マーケティング研究 他社事例 669 「数少ない買える株」 ~テスラの価値が高騰しています~
「時価総額でトヨタ超え」
2020年7月には、トヨタを抜いて自動車業界で時価総額1位となったテスラモータースは、8月には、さらに7月時点よりも1.7倍高い時価総額となりました。
※テスラの時価総額は、2020年7月に約28兆円、2020年8月には約39兆円強となりました。
テスラの実績は確かに上向いていますが、トヨタは世界で1000万台を超える販売台数を誇っていますが、テスラはわずか36万台強しか販売できていません。
しかし、この時価総額です。
テスラの業績は直近の決算は、4半期連続で黒字となっています。
2021年にはドイツ・ベルリンの新工場も稼働する見通しで、アメリカのテキサス州にも生産拠点を新設する予定です。
この投資を機に、イーロン・マスクCEOは2021年の生産能力が100万台を超えると強調しています。
以前から同社の株価は実績に比べて高い評価で推移してきました。
成長市場のEV(電気自動車)専業で、運転支援やコネクテッドの技術でも業界を牽引し、将来性への期待が背景にありました。
とはいえ、仮に生産能力が100万台規模となっても、2019年のトヨタの1割程度にすぎません。
この説明が難しい状況には、「理由なき高騰」「超バブル」といった評価が付きまとっているのは事実です。
しかし、5年前からテスラ株を買い増しているアメリカの投資家のアニス・ウッザマン氏は「テスラ株の上昇には正当性がある」と見ています。
ウッザマン氏によれば、ポイントは大きく3つあります。
1つは開拓力です。
2003年の創業時から環境重視をいち早く打ち出し、市場を作って来ましたし、手放し運転ができる技術も早期に導入、車をクラウドにつなげて無線でソフトを更新する仕組みも早々に取り入れました。
これらのストーリーがブランド力を生み、若い世代の心に刺さっているのだと言います。
次にアグッレシブさです。
コロナ禍ではカルフォルニア州の主力工場が止まりましたが、地域の外出制限が解かれる前に稼働再開を宣言し、最終的には公衆衛生当局の同意を取り付けました。
自動運転向けのAI半導体を自社で開発し、高密度の電池の開発など技術革新に積極的です。
「コロナ禍で多くの企業は投資を削減しているが、我々は逆をいく」と言うマスク氏の掛け声もあって「優秀な技術者がこぞってテスラに押し寄せている」(ウッザマン氏)
さらに、ビジョンの壮大さでは、他の追随を許しません。
マスク氏がトップを務める宇宙開発会社、スペースXは低軌道の人工衛星を使ったインターネット網のロケットで2020年半ばにも計1万2千基の衛星を打ち上げる予定で「全てのテスラ車がお客さんになる」とウッザマン氏は語ります。
真空の宇宙を使えば通信のタイムラグは大幅に改善され、自動運転の世界が開ける可能性もあります。
ただ、実力と言い切るのも難しく「7月以降は明らかにテスラ株の購入層が変わった。1株1000ドルを超えた頃に、在宅生活で増えた個人投資家らの購入が伸びた」と投資顧問会社ミョウジョウ・アセット・マネジメントの菊池真代表取締役は分析します。
また楽天証券経済研究所は「コロナ禍の影響で、小売り・サービス業など「買えない株」があふれる中、テスラは数少ない「買える株」だと指摘しています。
逆に考えると、景気回復で買える株が増えてくると、株主が離れていくかもしれません。
トヨタの1.7倍となったと記しましたが、比較するのはトヨタでは無いのかもしれません。
テスラは新たな世界を開拓するテクノロジー会社であり、相乗りの対象にもなる未知の企業です。
先進分野に踏み込みながらも地道に生産を積み上げて販売するトヨタとは、存在する意義が異なります。
次のフェーズは1対5の株式分割です。
買いやすくすることで新たに株を購入する人が上回るか、すでに持っている株式の一部を売る人が上回るのか?
今後への「期待感」が透けて見えるかもしれません。
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
ご興味があればご一読下さい。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、風土改革を軸にした「私の職場研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。ITソフトメーカー、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を40,000円(1h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
「時価総額でトヨタ超え」
2020年7月には、トヨタを抜いて自動車業界で時価総額1位となったテスラモータースは、8月には、さらに7月時点よりも1.7倍高い時価総額となりました。
※テスラの時価総額は、2020年7月に約28兆円、2020年8月には約39兆円強となりました。
テスラの実績は確かに上向いていますが、トヨタは世界で1000万台を超える販売台数を誇っていますが、テスラはわずか36万台強しか販売できていません。
しかし、この時価総額です。
テスラの業績は直近の決算は、4半期連続で黒字となっています。
2021年にはドイツ・ベルリンの新工場も稼働する見通しで、アメリカのテキサス州にも生産拠点を新設する予定です。
この投資を機に、イーロン・マスクCEOは2021年の生産能力が100万台を超えると強調しています。
以前から同社の株価は実績に比べて高い評価で推移してきました。
成長市場のEV(電気自動車)専業で、運転支援やコネクテッドの技術でも業界を牽引し、将来性への期待が背景にありました。
とはいえ、仮に生産能力が100万台規模となっても、2019年のトヨタの1割程度にすぎません。
この説明が難しい状況には、「理由なき高騰」「超バブル」といった評価が付きまとっているのは事実です。
しかし、5年前からテスラ株を買い増しているアメリカの投資家のアニス・ウッザマン氏は「テスラ株の上昇には正当性がある」と見ています。
ウッザマン氏によれば、ポイントは大きく3つあります。
1つは開拓力です。
2003年の創業時から環境重視をいち早く打ち出し、市場を作って来ましたし、手放し運転ができる技術も早期に導入、車をクラウドにつなげて無線でソフトを更新する仕組みも早々に取り入れました。
これらのストーリーがブランド力を生み、若い世代の心に刺さっているのだと言います。
次にアグッレシブさです。
コロナ禍ではカルフォルニア州の主力工場が止まりましたが、地域の外出制限が解かれる前に稼働再開を宣言し、最終的には公衆衛生当局の同意を取り付けました。
自動運転向けのAI半導体を自社で開発し、高密度の電池の開発など技術革新に積極的です。
「コロナ禍で多くの企業は投資を削減しているが、我々は逆をいく」と言うマスク氏の掛け声もあって「優秀な技術者がこぞってテスラに押し寄せている」(ウッザマン氏)
さらに、ビジョンの壮大さでは、他の追随を許しません。
マスク氏がトップを務める宇宙開発会社、スペースXは低軌道の人工衛星を使ったインターネット網のロケットで2020年半ばにも計1万2千基の衛星を打ち上げる予定で「全てのテスラ車がお客さんになる」とウッザマン氏は語ります。
真空の宇宙を使えば通信のタイムラグは大幅に改善され、自動運転の世界が開ける可能性もあります。
ただ、実力と言い切るのも難しく「7月以降は明らかにテスラ株の購入層が変わった。1株1000ドルを超えた頃に、在宅生活で増えた個人投資家らの購入が伸びた」と投資顧問会社ミョウジョウ・アセット・マネジメントの菊池真代表取締役は分析します。
また楽天証券経済研究所は「コロナ禍の影響で、小売り・サービス業など「買えない株」があふれる中、テスラは数少ない「買える株」だと指摘しています。
逆に考えると、景気回復で買える株が増えてくると、株主が離れていくかもしれません。
トヨタの1.7倍となったと記しましたが、比較するのはトヨタでは無いのかもしれません。
テスラは新たな世界を開拓するテクノロジー会社であり、相乗りの対象にもなる未知の企業です。
先進分野に踏み込みながらも地道に生産を積み上げて販売するトヨタとは、存在する意義が異なります。
次のフェーズは1対5の株式分割です。
買いやすくすることで新たに株を購入する人が上回るか、すでに持っている株式の一部を売る人が上回るのか?
今後への「期待感」が透けて見えるかもしれません。
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
ご興味があればご一読下さい。
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彩りプロジェクトでは、風土改革を軸にした「私の職場研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。ITソフトメーカー、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
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また、貴社に伺って行う研修を40,000円(1h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
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成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣