いぬのChoco.との暮らし方

罰や叱りを使わず、 動物福祉に則った犬との暮らし方を綴ります♪

市民講座に行ってきました

2019-08-22 | 外部セミナー・研修会

Choco.のうちの子記念日のお祝いをありがとうございました。

これからも動物福祉の心で、Choco.のQOL向上に努めたいと思います!!

        

 

20日は、真利子先生と、カエデさんと、ミンレモママさんと

動物福祉協会主催の市民講座4を受講しました。


今回は、入交眞巳先生の

①コミュニケーションスキル、
②犬猫のしつけ、
③One Health One Welfare

 
ひとつのテーマにつき、40分、スライドは全部で121枚!!
身振り手振り、声色…などなど駆使してお話されるので、
なんとかついて行けた感じがしました(笑)
 
One Health One Welfare これは初めて聞く言葉でした。
ヒトの健康と福祉のためには、動物福祉も考える。…ということだそうです。
今回、養豚をモデル事業として、動物福祉に則った方法で飼育した場合
現行の方法とどう違うかを検証する実験を行ったそうです。

豚とは、どんな動物か?
豚の素顔(アニマルライツセンターより)
豚は探索システムが極端に活発な動物です。
自然に近い環境で過ごす豚は、日中の52%を餌を探したり草をはむことに使い、
23%を歩き回って周囲を調べることに費やします。
鼻であちこち掘り返して調べたりさまざまな草や根、昆虫やミミズを探して食べたり、
泥に体をうずめて体を冷やしたり、木に体をこすり付けて汚れを落としたり、
仲間とじゃれあったり忙しい一日を過ごします。
しかし豚舎の中には転げ回ったり穴掘りをしたりするのに適当な材料は何もありません。
体を擦り付ける柱や、鼻で持ち上げるものもありません。
放牧されている豚たちを見ると、豚が「産業動物」ではなく、
感受性のある生き物であることが良く分かります。
私たちが近寄ると警戒してすごい勢いで走って逃げますが、
農家の方が呼ぶと、ゆっくりと耳をゆらしながら近寄ってきます。
犬のように人懐こいですが、犬のように過剰に興奮することもなく、
頭をなでると気持ちよさそうにし、おなかをなでるとゴロンと横になります。
礼儀正しく、好奇心に満ちた目でこちらを見ます。
 
まず、豚肉の生産に必要な豚を育てるときに
第一に考えなければならないことは、豚の健康と生産性でしょう。
豚は病気にかかりやすく、貧血になりやすいために、
薬や造血剤を使うそうです。
また、事故のないように小さな空間で無駄に動けないようにします。
これらは、すべて健康?な豚肉を出荷するためだということです。

でも、これでは引用した豚本来の活動は全くできません。
清潔に保つためのコンクリートの床では豚の探索活動はできないし、
歩き回ることもできません。
子豚を踏んでしまうからと狭い空間に置くこともしかりです。
強いストレスがかかり、鳴き続けたり、しっぽをかじってしまったりなどの
問題行動も多く起きるそうです。

豚本来の活動をできるように、放置耕地を使った実験では
健康面も成長状況もよく、ストレスがあっても回復能力があり、
なにより餌代もトントン(笑)
それだけでなく、肉質も申し分ない結果がでたそうです。

牛、豚をはじめとする産業動物(畜産)の動物福祉では、
その日までは、動物らしく、痛み苦しみがないように暮らすことを定めていますが、
実はヒトが管理しやすい、経費や設備費を低く抑えられるとかが優先されがちです。
ヒトの健康は、食肉として食べられる動物たちに担ってもらっています。
野生の動物は、必要以上殺生はしないのですが、
ヒトはそうではありませんから、
愛玩動物、展示動物だけでなく、産業動物たちの福祉も
ないがしろにしてはいけないことです。
でも経費などのことからなかなか進みにくいようですが、
将来的には飼育に対する福祉基準を定め、
消費者が、そういう食肉を選ぶ…という方向になればいいと思いました。

今回の市民講座の様子
外での豚たち。生き生きとしていました。
最前列で聴講するCDSの4人!

畜産動物の福祉セミナーです。
こちらもぜひ

午後からのセミナーにランチは欠かせません(笑)

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