「METAL MAX Xeno」が発売されたのは2018年4月。限定版を予約して買ったくせに初クリアは2020年2月22日でした。かかった時間は1年と10ヶ月。攻略情報などとうに出回り、発売直後に乱立した攻略wikiの殆どは更新が途絶えて廃墟状態、世間での評価も落ち着いたらしき時期に「Reborn」のタイトルで新シリーズ開始も発表されました。もう皆さん、次の段階に移るようです。
私はいつもどおりメタルマックスゼノをスタート出遅れ周回遅れで遊んでいます。現時点のプレイ時間は90時間程。まだ3周目攻略途中とはいえ短くないですか。
それにはもちろん理由があります。私にとってメタルマックスゼノというゲームは、序盤の掴みも、中盤の引き込みも、終盤の追い込みも、全体的に消化不良が続く取っ付きにくい内容でした。
最初に起きた気分的抵抗は移動時の方向転換でした。プレイを阻む壁その1。
TPS視点で戦車を動かしていると敵とエンカウント、戦闘突入。戦闘前と後では車体向きがズレており、視点景色が変わってしまう迷惑な仕様。これが車体ではなく砲塔の旋回方向(敵の出現方向)に合わせて向きが変わっていた、のを理解出来たのは3周目からでした。そのため初プレイ時では戦闘のたびに方角を見失い常に迷子です。画面下のレーダーは拡大すると表示が見切れ、縮小すると範囲が広すぎ、あまりアテにはなりませんでした。ここをあまり親切快適設計にすると、デストキオ・マップを隅々まで走り廻って新システムを満喫して欲しいという、スタッフの意図が伝わらない故の配慮かもしれませんが、戦闘するたびに強制的に明後日の方を向かされるのはストレスでしかありませんでした。
マップ上に敵が現れ先制砲撃出来るのは新鮮でしたが、序盤の雑魚武器で砲撃モードを仕留め切れるわけもなく、結局は戦闘画面に切り替わり、戦闘後は勝手にずれる向きをマップと照らし合わせ再度直します。これがずっと続くんだ。エンカウント率も割と高めなので、只でさえ迷子放浪気味なのに敵を迂回して方向転換を繰り返すものだから、直進することすら難しく、それでも避けきれない敵と戦闘に入ってしまい、また方角を見失うの繰り返し。トラベルコマンドで即帰還できるのとベスターポートが細かく配置されてるのが救いです。
そうした移動システムにも慣れてきた頃、次に立ちふさがったのが「シールドブレイク」です。今作初登場新システム、属性攻撃当ててシールドを割ると与ダメージが増えてアイテムドロップ率も上がるという、一見便利なようで一手間増えただけのようなシステム。属性は火炎・冷気・電撃・音波・ビームの5つを相手によって使い分けます。さらにシールド属性と弱点属性は別です。まず強固なシールド属性で攻撃し、シールドが割れたら弱点属性に攻撃を切り替えるのが基本。そのため賞金首戦には毎回2属性攻撃用に装備変更しないとなりません。これがうんざりするほどすげー面倒くさかった(後に解消)です。プレイを阻む壁その2。
しかも今作では店売り武器が話にならないほど弱いため、強武器ドロップは必須です。強武器落とすような敵は大抵ボスや賞金首なので、強い武器を得るために強い敵を倒す為に強い武器を得る、早くも手段と目的の無限ループに嵌りました。さらに今作では従来にあった、ヤキトリ砲やスタンプ屋等の「時期尚早にやや強いアイテムを少数調達」できるお助け手段がありません。ここに適時属性を切り替えて撃てるヤキトリ砲があったら、シールドブレイクをばりんばりん割る大活躍だったでしょう。無い物ねだりでは先に進めないので、可能な範囲で工夫します。
・バルカンラッシュ
属性機銃5門揃えて束ね撃ち。しかし元の火力が低いため期待した程の効果は出せませんでした。そもそも1周目序盤の機銃など雑魚掃討でもやや火力不足なため、デカい強い賞金首相手では撃っても撃ってもシールドのゲージがなかなか減らない、なんて事態はざらでした。
・キャノンラッシュ
1周目では属性大砲をラッシュ出来る程の数が揃いません。
・SEラッシュ
属性揃えた特殊兵装を並べて一斉発射、これなら強敵相手でも通用しました。ただし今作のSEはどれも弾倉が少なく大抵8発しかありません。長期戦にはかなり不安が残ります。
初めに構想したのは、5種類各属性SEを1個づつ載せ、スキル電光石火であらゆるシールドブレイク可能な万能援護戦車、でしたが継戦能力的に無理。
・グランドラッシュ
割と早目にチップが入手できるので、とりあえず1台は属性武器まとめ撃ちシールドブレイク専用車が作れます。