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卓越性の探究者、波田野が皆さんに販売戦略・営業手法についてや、コミュニケーションについて思う事をお届けします。

マーケティング研究 他社事例 662 「イギリス版GO TO イート」 ~日本のGO TO イートも参考に~

2020-10-19 08:31:37 | マーケティング
マーケティング研究 他社事例 662 「イギリス版GO TO イート」 ~日本のGO TO イートも参考に~


※イギリスはロックダウンに再び入るようです。ブログ記事内容は、9月上旬の状況から構成されております。

8月31日、イギリスロンドンの中心部にある焼肉店「キンタン」は大混雑でした。

家族連れからカップルまで幅広い客層に、全てのテーブルが埋められていました。

特にこの日が混雑していたのは、イギリスにおける外食割引キャンペーンの最終日だったからでした。

飲食店は8月中の月~水曜日に一人10ポンド(約1360円※9月上旬レート)を上限に外食を50%割引し、割引した分を政府が補填する形をスタートしました。

新型コロナウイルスの流行で経営が苦しい外食産業を刺激するためです。

例えば4人で食事をした場合、合計で40ポンド(約5400円)もの割引になります。

しかも回数制限がなく何度でも利用出来ました。

飲食店予約サイトのオープンテーブルによると、8月の対象期間中の予約件数は1年前に比べ53%増えたといいます。

イギリス財務省は9月4日、割引キャンペーンが1億食以上の外食で活用されたと発表。補助金の申請総額は5億2200万ポンド(約710億円)に達し、当初予算の5億ポンドを上回る結果となりました。

その結果、スナク財務相は接客業などで「180万人の雇用を守った」と述べています。

想定以上の反響があった要因は主に3つあります。

1つ目は、飲食店の参加の容易さです。

営業できる飲食店は感染対策を講じていることが条件になっています。

その上で、割引キャンペーンについては政府への登録のみで対象店となることが出来ました。

持ち帰り食品やアルコール飲料などは対象から除外されましたが、健康に悪いなどの批判があった、アメリカのマクドナルドなどのハンバーガーチェーン店も割引の対象になりました。

2つ目は、消費者にとっての分かりやすさです。

会計時に自動的に割引されるため、来店客は面倒な手続きをせずに、割引を享受出来ました。

3つ目はタイミングの絶妙さです。

3月から飲食店での店内飲食を禁止していたイギリスでは7月には営業が解禁となったものの、感染への恐れからなかなか客足が戻りませんでした。

割引キャンペーンを実施することで消費者心理をくすぐるとともに、感染防止対策をしっかりすれば外食に過度な不安を抱かなくてもいいことを周知しようとしました。

イギリスでは感染拡大がいまだに続いており、消費者の警戒感は根強く、依然として飲食店の経営は厳しいですが、消費者に程よいインセンティブを提供し、消費回復の刺激を与えるという狙いは達成できたと思われます。

平時のイギリスは、日本などに比べ生活費に占める外食費の割合が大きく、割引が無ければ客足が遠のいてしまうかもしれません。

しかし、引きこもりがちになっていた消費者に外食の経験をさせた事の意義は大きいと言えます。

日本も9月から一部地域で外食需要の喚起策の「GO TO イート」を開始しています。

現在では、『換金』などという言葉がメディアに踊り、少し後ろめたい制度になってしまいましたが、それでも消費を喚起するという目的は達成してくれそうです。

予算額はイギリスの2倍以上ありますが、割引が使いづらいとの指摘もあり、イギリスのような成果を上げられるのか?

日本も正念場を迎えます。



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成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣 


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