エリートの象徴”とも言われる東大法学部。そんな日本の最高学歴とも呼べる経歴を持つ人は、多くが順風満帆な人生を歩んでいると思う人も多いだろう。だが、東大法学部出身だからこその生きづらさを抱える人もなかにはいる。『東大なんか入らなきゃよかった 誰も教えてくれなかった不都合な話』(飛鳥新社)の著者で、自身も東大出身のライター・池田渓氏さんがリポートする。
10/26/2020
* * * 「死にたい」
「会社にいるだけで胃がキリキリする。例の先輩をどうにかしてほしい」 「東大なんか入らなきゃよかった」
これらは、東大法学部卒のK氏(30代後半・男性)から友人である僕に送られてきたLINEのメッセージ。天下の東大法学部を卒業後、自ら望んでメガバンクに就職したというのに、一体彼に何があったのだろうか。
K氏は、都内の支店営業部に配属され、3年が経った頃精神を病み、その後ほどなくして産業医からうつ病と診断され休職をすることになった。半年の療養を経て復職し現在に至るが、その後の彼は事あるごとに「死にたい」と口にするようになってしまった。
彼がうつ病を患った「銀行」は、東大の学部卒業者に最も人気のある就職先だ。東京大学新聞社の集計では、2019年度東大学部卒業者の就職先企業のトップは三井住友銀行、次いで三菱UFJ銀行と、銀行が2位までを占めている。
「民間企業のなかでは給料が高い方だし、福利厚生も手厚い。何より、社会インフラだからリストラに遭う心配がない。一見、安心で安全な職場だよね。東大生の多くは俺と同じような考えで銀行を就職先に選んでいるよ」(K氏、以下同)
「東大を出て銀行に採用されたのだから、得意な頭脳労働ができる――」。
銀行に就職した当初は、意気揚々とこう語っていたK氏。ところが、彼が実際に命じられた仕事は、中小企業の経営者や資産家の家を一軒一軒訪問して、保険や投資信託の購入をお願いするというもの。つまり、泥臭い営業だ。
そこでは、「客」という立場を笠に着た金持ちたちから理不尽なパワハラを受けることもしばしばで、東大法学部で学んだ知識は全く役に立たなかった。必要なのは、受験勉強でも大学の講義でも学ぶ機会の無い「コミュニケーション能力」だ。
東大を出ているような人間は、子供の頃から1人で机に向かっている時間が長い。そのため、論理的な読み書きといった言語スキルは高いが、人との会話やコミュニケーションを苦手としている人がそれなりにいる。対人のストレス耐性も決して高くなく、営業仕事で潰れる東大出身者は多い。
K氏と同時入社した東大卒の同期も同じようにうつ病を発症し、現在は「いつ休んでもいい」とされている子会社の窓際部署で飼い殺しになっているという。自分を「コミュ障」と言うK氏にとっても、営業という仕事は苦痛だったのだろう。彼のメンタルはみるみる消耗していった
慶応卒」に目の敵にされる
銀行の本部には、経営戦略の立案や金融商品の開発といった頭脳労働を行う部署がある。そのような部署で「デスクワーク」をやらせれば、彼らがうつ病を発症するまで疲弊することも無かったかもしれない。しかし、銀行のメイン業務はあくまでも法人融資や個人に保険や投資信託を買ってもらうといった営業だ。営業の現場を知っておかなければ戦略の立てようもないため、後に本部に引き上げるにしても3~4年は支店で営業を経験させられることが多い。
K氏は、営業成績が極端に悪かったわけではないが、東大卒というだけで「要求される数字が人よりも大きくなる」と不満を口にした。その数字を達成できず、上司に個室に呼び出され「短大出の彼があれだけの成績を上げているのに、天下の東大を出ている君は何でパッとしないの?」と2時間近く詰められたこともあった。上司は、万が一にもパワハラで訴えられないように、大声でどう喝したり机をバンバン叩いたりなどは絶対にしないが、個室での一対一の面談で、静かな声でプライドを丁寧に傷つけてくるそうだ。
「『半沢直樹』のパワハラ演出なんてファンタジー。実際はもっと陰湿で砂漠のようなところだよ。今でも思い出すだけで死にたくなる」 “普通の成績”しか上げられていないのに、周りからは何かにつけて「東大卒なんてすごいね」「賢いから、私たちなんかあっという間に追いつかれちゃうね」などと言われてしまう。相手に嫌みのつもりは無かったのかもしれないが、これも大きな負担だった。
そんな状況に追い打ちをかけたのが、慶應卒の先輩から受けたいじめだった。無視をされたり、目が合うと舌打ちをされたり、些細なミスを何時間も責められたり…名前ではなく「東大」と呼ばれることもあった。
「慶應卒の先輩にとって東大卒の俺の学歴は目障りだったんだと思う。偏見だと言われるだろうけど、『私大の雄』にとって東大は目の敵なんだ。銀行は、東大生が大勢就職すると言っても100人規模の支店内に同窓は数人もいない。ノルマがきつくて部署のみんながストレスを溜めているから、俺の学歴がそのはけ口になったんだろうね」
泥臭い営業職で疲弊し心を病んだ東大法学部卒銀行マンの末路
東大に入らなければ、銀行に入ることもなかった」
人事部から休職を命じられた時には、日に何度も自殺を考えたという。「ドアノブにタオルを引っかけて首を吊ろうとしたことがある」という告白には胸が痛んだ。休職したことで、復職後の給料は同期の約8割、年収560万円にまで落ちてしまった。現在もうつ病は完全には治っておらず、向精神薬と睡眠薬が手放せない。
「メンタルが綱渡り状態だから、いい年をして結婚もできないよ。東大に入るための塾やら予備校やらにいかせてくれた親には、心の底から申し訳なく思う。東大なんか入らなきゃよかったな。そしたら、銀行に入ることもなかった」
銀行の経営は今の時代、もはや安泰ではない。規制緩和で増え続けるネット銀行との手数料競争やマイナス金利政策などの影響で、メガバンクは今、個人客を切って少数の金持ちだけを相手にする方針を立てている。振込手数料の値上げや口座維持手数料の導入はその一環だ。最近、みずほ銀行が立て続けに発表した「副業解禁」「3割の事務員を営業に配置転換」「週休3~4日制」といった新制度も、人員の削減の下準備と言える。
最後にK氏は、これから銀行に就職しようとしている後輩たちに向けてこう言った。 「俺のように、『リストラの心配がない』から銀行に就職しようとする学生はもういないかもしれないけど、銀行に入れば自分が泥臭い営業をやらされることも想定しておいてほしい。その類いの仕事は東大卒にはつらいよ」 東大法学部から銀行に就職し壊れかけている1人の先輩が、若い後輩たちへ力を振りしぼって送るメッセージである。




嵐山史跡跡の博物館ですね🍀
: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
畠山 重忠(はたけやま しげただ)は、平安時代末期から鎌倉時代初期の武将。鎌倉幕府の有力御家人。
源頼朝の挙兵に際して当初は敵対するが、のちに臣従して治承・寿永の乱で活躍、知勇兼備の武将として常に先陣を務め、幕府創業の功臣として重きをなした。しかし、頼朝の没後に実権を握った初代執権・北条時政の謀略によって謀反の疑いをかけられて子とともに討たれた(畠山重忠の乱)。館は、鎌倉筋替橋の東南。
存命中から武勇の誉れ高く、その清廉潔白な人柄で「坂東武士の鑑」と称された。
時代生誕死没改名
畠山重忠公史跡公園の畠山重忠像 | |
平安時代末期 - 鎌倉時代初期 | |
長寛2年(1164年) | |
元久2年6月22日(1205年7月10日) 享年42 | |
氏王丸、重忠 |
8・9・2021
A級戦犯の処刑報告書を発見 米軍作成、「正確に執行」と記載
第2次大戦後、極東国際軍事裁判で死刑判決を受けた東条英機元首相らA級戦犯7人の処刑について「正確に執行した」と記載した米軍の公文書が、11日までに見つかった。刑執行の手順書はこれまでに発見されていたが、執行完了の報告書は確認されていなかった。専門家によると、今回の発見でA級戦犯の処刑を巡る主な公文書が出そろったことになる。
【写真】絞首刑となったA級戦犯7人の遺体を乗せ、巣鴨プリズンを出発する米軍のトラック
見つかったのは、執行を指示したマッカーサー元帥に宛てた文書。「囚人の処刑」と題され、占領期に横浜市に司令部を置き、巣鴨プリズンを管理した米第8軍が作成した。日本大生産工学部の高澤弘明専任講師(法学)が米国立公文書館で入手した。
◇「感染力と致死率とも強い『審判の日変異』出現するだろう」
終末的な変異株『審判の日変異』
デルタ株よりも大きな衝撃…「審判の日ウイルスがくる」
米国で変異株同士の戦闘は終わった。デルタ株が勝った」。
ワシントン・ポストは8日、米国でデルタ株が絶対的な割合の優勢株としての位置を確立したとしてこのように表現した。アルファ株やベータ株など他の国で生成された変異株が順に米国に上陸したが、デルタ株が新規感染者の93.4%を占めたとしながらだ。
【写真】中国・武漢ウイルス研究所の石正麗所長
デルタ株の感染力は1人の保菌者が5人以上を感染させられる水準と推定される。中国・武漢で初めて感染が拡大した既存の新型コロナウイルスは平均2.5人を感染させた。デルタ株は5月8日までに米国全域で発生した新型コロナウイルス感染者のうち1%にすぎなかったが、3カ月で他の変異株を押し出した格好だ。
◇「デルタ株感染者の肝臓損傷、血栓症状多い」と現場の声
他の変異株をはね除けこの程度まで完全な支配株になったというのはデルタ株が他のコロナウイルスと違う点があるという証拠という点で懸念すべきと同紙は指摘した。まだ致死率に対してはさらの多くの調査が必要だが、現場ではデルタ株が感染力だけでなく重症化率も高いという声が出ている。
デルタ株に感染した患者の場合、呼吸不全が早く現れたり、腎不全症、肝臓の損傷、血栓症状がさらに多く現れているということだ。 ルイジアナ州バトンルージュ・ゼネラル・メディカル・センターのスティーブン・ブリエール重患者室長は「患者の呼吸困難症状がさらに早く始まっている。これまでより症状はひどく、さらに早い」と話した。
ルイジアナ州のウィリス・メディカルセンターの新型コロナウイルス病棟臨床看護士は「デルタ株の感染が拡大した後、患者から多くの腎不全症と肝臓の損傷、血栓症が現れている」と話した。
◇「感染力と致死率とも強い『審判の日変異』出現するだろう」
こうした中、南米を襲ったラムダ株も米国で感染が広がり始め専門家らは緊張しながら推移を見守っている。変異株の出現が度重なるほどウイルスが進化するためだ。科学者は次の変異はステロイドを装着した「ステロイドデルタ」になることを懸念していると米時事週刊誌ニューズウイークは報道した。この変異株は感染力も致死率も強く、「審判の日」ウイルスと名付けられるだけのことはあると科学者はニューズウイークに話した。ニューズウイークは終末的な変異株が近く到来する恐れがあり、科学者はこれまで新型コロナウイルスを多少甘く見ていたが立場を変えていると伝えた。 新型コロナウイルスの起源として疑いを受けている中国・武漢ウイルス研究所(WIV)の石正麗所長も「新型コロナウイルスは終わらない」と話した。石所長は先週サウス・チャイナ・モーニング・ポストとのインタビューで、「感染者数が多くなりウイルスが突然変異を起こす選択の機会がさらに多くなった。新たな変異株は現れ続けるだろう」と警告した。「コロナは終わらないものであり、ともに暮らす側を選ばなければならない」ということだ。米国政治専門メディアのザ・ヒルはこれに対し「悪名高い武漢研究所の所長が『より多くの変異株が来ている』と話した」と報道したりもした。
◇接種率目標90%に引き上げなければ」
変異株との戦争で人間が勝つには接種率目標を90%に引き上げなければならないとワシントン・ポストは伝えた。これまでは人口の70~80%がワクチンを接種すればウイルスを統制できると予想したが、強力な変異株の出現で感染拡大を防ぐには目標を上方修正すべきという意味だ。だが米国ではワクチン接種率が鈍化している。接種を終えた人口は全体の50%に達した。8月に入り新型コロナウイルス感染者数は1日平均10万人を超えている。