Evergreenでちょっとsilverなdiary

人生100年時代といえども後半戦。好きなものはアレコレ・・・本、映画、観劇、ガーデニングに食べること。

ムヒカ~世界でいちばん貧しい大統領

2020-11-15 | カルチャー

「ムヒカ 世界でいちばん貧しい大統領から日本人へ」というドキュメンタリー映画を見に行きました。

19時~の最終上映は、仕事帰りらしいサラリーマンやOLさんたちがチラホラ。

収入の80%を寄付するなど、その暮らしぶりから世界で一番貧しい大統領として知られている南米ウルグアイのムヒカ元大統領。




映画を見る前は、このほのぼのしたイラストからの印象で、おだやかで清貧な人、というイメージを持っていたのですが・・・・

違った!!

めちゃワイルドでした。もともとは極左ゲリラだった!!!!

南米の政情不安な国で大統領になるというのは、やっぱり並大抵の人生ではなかったわ。

大統領時代に成立させたある法律なんて「マジ??」ってくらいブラック(これ以上はネタバレ)


そんじょそこらの自己啓発本よりも、実在の出来事や人々の営みを映したドキュメンタリーの方が心に響くし、自分の頭で考える機会を与えてくれる気がします。


来日した際に、東京外語大学で学生にむけて講演をするシーンは、ものすごく感動的なスピーチ。

長年理想を追い求めて政治活動をして、でも理想はなかなか実現しないものと悟った。でも・・・・と語る80才の老人の言葉は、彼の来し方を体現した信念の力がみなぎってました。

さすがに外語大学だから、通訳なしで理解できる学生もいて、ところどころ笑い声が上がるのだけど、それ以外は誰も私語ひとつせずに同時通訳のイヤホンに聞き入ってるその静けさが感動的でもあります。

言葉に真実があるから、胸にせまるものがあり、耳に痛いものがあり。
地方都市の片隅に生きてる一般ピーポーのワタシの人生と、ムヒカのそれでは、とうてい比べようもないけど・・・信念の強さが段ちがいなんだけど・・・・小市民のワタシでも「自分は、どう生きるか」ということを、たまには考えてみることが必要だと感じました。


本好きは図書館好き

2020-11-08 | カルチャー

本好き・読書好きは書店好きで図書館好き。
税金払っててヨカッタァ~と確信できることのひとつが公立図書館の存在です。
読みたいな、でも買ってまでというほどではないか・・・という本は、図書館で借りるに限る。

図書館だと人気本はなかなか順番が来なくて、予約してから2年後に手元に届いたりしますがWWW
それでもありがたいことには変わりない。
読書は自分の世界を広げてくれるし、考えを深めてくれる人生の糧だと信じています。
ちなみに断然、紙派です。

いつもお世話になっている図書館で廃棄予定本のリサイクルフェアのボランティアを募集していたので、ささやかな恩返ししようと参加してきました。

本は重い。ゆえに重労働。
最初はたくさんいたボランティアさん達も、いつのまにか1人抜け、2人抜け(自由解散)・・・・初めての参加で要領ががよくわからなかったワタシは、結局、最後まで残った4人のうちの1人に。
思った以上にクタクタになりました。

なにせこんなですから。終わりが見えない、キリがない。

ひたすら段ボールを開けて、リサイクル本を並べる。
いったん並べた本から司書さんが廃棄する本をピックアップして、それをまた段ボールに梱包しなおす。
ちょっと非効率なんじゃ??とチラリと思ったけどWWW

リサイクルフェアというのは、廃棄予定本を1人50冊まで無料で持ち帰ることができるというもの。
その準備に参加したのですが、ボランティア特典ありましたーーーー。

イベントに先立ってボランティアも50冊持ち帰れるとのこと!!!!
知らなんだぁ~、なので持ち帰り用のバックを持ってない・・・でも手ぶらで帰ったんじゃ、女がすたる。

本の山の中から堀りに掘って。

バッグ無いのに四苦八苦して手がちぎれそうになりながら17冊持ち帰りました。
読みたいと思っていた本やいつか買おうと思っていた本が、こんなに!!!!。
萩尾望都の名作「百億の昼と千億の夜」のコミックを見つけたときは『うぉっ!!』って声が出ました。

来年も参加しよう、と決意したのは言うまでも無いことです。


見てほしい映画『スペシャルズ!』

2020-10-26 | カルチャー

見ておきたい、いえ!!見ておかなくてはいけない!!を観るためにサロンシネマへ。
「最強のふたり」の監督の新作映画です。
「スペシャルズ!~政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話~」

「最強のふたり」は事故で半身不随になった富豪とその付添人となった移民との交流の実話を描いてヒットしたフランス映画でしたが、今回の作品も障がいのある人達にまつわる実話です。
今回のハンディキャップは自閉症。
えてして世間からは「変な人」「変わった人」というくくりをされる理解されにくいハンディキャップです。

無認可・無資格・赤字経営のケア施設を、エリートのお役人たちが閉鎖しようと画策する中、問題を抱えた子どもたちのために、昼夜駆けまわる施設を運営するブリュノと、ドロップアウトした若者たちの就業支援をしているマリクの奔走を描いています。

一件落着、前途洋々という終わり方ではないし、福祉は心優しい人達の負担や犠牲で成り立っているという現状を改めて知ることにもなるのですが・・・・希望が無いという終わり方でもありません。

ひょっとしてわが子の姿に重ね合わせていらっしゃる障がい児の親御さんもいらっしゃったのかもしれません。あちこちですすり泣く声が聞こえました。
当事者が流すその涙は切ないなぁ、と感じました。

コロナの影響で通常の半分しか入場できないとはいえ、ワタシの行った上映回は満席でした。嬉しいことです。
自分や世間の物差しと違う人達に対しての違和感や嫌悪感は、頭でわかっていたからと言って、拭い去れるものではないと理解しています。
こういった映画を多くの人が見て、心に響くことを経験していくことで、偏見が少しでも拭い去れたら良いのかなと思います。


古い名作映画探訪は続く

2020-10-13 | カルチャー

最近のプチマイブームは、タイトルは知っている、有名な映画で名作なんだと知っている、ストーリーもほぼ知っている・・・・でも実際には観たことない、という古い映画を見ること。

 

先日はイタリア映画の「ひまわり」が50周年のリストアとかで、映画館で上映中なので、これはチャンスとソロ鑑賞してきました。
懐かしく思われた方が多かったのでしょう。おじいさん、おばあさんで満席でした。


以下、ネタバレあります。

ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ主演。戦争で引き裂かれた夫婦の悲恋ストーリーなのだけど・・・・・ソフィア・ローレンの顔のクセが強いWWWW。

めちゃくちゃ強気な魔女系の顔立ちなので、かわいそうな境遇には見えなくて感情移入できなかった・・・(焦)

ソ連戦線で行方不明になった夫が、現地女性と結婚して子どもまでいるのに、数年後、夫を探してソ連に来た元妻と再会したら、夫の気持ちが揺れちゃって。

一人イタリアへ帰国して、元妻(すでに再婚して、こちらも子持ち)によりを戻そうと泣いてすがるという展開。

それいけんじゃろ???と思って。いやいやそんな不実な男はやめときんさい!!(心の中で)突っ込んでしまいました。

オールドファンのみなさまの麗しい思い出にケチつけてごめんなさい

 

先日は1952年製作のミュージカル映画の金字塔「雨に唄えば」を見ました。1952年!!さすがに生まれていないWWW

おっ、このシーン知ってる。

この映画は、すんごく楽しかった。

映画製作の舞台裏を描いたごくごくシンプルなストーリーですが、歌も踊りもすっごくチャーミング。
そして衣装がこれまたすっごくチャーミング。
1952年にもうこんな映画が作られていたのかと思うと、大国アメリカの古き良き時代の底力を見た気がします。

ダンスが印象的な作品だから、繰り返し舞台化されているようで、今秋もアラン・クーパー主演の舞台が来日公演予定だったようですが、このコロナ禍で中止に。
アラン・クーパーといえばワタシの大・大・大好きな映画「リトルダンサー」に出演した天才ダンサー。いつか彼の舞台を見てから死にたいと思っているのだけど・・・・

さて、今週はオードリー・ヘップバーンが輝くばかりに美しい1957年製作の「パリの恋人」の録画を見なくては。

実はフェリーニ監督の「道」も録画してあるんだけど、悲しい内容だから腰がひけてて未見のまま。

そんなワタシの古い古い名画の探訪はまだまだ続く。


アンという名の少女

2020-10-04 | カルチャー

読書好きの最初の扉を開いてくれたのは、同世代の女性なら一度は手に取ったことのある「赤毛のアン」

「はまった」と自覚した人生最初の本です。

全シリーズそろえたのは小学生~中学生の頃。数10年の時を経て、ページは黄ばみ劣化も激しいけど、幾度かの引っ越しにも耐えていまもワタシの本棚に。

万年筆それも黒インクではなく青インク使うのが知的なことだと思っていた中二病のワタシ。今なら、ちょっとイタいと思う()

日本に限らずいろんな国で映画化、舞台化、アニメ化、ドラマ化、と様々な手法で再現化されているので、「赤毛のアン」ものはだいたい観るのですが、美人ではないということが物語の軸なのに、実写化するとだいたい女優さんが美人なんでWWWW
違うんだよなぁ~と思うこともしばしば。


そんな「赤毛のアン」が新たな実写ドラマ化始まりました。
NHKで。
これだからNHKには快く視聴料金払いますよ。

「アンという名の少女」

実写化で久々に美人じゃない、痩せっぽちのアンがついに出た!!
嬉しい。いや、アン役の子役には申し訳ないんだけど。

アンをはじめマシューやマリラ、ダイアナ、リンド夫人等々の主な配役が原作イメージぴったりで「やった!!」とおもったら、これが無垢な成長物語としてだけではなく、原作には無いダークサイドも描いた「赤毛のアン」でした。

孤児院でいじめに遭ったり、窃盗の疑いをかけられたり。村人の孤児のアンを見る冷淡な視線や選別意識は、キレイごとだけじゃない生活も描いてて、ハラハラする場面も。
カラリと明るく楽しいだけじゃない雰囲気のアンから目が離せない。


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