こんにちは、彩りプロジェクトです。
このブログでは、中小企業支援を目的に様々な情報提供を行っております。
少しでも皆様の経営のお力添えが出来たらと思っております。
彩りプロジェクトは経済産業省・内閣府 経営革新等認定支援機関(関財金1第492号)です。
圧倒するシェア(ABインベブ)~世界ビールの潮流でどう生き残るか~
アサヒグループホールディングスは昨年8月上旬に1月から6月決算を振り返りました。
総額1兆2000億円を投じて買収した西欧と中東欧のビール事業が業績に貢献、同期の売上高は前年同期比20%増の9374億円、営業利益は34%増の707億円でした。
欧州に重点投資すること一方で、抜本的な整理に乗り出したのが中国事業です。
昨年6月には持ち分法適用会社で中国飲料大手、康師傅飲品の保有株(約20%)全てを約700億円で売却すると発表しました。
中国では1昨年末、農業と乳業事業を手掛ける子会社の売却も発表しました。
世界最大のビール市場である中国では最大手の華潤ビールなど上位の寡占化が進む一方で、最近は販売低迷で大手各社も苦戦しています。
アサヒは市場の足掛かりにしようと、2009年から大手の青島ビールに20%弱を出資してきましたが、この保有株の扱いについても焦点になりそうです。
キリンホールディングスの1月から6月期決算は営業利益が36%増の797億円でした。
赤字のブラジル事業を売却した効果が大きかったと言えます。
しかし、この方針転換の代償は大きかったようです。
2011年、約3000億円を投じて同国のビール会社を買収しましたが、約4年後に1000億円超の減損損失を計上しました。
今年、売却を決めましたが価格はわずか約770億円となってしまいました。
ブラジルは世界3位の市場ですが、そのうち約7割のシェアをアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)が握っています。
キリンはとても太刀打ちできなかったのです。
ブラジルに限らず、世界中のビール会社にとってABインベブと真っ向勝負する戦略は立てられません。
イギリスの調査委会社ユーロモニターによると2016年、ABインベブのシェアは26.2%で断トツとなっていると報告がありました。
日本勢を見るとアサヒGHDが3.4%で7位、キリンHDが2.2%で9位と差は歴然です。
文字通り、ABインベブは世界シェアで圧倒的な存在なのです。
そもそもアサヒが買収した欧州事業がABインベブと世界2位のイギリスSABミラーが昨年統合するのに伴って、同社が切り離した事業を「拾った」ものだったのです。
マーケティング戦略のセオリーで言えば、日本企業のグローバル展開において残された可能性は「ニッチ戦略」となります。
キリンHDは、ABインベブの存在感がさほど高くない東南アジアなどで市場開拓を進めています。
2015年にはミャンマーで8割のシェアを持つ最大手を買収しています。
アサヒはビールの本場、欧州に経営資源を集中させていますが、ABインベブとぶつかる大衆的な価格帯では勝負していません。
買収先の販路を生かして「スーパードライ」も販売し、プレミアムのブランドイメージを育てると言います。
サントリーHDは海外ではビール事業は厳しいと判断し、アメリカのビーム買収を機に蒸留酒に集中しています。
ビール以外の酒へと嗜好が多様化しているのは、日本に限らず世界的な流れのようです。
「ビール頼み」を脱却し幅広い酒類や清涼飲料、食品などの収益源を強くすることが、日本の大手にとって喫緊の課題と言えるのかもしれません。
「リーダーシップ研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を35,000円(2h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
現在、経済産業省では「経営改善計画策定支援事業」を行っており、金融支援を必要とする企業の経営改善計画書を策定する際の費用の2/3補助があり、上限は200万円です。
また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。
こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。
メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。
なぜなら、経営内容を開示する事、計画進捗のモニタリングを金融機関に報告する事は、金融機関が企業を評価する際に「事業性の評価」をしやすくなります。
金融機関は担保に頼らずに融資するには、「事業性の評価」が不可欠です。
「事業性の評価」とは、金融機関がその企業の事業を理解する事です。
「事業性の評価」に積極的な金融機関とそうではない金融機関がありますが、これからの金融機関とのお付き合いの仕方として、有用な制度となりますので是非ご利用下さい。
※このような方(会社)におすすめです。(中小企業庁資料より)
・ここのところ、資金繰りが不安定だ
・よくわからないが売上げが減少している
・自社の状況を客観的に把握したい
・専門家等から経営に関するアドバイスが欲しい
・経営改善の進捗についてフォローアップをお願いしたい
この補助金を利用するには、経営革新等認定支援機関の支援が必要です。
彩りプロジェクトは認定支援機関です(関財金1第492号)
経営革新等支援機関とは、「経営改善、事業計画を策定したい」「自社の財務内容や経営状況の分析を行いたい」「取引先、販路を増やしたい」「返済猶予、銀行交渉のことを知りたい」
「事業承継に関して、代表者の個人補償をどうにかしたいんだけど・・・」
というお悩みを始め、中小企業経営者を支援するために国が認定した公的な支援機関の事です。
お気軽にご相談下さい。
当、彩りプロジェクトでは30分無料相談を実施しています。
どのような支援が受けられるのかだけでも、一度お聞きになって下さい。
→ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
HPの申込フォームから(こちらから)どうぞ。
このブログでは、中小企業支援を目的に様々な情報提供を行っております。
少しでも皆様の経営のお力添えが出来たらと思っております。
彩りプロジェクトは経済産業省・内閣府 経営革新等認定支援機関(関財金1第492号)です。
圧倒するシェア(ABインベブ)~世界ビールの潮流でどう生き残るか~
アサヒグループホールディングスは昨年8月上旬に1月から6月決算を振り返りました。
総額1兆2000億円を投じて買収した西欧と中東欧のビール事業が業績に貢献、同期の売上高は前年同期比20%増の9374億円、営業利益は34%増の707億円でした。
欧州に重点投資すること一方で、抜本的な整理に乗り出したのが中国事業です。
昨年6月には持ち分法適用会社で中国飲料大手、康師傅飲品の保有株(約20%)全てを約700億円で売却すると発表しました。
中国では1昨年末、農業と乳業事業を手掛ける子会社の売却も発表しました。
世界最大のビール市場である中国では最大手の華潤ビールなど上位の寡占化が進む一方で、最近は販売低迷で大手各社も苦戦しています。
アサヒは市場の足掛かりにしようと、2009年から大手の青島ビールに20%弱を出資してきましたが、この保有株の扱いについても焦点になりそうです。
キリンホールディングスの1月から6月期決算は営業利益が36%増の797億円でした。
赤字のブラジル事業を売却した効果が大きかったと言えます。
しかし、この方針転換の代償は大きかったようです。
2011年、約3000億円を投じて同国のビール会社を買収しましたが、約4年後に1000億円超の減損損失を計上しました。
今年、売却を決めましたが価格はわずか約770億円となってしまいました。
ブラジルは世界3位の市場ですが、そのうち約7割のシェアをアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)が握っています。
キリンはとても太刀打ちできなかったのです。
ブラジルに限らず、世界中のビール会社にとってABインベブと真っ向勝負する戦略は立てられません。
イギリスの調査委会社ユーロモニターによると2016年、ABインベブのシェアは26.2%で断トツとなっていると報告がありました。
日本勢を見るとアサヒGHDが3.4%で7位、キリンHDが2.2%で9位と差は歴然です。
文字通り、ABインベブは世界シェアで圧倒的な存在なのです。
そもそもアサヒが買収した欧州事業がABインベブと世界2位のイギリスSABミラーが昨年統合するのに伴って、同社が切り離した事業を「拾った」ものだったのです。
マーケティング戦略のセオリーで言えば、日本企業のグローバル展開において残された可能性は「ニッチ戦略」となります。
キリンHDは、ABインベブの存在感がさほど高くない東南アジアなどで市場開拓を進めています。
2015年にはミャンマーで8割のシェアを持つ最大手を買収しています。
アサヒはビールの本場、欧州に経営資源を集中させていますが、ABインベブとぶつかる大衆的な価格帯では勝負していません。
買収先の販路を生かして「スーパードライ」も販売し、プレミアムのブランドイメージを育てると言います。
サントリーHDは海外ではビール事業は厳しいと判断し、アメリカのビーム買収を機に蒸留酒に集中しています。
ビール以外の酒へと嗜好が多様化しているのは、日本に限らず世界的な流れのようです。
「ビール頼み」を脱却し幅広い酒類や清涼飲料、食品などの収益源を強くすることが、日本の大手にとって喫緊の課題と言えるのかもしれません。
「リーダーシップ研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を35,000円(2h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
現在、経済産業省では「経営改善計画策定支援事業」を行っており、金融支援を必要とする企業の経営改善計画書を策定する際の費用の2/3補助があり、上限は200万円です。
また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。
こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。
メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。
なぜなら、経営内容を開示する事、計画進捗のモニタリングを金融機関に報告する事は、金融機関が企業を評価する際に「事業性の評価」をしやすくなります。
金融機関は担保に頼らずに融資するには、「事業性の評価」が不可欠です。
「事業性の評価」とは、金融機関がその企業の事業を理解する事です。
「事業性の評価」に積極的な金融機関とそうではない金融機関がありますが、これからの金融機関とのお付き合いの仕方として、有用な制度となりますので是非ご利用下さい。
※このような方(会社)におすすめです。(中小企業庁資料より)
・ここのところ、資金繰りが不安定だ
・よくわからないが売上げが減少している
・自社の状況を客観的に把握したい
・専門家等から経営に関するアドバイスが欲しい
・経営改善の進捗についてフォローアップをお願いしたい
この補助金を利用するには、経営革新等認定支援機関の支援が必要です。
彩りプロジェクトは認定支援機関です(関財金1第492号)
経営革新等支援機関とは、「経営改善、事業計画を策定したい」「自社の財務内容や経営状況の分析を行いたい」「取引先、販路を増やしたい」「返済猶予、銀行交渉のことを知りたい」
「事業承継に関して、代表者の個人補償をどうにかしたいんだけど・・・」
というお悩みを始め、中小企業経営者を支援するために国が認定した公的な支援機関の事です。
お気軽にご相談下さい。
当、彩りプロジェクトでは30分無料相談を実施しています。
どのような支援が受けられるのかだけでも、一度お聞きになって下さい。
→ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
HPの申込フォームから(こちらから)どうぞ。