《中国・10歳男子刺殺事件》借金苦でブラックリスト入り…前科2犯・鍾容疑者44歳が育んだ「日本人に対する歪んだ憎悪」(文春オンライン) - Yahoo!ニュース
《中国・10歳男子刺殺事件》借金苦でブラックリスト入り…前科2犯・鍾容疑者44歳が育んだ「日本人に対する歪んだ憎悪」
9/25(水) 16:12配信
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コメント67件
文春オンライン
日本人学校の校門前には献花が ©時事通信社
穏やかな朝の通学風景が一変したのは、9月18日午前7時55分のことだった。
中国・深圳(シンセン)の日本人学校。校門から約200メートルの場所でひとりの男が、母と2人で通学していた10歳の児童に狙いを定め、果物ナイフを突き刺したのだ。「救命!(助けて)」という母の悲鳴があたりに轟いた。倒れ込む児童と嗚咽する母の傍らで、男は呆然として立ち尽くしていた。
【現地写真】10歳の児童に果物ナイフを…現場は学校から200メートルの場所だった
事件が起きたのは反日感情が高まりやすい「柳条湖事件」の日
「容疑者の男は持っていた果物ナイフを離し、無抵抗のまま身柄を拘束されました。一方、男児は腹部と大腿部を刺され、病院に救急搬送されましたが、翌日午前1時36分に死亡が確認された」(全国紙記者)
事件が起きた9月18日は、中国人にとって特別な意味を持つ。93年前の1931年、旧日本軍が南満州鉄道の線路を爆破。中国軍の仕業に仕立て上げ、軍事行動を起こした末、中国東北部を占領した。これが満州国の建国に繋がったとされる。
「この柳条湖(りゅうじょうこ)事件が起こった9月18日は中国で『国恥の日』と称され、反日感情が高まりやすい日とされてきた。容疑者は、この節目の日を選んで反日感情を示す行動に出た可能性があります」(同前)
容疑者は前科2犯の44歳
10歳の幼い命を奪った人物は、鍾容疑者(44)。現地当局の発表によると、漢族の男性で定職に就いていなかったという。
「初犯ではなく、2015年には電信設備の破壊、2019年には虚偽の事実によって公共の秩序を乱す事件を起こし、検挙されています」(同前)
鍾容疑者がインターネット関連の2つの会社を設立したのは約9年前のことだ。
「社員2人程度の小さな会社で、現地の信用情報は最低ランク。業績は悪化し、借金苦でブラックリストに入るほど。経済的な理由による閉塞感が日本人に対する歪んだ憎悪を生み出し、犯行を後押ししたと見る向きもあります」(現地メディア関係者)
◇◇◇
9月25日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および26日(木)発売の「週刊文春」では「日本人学校襲撃事件」について5ページにわたって特集する。容疑者の素顔、「日中の架け橋」になろうとしていた被害者家族の思い、垂秀夫前駐中国大使のインタビューなどを掲載している。
「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年10月3日号
9/25(水) 16:12配信
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文春オンライン
日本人学校の校門前には献花が ©時事通信社
穏やかな朝の通学風景が一変したのは、9月18日午前7時55分のことだった。
中国・深圳(シンセン)の日本人学校。校門から約200メートルの場所でひとりの男が、母と2人で通学していた10歳の児童に狙いを定め、果物ナイフを突き刺したのだ。「救命!(助けて)」という母の悲鳴があたりに轟いた。倒れ込む児童と嗚咽する母の傍らで、男は呆然として立ち尽くしていた。
【現地写真】10歳の児童に果物ナイフを…現場は学校から200メートルの場所だった
事件が起きたのは反日感情が高まりやすい「柳条湖事件」の日
「容疑者の男は持っていた果物ナイフを離し、無抵抗のまま身柄を拘束されました。一方、男児は腹部と大腿部を刺され、病院に救急搬送されましたが、翌日午前1時36分に死亡が確認された」(全国紙記者)
事件が起きた9月18日は、中国人にとって特別な意味を持つ。93年前の1931年、旧日本軍が南満州鉄道の線路を爆破。中国軍の仕業に仕立て上げ、軍事行動を起こした末、中国東北部を占領した。これが満州国の建国に繋がったとされる。
「この柳条湖(りゅうじょうこ)事件が起こった9月18日は中国で『国恥の日』と称され、反日感情が高まりやすい日とされてきた。容疑者は、この節目の日を選んで反日感情を示す行動に出た可能性があります」(同前)
容疑者は前科2犯の44歳
10歳の幼い命を奪った人物は、鍾容疑者(44)。現地当局の発表によると、漢族の男性で定職に就いていなかったという。
「初犯ではなく、2015年には電信設備の破壊、2019年には虚偽の事実によって公共の秩序を乱す事件を起こし、検挙されています」(同前)
鍾容疑者がインターネット関連の2つの会社を設立したのは約9年前のことだ。
「社員2人程度の小さな会社で、現地の信用情報は最低ランク。業績は悪化し、借金苦でブラックリストに入るほど。経済的な理由による閉塞感が日本人に対する歪んだ憎悪を生み出し、犯行を後押ししたと見る向きもあります」(現地メディア関係者)
◇◇◇
9月25日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および26日(木)発売の「週刊文春」では「日本人学校襲撃事件」について5ページにわたって特集する。容疑者の素顔、「日中の架け橋」になろうとしていた被害者家族の思い、垂秀夫前駐中国大使のインタビューなどを掲載している。
「週刊文春」編集部/週刊文春 2024年10月3日号
東京都港区の郷土歴史館です。東京大学医科学研究所の隣にあります。
税収が都内でも有数な港区なので、古い建物がきれいにレストアされていますね。
旧公衆衛生院、厚生省管轄の施設を転用したそうです。昭和初期の大学建築です。
9/24/2024