のつながり方の改善など課題はあるが、自分の住む町の利便性向上のしくみを模索する街があっても良いような気がする。ドアツードアのつながりである。言ってみれば街全体が大きな家族のようなつながりになるわけだけど、多分一番の問題はプライバシーが保てないことかもしれない。理想的な社会と言うのは結局のところ人間の欲や妬みと言った煩悩がある限り実現できないのかもしれない。だから程々に距離を置いた理想に近いところが最適と言えるのかもしれない。