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職場の“義理チョコ”問題。抜け駆け、手作り風…したたかな女性たち

2025年02月13日 23時03分07秒 | 女と男のこと
職場の“義理チョコ”問題。抜け駆け、手作り風…したたかな女性たち

 子どもの頃のバレンタインは、ただ好きな男の子にチョコをあげるだけの楽しいイベントだった。しかし大人になると、仕事の付き合いや関係性上なんとなく渡さなければいけない空気にもなり、それを苦に感じる女性も多い。そんななか、昨今は義理チョコを禁止する職場も増えてきた。 

※画像はイメージです(以下同)


2・14・2020

 一方で「バレンタインって女の本性がでますよ~」と話すのは東京都内で事務職として働く加藤理乃さん(29歳・仮名)だ。現在も義理チョコの文化が続く会社で、女性たちがいかに立ち回っているのか。今回は、意外としたたかな女性の世界を覗き見してみたい。 

「みんなで合同チョコひとつ」の約束を若手社員が抜け駆け

 加藤さんの部署は男性が10名に対して女性は4名。一昨年までバレンタインは自由だったそうだが、昨年から女性社員の間で“ある決まりごと”が出来たそうだ。 「今までは個々にあげていたんですが、その年からは4人合同でチョコを買って渡そうってことになったんです。1人2000円だし合って、チョコの数が多く入っていて、みんなでつまめるようなものを1つだけ買おう、と。  

うちの職場は男性が多いから大変なんです。誰かが結構良いチョコをあげていたりすると、なんとなく値段を揃えなきゃいけない雰囲気になりますしね。まるで結婚式のご祝儀のように(笑)。だから、みんなで買うという案を先輩が言い出してくれて助かったって思いました」  

一方で男性側は、暗黙のルールのごとくもらったチョコよりも高いお返しをくれることが多いという。男性側にとってもひとまとめで済むのでありがたい話だろう。この話を聞く限り、何もトラブルは起きなそうだが……。

 「私たちへのお返しは、女性は人数が少ないので同じお菓子を1つずつ。なのに、なぜか後輩の子が1人だけ部長からスタバの豪華なお返しをもらっていたんですよ」  加藤さんは、スタバの豪華なセットは「おそらく5000円はしそうでした」と話す。なんとその後輩は抜け駆けのような形で合同チョコ以外にコッソリと部長にだけ渡していたという。 「部長は気を良くしていましたけど、だったら何も隠れて渡さないで『部長にはお世話になっているから個人的に渡したいです』とか言ってくれればいいものを……。バレンタイン以降、妙に部長もその子に甘いし、なんだかなぁって思いますよ。あげなかった私たちはなんだか妙な気まずさがありますしね。これでまた次回からどうやって渡すのか考えなきゃいけないから大変です……」  

筆者も以前、とある会社でアルバイトをしていた時に同じような経験をした。「バイトからのチョコは合同にしよう!」とみんなで500円ずつ出し合い、チョコがたくさん入った箱を買ってタイムカードの横に「バレンタインです! お好きにどうぞ!」とメモを添え、置いておいたのだ。  

すると、やっぱり……上司や良いお返しをくれそうな男性社員に個別でチョコを渡していた子が2人ほどいたのだ。もらった上司は「あいつ、俺に気があるなぁ?」と割と前のめりだったが、明らかにお返し狙いだったので、女子一同は苦笑いだった。

手作り”を装った義理チョコに男性一同が歓喜  

なんだかんだで男性から意外と喜ばれるのが手作りチョコ。現役女子大生のユキミさん(21歳・仮名)が「同じバイト先の子なんですけど、上手い子がいたんですよ」と教えてくれた。 「バイト仲間のAちゃんがバレンタインに『味に保証はないけど~』とか言いつつ、個々にラッピングしたチョコをみんなに配ってたんです」  中身は小さいトリュフがいくつか入っていて、男子だけではなく女子にも配られた。 「食べてみたら普通に美味しいんですよ。ラッピングも凝ってるし、男も『女子力高いなぁ~』って関心してたんです。でも、どっかで食べた味なんですよね……」  

どうしても気になったユキミさんは、Aちゃんに「すごい美味しかったから、作り方知りたい!」と聞いてみたそうだ。するとAちゃんは笑いながら「あれ、100均のトリュフに粉砂糖を振りかけてラッピングしただけだよ。ラッピングも100均。意外とバレなくてウケる」と暴露したそうだ。 「確かにAちゃんはお菓子作りはおろか、そもそも料理をしないタイプ。言われてみたらまぁそうかって思いましたけど、彼女のやり方は良いなって。10人分がひと手間で終わるし、合計1000円ぐらいで済む。なにより気がついてない男たちは喜んでいましたから。来年は私もこのやり方をマネしようと思います。  

やっぱり女子にとってバレンタインって難しいんですよ。お世話になっている人だけあげるのは気まずいし、かと言って全員にあげると予算的にキツい。律儀に全員あげても、お返しすらくれない男もいますからね。告白してないのにフラれた気分になりますもん」  バレンタインは女性にとって悩みが尽きないことから、職場では消えつつもあるイベントだが、それでも男性諸君がチョコをもらえたならば、ぜひ温かい目で見てほしい。<取材・文/吉沢さりぃ>



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