いぬのChoco.との暮らし方

罰や叱りを使わず、 動物福祉に則った犬との暮らし方を綴ります♪

多頭飼育対策にむけたガイドライン作成検討会

2019-08-09 | 外部セミナー・研修会
昨日は環境省主催の「社会福祉施策と連携した多頭飼育対策に関する検討会」(第2回)を
CDSの真利子先生と傍聴してきました。

JR新橋駅
ここを出てから迷子~💦
あちこちさまよってからのランチ
暑かったのでオレンジジュースと
トマトとモッツァレラチーズの冷製パスタ

多頭飼育問題は、多くは猫(飼い猫、のら猫)あるいは犬ですが、
それ以外のペットにもありうることです。
その背景にあるものはヒトです。
拾ってくる人もいるし、家庭内で増やしてしまう人もいます。
今の状況下では、表に出てきた段階ではもうすごいことになってしまっていることが多いです。
なので、社会福祉との連携することで、「未然に防ぐ」「小さい問題のうちに解決する」ことが
重要であり、可能になってくるということです。
「おかしいな」「大丈夫かな」を声に出す先を明確にすることで、
また誰でもが声を出しやすくすることで
解決への道がスムーズに進むためのガイドラインを作るため、
動物関係者と社会福祉関係者が検討会の委員として参加しています。

例えば、「子どもの虐待」では、教師、医師、近隣の方、警察などには通報義務がありますが、
動物の場合、それがありません。当該者は登録していなかったり、
定期的なワクチンを受けていなかったりと、
行政や獣医師の目に触れることがないことも多いです。
同時に、飼い主自身が不妊去勢手術に対する知識がなかったり、
病院に連れて行けない、病院にかかる費用負担が大きいなどで
躊躇することもあって、どこに相談を持ち掛けたらよいかがわからないため、
それが問題を大きくすることがあります。
実際に庭先で猫が増えてしまっている、という場合
たいていは近隣の方の苦情が役所に届けられて初めて行政が知り、
そこから対策が始まることが多いと思います。
近隣の方の苦情は、「もう、どうにもがまんできない!」状態になって
初めて出てくるので、すでに猫は10匹以上に増えて、手術代の負担も大きくなるわけです。
そうなっても、手術代は自己負担しなくてはならないから、たとえ補助金があっても、大変です。

多頭飼育で適正飼養ができなくなるのは、知識がないだけでなく
その人自身、またその家族が問題を抱えていることも多いです。
そういう人には民生委員さんや介護ヘルパーさんなどがかかわることがあるので、
その人たちが多頭飼育問題を通報義務とされていれば、
そこからの声が届きやすいとも考えられ、
「孤立させない」取り組みも
ガイドラインに盛り込む項目としてあげられていました。

ヒトの問題は、その環境から問題を生むことが多いです。
ヒトの問題解決は、環境の問題を解決することでおさまることも多いです。
その部分をヒトの社会福祉の専門家に担ってもらうことで、
スムーズにいくことも多いのではと考えられています。
どうしても管轄部署は縦割りで、ヒトの問題は重要視されますが、
動物は二の次で、軽く考えられていることも多いです。
だから、連携が大切なんだと思います。

昨日もいろいろな立場の方から活発な意見交換があり
それらをすり合わせてアンケートを出し、
その回答からガイドラインに盛り込む項目がはっきりしてくるのかなと
思いました。
ますます、目が離せませんね。


5時じゃぁ遅いんだけど、なかなか4時に起きられない私…。