最終シナリオ開幕です。混乱した世界情勢、不透明な育児計画、それらを一度に捌くため、GM盗り夫さんが独自システムルールを作ってきました。
でかい世界マップが広げられ、各勢力駒がそれぞれ拠点に配置されました。この期に及んでさらに新たな謎の襲撃者が現れた様子。従来敵対勢力も不穏にこちらの様子を伺っています。そして、今までのキャンペーンで関わったNPC達は協力者として加勢してくれるようです。それらを前にして「各々自分の目的に沿ってさあ動け」だって。タクティクスオウガかよ。
勢力図とか自分にあまり関係ないしーとリリィ育成しようとしたら、そちらもルールがあって、1ラウンドに「誰が」「何で」「どういう方針の」育成するかで、子供の成長具合とアライメントが変わってくるんだって。時間的余裕は少なくて、シナリオ終了までに30レベル到達しなかったら育成失敗。終了までのカウントは、ダイス目次第で開いていくパネル式。適時ダイス振りながら、期間内に娘を一人前に育てないとなりません。プリンセスメーカーかよ。
現状では世界中に紛争が起こっているので、保護者1人では巻き込まれると対抗できません。3人くらい固まると危険にも立ち向かえますが、育児方針は割れます。くっそ良く出来てんなこれ。そして育児組は協力関係者が少なく、オウガ的な強さに欠ける駒で、安定した育児環境を得るなら他の有力駒との連携が不可欠です。ほんと良く出来てんなこれ。
さあ、プリンセスオウガバトルメーカー始めんぞ。
ホロブン(HOPE)が「運動」で「カオティックニュートラル」で育児判定。
メルセーデが「宗教」で「ローフルグッド」で育児判定。
ガンダルーブが未入手のルーンを捜索。
ラックルはアンダーダーク周辺の敵対陣営と戦闘。
レイオットが「彼方の領域」からの侵略者と戦闘。
始めのうちは進行も混乱気味でした。
カオティックだローフルだと養育組が不安定な一方で、戦闘組は敵対勢力を幾つか打破していました。ダイス目もあるけど要因は協力者。今回のルールは「人数」が駒の強さに直結するため、これまでずっと領地安定に努めてきたレイオットの元にはNPC達が集まり大勢力になっていました。戦いは数ですよ。そして運良くアンダーダーク周辺の敵勢力が一掃されました。チャンスは今だ。
ホロブンは船を持っていますから、他キャラよりも移動力が高いのです。いつもならアンダーダークには裏社会勢力が睨みを効かせていて、気軽に訪問できる場所ではありませんが、そいつらは今レイオットがぶっ飛ばしてくれたので、遮る者は居ません。引きこもってる元養母フィネスに面会しに行きました。
船首の衝角にものいわせて、障害物をぶち壊しながら最深部まで急行しました。エッジの作った結界に呼びかけてフィネスを出してもらいます。向こうも一大決心して封印されてるのわかりますが、現行の死のルーン保持者育成には必要な過程ですから、強引に母娘の対面を果たしました。
当事者には申し訳ないけど、残り時間は多くありません。シナリオ終了までにリリィには30レベル死のルーンマスターになって、世界と向き合ってもらわないといけないので、家族間の軋轢や成長期の葛藤など個人事情は手早く済ませます。今時、思春期メンタルの死の神とか痛過ぎるのです。
リリィさん、あなたの養母は育児放棄で、祖母は児童虐待の常習犯だ、言いたいこと、やりたいこと、今ここで全部済ませなさい。反抗期タイムは一晩で片付けるぞ。凡人並にグレてる暇無いからな。
母娘の会話はなんだか気まずそうに始まり、ぼそぼそ語り合っていましたが、どうやら穏便に済んだようでした。家庭内で合意を得たので次は訓練と学習です。普通だと、ここでビシバシ厳しくフルメタルジャケット訓練しがちですけど、そういうのは雑兵の数を揃えて均一化する場合です。リリィは特別な子で育成失敗出来ないオンリーワンなので、トレーナー役が専門カリキュラムで丁寧に教育します。
育成組がそうこうしてる間に、また戦況が変化しました。
地獄周辺の勢力が弱まったようです。地獄の大ボス・アスモデウスに会うチャンスです。どのみちリリィから死のルーンを剥がす件で、メルはアスモデウスに用があったのです。では会いに行こうかというところで「アイツいっぺんぶん殴ってやりたい」とメルセーデが。この浅はかな聖女は、たまに結果を考慮しない言動が出ます。でも、まあ、ぶん殴るのはホロブンの仕事ですし是非を問う気もありません。殴り倒した後なら、こちらの要求も通しやすいでしょう。それなら確実に勝たないとな。
現状だと乗船メンバーだけでは対アスモデウス戦に戦力が足りません。増やすアテはあります。船を飛ばしてレイオットさんを迎えに行きました。今のレイオットさんには各地の有力者が軍勢に加わっていて、強大な勢力になっています。その協力を得ればこちらの戦力は3倍以上に強化されます。地獄のアスモデウス軍にだって十分な勝ち目があります。
では「いっぺんぶん殴り」に行きましょうか。リリィ、実戦ですよ。無理せず出来る範囲だけで戦いなさい。
当然ながら、敵も地獄の総大将なので世間への面子があります。売られた喧嘩は高値で買ってくれる以上、簡単には終わる筈もなく、やはり結局殲滅戦になるのです。
普通は倒せない、倒しちゃいけない物語上のフレーバー悪役ですが今回は、
・卓に配置する駒として能力値が決めてあった。
・こちらが想定以上に戦力を集中した。
・襲撃理由がその場の思い付きで予想対策する暇が無かった。
等、不幸な偶然や誤解が重なり、アスモデウスは倒されました。
大きな経験値が入ったのでリリィ育成は捗りましたけど、世界はなお一層混乱しました。地獄のデヴィル軍団の統率者が倒れたので、抑えが効きません。メルは死のルーン事案の解決策が一つ消えたことにようやく気づいたようです。アスモさんにお願いする前に倒したので、こっそり裏交渉でリリィから死のルーン剥がしてもらう作戦も頓挫です。やっちまったな。
敵対勢力の撃退にほぼ成功し、各地のルーンも幾ばくか回収し、シナリオも終盤。リリィの育成があと少しだけ足りない。29レベルとなんぼ、30レベルまであと1イベント分、経験値が不足しています。やれるだけの育成はしましたが、ゲームではこういうこともあります。でもそこをGMがサービスで上乗せしてくれました。最後の詰めを本来の養母フィネスが出てきて、娘に言付けして30レベル到達。母の後を継いで撃破役として生きることを決めたようです。
そして育成した結果のアライメント属性は「ケイオティック・ニュートラル」混沌にして中立。外部規範に縛られず、善悪どちらにも与しない、完全自律自決型個人。概ね狙い通りに仕上がったので、私は満足です。
これからリリィは自分で決めて死のルーンを使うでしょう。対象を決めるのも、実行するのもリリィ本人が考えて判断し、その結果恨まれたり憎まれたり感謝されたりするのも彼女自身に向かいます。その覚悟は決まったようなので、私の育成業務も終わりました。
自分で勝手に背負い込んだ肩の荷が下りて、ホッとしてるのは私だけです。今回の大戦結果に世界上層部は大激怒。
・危険な死のルーン保持者を監視どころか、勝手に鍛えて野に放ったため制御不能になった。(HOPEが悪い)
・地獄の首領アスモデウスが倒れ、秩序悪陣営の統率が効かなくなった。(メルセーデが悪い)
・彼方の領域(クトゥルフ系勢力)からの侵食を許し、一部の区域は取られた。(レイオットが持ち場を離れた)
・正体不明のモンスターが突然湧き出し、あちこちのルーンをボリボリ食い始めた。(それは関係ない)
レイオットが持ち場を離れたのは、私がアスモデウス討伐に呼び込んだせいです。メルセーデがアスモデウス倒したのは私が制止どころか手筈を整えたせいです。リリィが野良死神になったのも私がやりました。新種のルーン喰いモンスターは破滅の端末だそうです。これから破滅招来体モンスターがこの世界に来るので、その先遣隊みたいな存在。破滅本体は「タラスク」というモンスターで、今暴れてる子タラスク達は元を撃退しないと延々湧くようです。唐突な新敵キャラ・破滅招来体の登場ですが、破滅の先触れは既にありました。私は「ハービンジャー・オブ・ドゥーム」です。和訳すると「破滅の先触れ」です。
世界がヤバイのも、ポストが赤いのも、全部私のせいです。私が悪いのです。
次が本当の最終シナリオです。
次回「タラスク襲来」
でかい世界マップが広げられ、各勢力駒がそれぞれ拠点に配置されました。この期に及んでさらに新たな謎の襲撃者が現れた様子。従来敵対勢力も不穏にこちらの様子を伺っています。そして、今までのキャンペーンで関わったNPC達は協力者として加勢してくれるようです。それらを前にして「各々自分の目的に沿ってさあ動け」だって。タクティクスオウガかよ。
勢力図とか自分にあまり関係ないしーとリリィ育成しようとしたら、そちらもルールがあって、1ラウンドに「誰が」「何で」「どういう方針の」育成するかで、子供の成長具合とアライメントが変わってくるんだって。時間的余裕は少なくて、シナリオ終了までに30レベル到達しなかったら育成失敗。終了までのカウントは、ダイス目次第で開いていくパネル式。適時ダイス振りながら、期間内に娘を一人前に育てないとなりません。プリンセスメーカーかよ。
現状では世界中に紛争が起こっているので、保護者1人では巻き込まれると対抗できません。3人くらい固まると危険にも立ち向かえますが、育児方針は割れます。くっそ良く出来てんなこれ。そして育児組は協力関係者が少なく、オウガ的な強さに欠ける駒で、安定した育児環境を得るなら他の有力駒との連携が不可欠です。ほんと良く出来てんなこれ。
さあ、プリンセスオウガバトルメーカー始めんぞ。
ホロブン(HOPE)が「運動」で「カオティックニュートラル」で育児判定。
メルセーデが「宗教」で「ローフルグッド」で育児判定。
ガンダルーブが未入手のルーンを捜索。
ラックルはアンダーダーク周辺の敵対陣営と戦闘。
レイオットが「彼方の領域」からの侵略者と戦闘。
始めのうちは進行も混乱気味でした。
カオティックだローフルだと養育組が不安定な一方で、戦闘組は敵対勢力を幾つか打破していました。ダイス目もあるけど要因は協力者。今回のルールは「人数」が駒の強さに直結するため、これまでずっと領地安定に努めてきたレイオットの元にはNPC達が集まり大勢力になっていました。戦いは数ですよ。そして運良くアンダーダーク周辺の敵勢力が一掃されました。チャンスは今だ。
ホロブンは船を持っていますから、他キャラよりも移動力が高いのです。いつもならアンダーダークには裏社会勢力が睨みを効かせていて、気軽に訪問できる場所ではありませんが、そいつらは今レイオットがぶっ飛ばしてくれたので、遮る者は居ません。引きこもってる元養母フィネスに面会しに行きました。
船首の衝角にものいわせて、障害物をぶち壊しながら最深部まで急行しました。エッジの作った結界に呼びかけてフィネスを出してもらいます。向こうも一大決心して封印されてるのわかりますが、現行の死のルーン保持者育成には必要な過程ですから、強引に母娘の対面を果たしました。
当事者には申し訳ないけど、残り時間は多くありません。シナリオ終了までにリリィには30レベル死のルーンマスターになって、世界と向き合ってもらわないといけないので、家族間の軋轢や成長期の葛藤など個人事情は手早く済ませます。今時、思春期メンタルの死の神とか痛過ぎるのです。
リリィさん、あなたの養母は育児放棄で、祖母は児童虐待の常習犯だ、言いたいこと、やりたいこと、今ここで全部済ませなさい。反抗期タイムは一晩で片付けるぞ。凡人並にグレてる暇無いからな。
母娘の会話はなんだか気まずそうに始まり、ぼそぼそ語り合っていましたが、どうやら穏便に済んだようでした。家庭内で合意を得たので次は訓練と学習です。普通だと、ここでビシバシ厳しくフルメタルジャケット訓練しがちですけど、そういうのは雑兵の数を揃えて均一化する場合です。リリィは特別な子で育成失敗出来ないオンリーワンなので、トレーナー役が専門カリキュラムで丁寧に教育します。
育成組がそうこうしてる間に、また戦況が変化しました。
地獄周辺の勢力が弱まったようです。地獄の大ボス・アスモデウスに会うチャンスです。どのみちリリィから死のルーンを剥がす件で、メルはアスモデウスに用があったのです。では会いに行こうかというところで「アイツいっぺんぶん殴ってやりたい」とメルセーデが。この浅はかな聖女は、たまに結果を考慮しない言動が出ます。でも、まあ、ぶん殴るのはホロブンの仕事ですし是非を問う気もありません。殴り倒した後なら、こちらの要求も通しやすいでしょう。それなら確実に勝たないとな。
現状だと乗船メンバーだけでは対アスモデウス戦に戦力が足りません。増やすアテはあります。船を飛ばしてレイオットさんを迎えに行きました。今のレイオットさんには各地の有力者が軍勢に加わっていて、強大な勢力になっています。その協力を得ればこちらの戦力は3倍以上に強化されます。地獄のアスモデウス軍にだって十分な勝ち目があります。
では「いっぺんぶん殴り」に行きましょうか。リリィ、実戦ですよ。無理せず出来る範囲だけで戦いなさい。
当然ながら、敵も地獄の総大将なので世間への面子があります。売られた喧嘩は高値で買ってくれる以上、簡単には終わる筈もなく、やはり結局殲滅戦になるのです。
普通は倒せない、倒しちゃいけない物語上のフレーバー悪役ですが今回は、
・卓に配置する駒として能力値が決めてあった。
・こちらが想定以上に戦力を集中した。
・襲撃理由がその場の思い付きで予想対策する暇が無かった。
等、不幸な偶然や誤解が重なり、アスモデウスは倒されました。
大きな経験値が入ったのでリリィ育成は捗りましたけど、世界はなお一層混乱しました。地獄のデヴィル軍団の統率者が倒れたので、抑えが効きません。メルは死のルーン事案の解決策が一つ消えたことにようやく気づいたようです。アスモさんにお願いする前に倒したので、こっそり裏交渉でリリィから死のルーン剥がしてもらう作戦も頓挫です。やっちまったな。
敵対勢力の撃退にほぼ成功し、各地のルーンも幾ばくか回収し、シナリオも終盤。リリィの育成があと少しだけ足りない。29レベルとなんぼ、30レベルまであと1イベント分、経験値が不足しています。やれるだけの育成はしましたが、ゲームではこういうこともあります。でもそこをGMがサービスで上乗せしてくれました。最後の詰めを本来の養母フィネスが出てきて、娘に言付けして30レベル到達。母の後を継いで撃破役として生きることを決めたようです。
そして育成した結果のアライメント属性は「ケイオティック・ニュートラル」混沌にして中立。外部規範に縛られず、善悪どちらにも与しない、完全自律自決型個人。概ね狙い通りに仕上がったので、私は満足です。
これからリリィは自分で決めて死のルーンを使うでしょう。対象を決めるのも、実行するのもリリィ本人が考えて判断し、その結果恨まれたり憎まれたり感謝されたりするのも彼女自身に向かいます。その覚悟は決まったようなので、私の育成業務も終わりました。
自分で勝手に背負い込んだ肩の荷が下りて、ホッとしてるのは私だけです。今回の大戦結果に世界上層部は大激怒。
・危険な死のルーン保持者を監視どころか、勝手に鍛えて野に放ったため制御不能になった。(HOPEが悪い)
・地獄の首領アスモデウスが倒れ、秩序悪陣営の統率が効かなくなった。(メルセーデが悪い)
・彼方の領域(クトゥルフ系勢力)からの侵食を許し、一部の区域は取られた。(レイオットが持ち場を離れた)
・正体不明のモンスターが突然湧き出し、あちこちのルーンをボリボリ食い始めた。(それは関係ない)
レイオットが持ち場を離れたのは、私がアスモデウス討伐に呼び込んだせいです。メルセーデがアスモデウス倒したのは私が制止どころか手筈を整えたせいです。リリィが野良死神になったのも私がやりました。新種のルーン喰いモンスターは破滅の端末だそうです。これから破滅招来体モンスターがこの世界に来るので、その先遣隊みたいな存在。破滅本体は「タラスク」というモンスターで、今暴れてる子タラスク達は元を撃退しないと延々湧くようです。唐突な新敵キャラ・破滅招来体の登場ですが、破滅の先触れは既にありました。私は「ハービンジャー・オブ・ドゥーム」です。和訳すると「破滅の先触れ」です。
世界がヤバイのも、ポストが赤いのも、全部私のせいです。私が悪いのです。
次が本当の最終シナリオです。
次回「タラスク襲来」