UFO事件の正体はだいたい中国の無人偵察機」ペンタゴンが報告
2022/11/08(火) 20:48:21
「UFO事件の正体はだいたい中国の無人偵察機」ペンタゴンが報告
未確認飛行物体「UFO」の存在は、宇宙人の存在やさまざまな陰謀論など、長年私たちの想像力を掻き立ててきました。
ところが近年、公開されたアメリカ国防総省(DoD、ペンタゴンとも呼ばれる)の報告書(PDF)により、その存在がいかにも現実的なものだったと判明しています。
最近でもアメリカ国防総省の関係者が、「いくつかのUFO事件の正体は中国の無人偵察機だった」と述べました。
未確認飛行物体「UFO」の存在は、宇宙人の存在やさまざまな陰謀論など、長年私たちの想像力を掻き立ててきました。
ところが近年、公開されたアメリカ国防総省(DoD、ペンタゴンとも呼ばれる)の報告書(PDF)により、その存在がいかにも現実的なものだったと判明しています。
最近でもアメリカ国防総省の関係者が、「いくつかのUFO事件の正体は中国の無人偵察機だった」と述べました。
(左)1952年にアメリカで撮影されたUFO、(右)1870年撮影のUFO。単なる霜の上の異物との意見も。 / Credit:(左)George Stock(Wikipedia)_未確認飛行物体、(右)Tempshill(Wikipedia)_未確認飛行物体society
Most UFOs are ‘Chinese surveillance’ drones and ‘airborne clutter,’ Pentagon officials reveal https://www.livescience.com/ufo-chinese-drones-report
2022.11.05 Saturday
目次
- UFOの正体は外国の偵察機だった! 中国からも飛んできている!?
UFOの正体は外国の偵察機だった! 中国からも飛んできている!?
地球上では正体不明の飛行物体が毎年何百例も報告されており、これらはすべて未確認飛行物体「UFO:Unidentified Flying Object」と呼ばれてきました。
最近のアメリカ国防総省は、
これら目撃例を未確認空中現象「UAP:Unidentified Aerial Phenomena」と表現することが多いようです。
未確認空中現象「UAP」の正体は? / Credit:Canva
長年にわたってUAP事件は、さまざまな議論を巻き起こしてきました。
ところが最近では、アメリカ国防総省が報告書を公開したり、その関係者たちが報道機関に説明したりすることで、UAPの実体が明らかになっています。
実際、公開されたアメリカ国防総省の2021年の報告書(PDF)には、UAPの正体について記されています。
まず言えるのは、それらUAPに対する目撃例では、多くのケースで正確な情報が不足しているため、決定的なことは言えないのだとか。
それでも報告書では、2004年から2021年の間に報告された144件のUAP事件に対する説明がなされています。
UAPは「鳥、気球、レクリエーション用の無人航空機、ビニール袋によるレーダーの混乱」「大気現象」「アメリカ政府による機密プログラム」「中国、ロシア、その他の国、また非政府組織の技術」などに分類されるようです。
どれも現実的な正体であり、宇宙人に関する言及は一切ありませんでした。
例えば、2018年にメディアに流出した超高速飛行物体「GOFAST」の正体も宇宙人とは関係ありませんでした。
アメリカ国防総省の関係者によると、この飛行物体も「水面に対する録画角度によって生じた錯視が原因であり、ただ速く見えているだけ」とのこと。
実際には時速48km以下で移動しているだけでした。
そして2022年10月にも、アメリカ国防総省の関係者数名が匿名で、ニューヨークタイムズ紙に「最近目撃されたUAPの正体は、外国の偵察活動や気象観測用の気球である可能性が高い」と述べています。
中国の無人航空機「TB-001 」 / Credit:日本防衛省・統合幕僚監部(Wikipedia)_TB-001 (航空機)
さらに彼らは「いくつかのUAP事件は、中国の無人偵察機が原因だと公式に確認されている」とも付け加えました。
「中国は以前、アメリカの高度な戦闘機の設計図を盗んでおり、アメリカがどのようにパイロットを訓練しているか関心をもっている」のだとか。
こうした情報の詳細は、アメリカ国防総省が提出した最新の機密報告書にも含まれているようです。
もちろん、これらすべての情報を鵜呑みにするわけにはいきません。
それでも宇宙人のUFO説よりは外国の偵察機の方がよっぽど現実的であり、世界情勢とも合致しているように思えます。
そしてレーダーや録画技術が向上しているため、今後はUFOやUAPと呼ばれる存在も徐々に減少していくことでしょう。