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マーケティング研究 他社事例 462 「ソニーとパナソニックの野望1」 ~遠隔型家電技術を自動運転車に活用!?~

2019-12-10 11:29:22 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 462 「ソニーとパナソニックの野望1」 ~遠隔型家電技術を自動運転車に活用!?~


自動運転車を巡っては現在、頭脳にあたる部分をクルマに搭載する「自律型」が主流です。

自律型の場合、クルマ単体で基本性能の全てを完結する一方、その分のコストがかさみます。

このため、クルマの販売価格が3000万円前後とビックリするほど高くなるとみられています。

これに対して、このところ進んでいるのがクルマの頭脳をクルマの外に移す「遠隔型」の開発です。

その原理はスマートフォンを考えるとわかりやすいです。

スマホは多くの機能をクラウドに移して端末の負荷を軽くしたことで手ごろな価格で多くのサービスを実現しています。

同じようにクルマの遠隔型では多くの機能を外に移すことでコストの引き下げを図るのです。

遠隔化をめぐっては国内の家電メーカーの積極的な動きが目立ちます。

例えば、クルマ業界とはほど遠いソニーはこのところ自動運転車の開発に挑んでいます。

ソニーは無料と有料を組み合わせた「フリーミアム」を持ち込む構想を描いていて、ここでは「移動」を無料にする一方、車内で過ごす体験を有料にする計画のようです。

「移動フリー」の布石になり得るのがスマホカー実験で試している遠隔運転です。

自動運転の頭脳が遠隔側に移れば端末側の車両の装備を省けるため、価格破壊を引き起こす可能性があるのです。

ソニーは2018年、4G移動通信「LTE」を使い、東京都にいる人が沖縄県の車両を遠隔で運転する実験に成功しました。

2019年にはNTTドコモと5Gを使って日本とグアム間で遠隔運転する実験を始めます。

いずれは遠隔の人では無くAIが運転するかもしれませね。

(続く)



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